スペインサッカー連盟(RFEF)の元会長であるルイス・ルビアレス氏に、ある疑惑が浮上した。20日、スペインメディア『エル・コンフィデンシャル』が伝えている。

 今夏に行われた『FIFA女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージランド2023』で初優勝を成し遂げたスペイン女子代表。しかし、その後の大会表彰式の最中にRFEFのルビアレス氏が選手たちを祝福していたなか、ジェニファー・エルモソに対してハグをした後に両手で顔を掴んで口にキスをするという強引なスキンシップを行ったことで、国内外から批判が殺到した。

 騒動直後は会長職からの辞任を拒否していたルビアレス氏だったが、エルモソは自身の公式SNSで同意なしでのキスだったことを強調し、同会長が解任されるまで代表活動をボイコットすることを宣言。多くの男女の代表選手が同選手に連帯し、ルビアレス氏の辞任を要求していた。6日にはエルモソが同意なしに唇にキスをした同氏を性的暴行の疑いで告発したことが公表され、10日にルビアレス氏の辞任が発表された。

 そんななか同メディアは、ルビアレス氏がRFEFの広報部門の職員に対し、「エルモソ氏がキスに同意した」と証言するよう圧力をかけていたと報道。現在、RFEFがこれらの新たな疑惑に対して調査を開始したと伝えている。

 性的暴行の容疑で正式に訴状を提出されたことにより、有罪となった場合は罰金または1年から4年の懲役刑が科される可能性があるルビアレス氏。今回の報道により、騒動は新展開を迎えるのだろうか。

スペインサッカー連盟の元会長であるルイス・ルビアレス氏 [写真]=Getty Images