ゲーム最新情報番組「Nintendo Direct 」と「State of Play」が、9月14日と15日に配信された。任天堂ソニーの両社から今後発売予定のゲームやコンテンツが多数発表されたが、本稿ではそのなかでも注目の情報をピックアップしてお届けしたい。

参考:『マリオ』における“味方”としてのクッパの魅力と意外な軌跡 『マリオ+ラビッツ ギャラクシーバトル』新情報を機に振り返る

ニンテンドーダイレクト編】

■『ペーパーマリオRPG』がSwitch向けにリメイク

 2004年にニンテンドーゲームキューブ向けに発売された『ペーパーマリオRPG』が、Switch向けに2024年に登場する。本作は、ペラペラの紙になったマリオが、さまざまな仲間を連れて冒険をくり広げるRPG。ジャンプやハンマーを使ったアクションだけでなく、観客に応援されながら劇場で戦うというシチュエーションに加えて、闘技場や無人島といった多彩なステージなど、本作独自の要素が数多く存在した。

 今回は本作のトレーラーが公開。“スターストーン”をめぐってマリオが挑む冒険の一端が垣間見られる。ゲームキューブから現行機のSwitchにハードを移したことで画質は大幅に向上し、光や影の描写もより細かくなっていた。ちなみに、『ペーパーマリオRPG』の前作であり、「ペーパーマリオ」シリーズの第1作にあたる『マリオストーリー』は、「NINTENDO 64 Nintendo Switch Online」の対象タイトル。機会があれば、「ペーパーマリオ」の原点を遊んでみるのもオススメだ。

■最後の生き残りを懸けて戦う『F-ZERO 99』が配信

 1990年スーパーファミコンで発売された『F-ZERO』をベースにした作品「F-ZERO 99」が、発表とともに配信開始となった。Nintendo Switch Onlineに加入していれば、誰でも遊ぶことができる。

 本作は『F-ZERO』のバトルロイヤル版ともいえる作品。99人のプレイヤーたちがひとつのコースを駆け抜け、最後まで走り抜きつつ1位を目指す。体力と加速時のエネルギーを兼ねる“パワー”が重要で、使い過ぎればマシンが爆発するし、温存したままでは勝てない。パワーの使いどころを管理する戦略が勝敗を分ける。

 ちなみに、「F-ZERO」シリーズの最新作はゲームボーイアドバンスで2004年に発売された『F-ZERO CLIMAX』が最後。シリーズファンたちからは、新しい「F-ZERO」も望まれている。

【State of Play編】

■『FF7』リメイクの第2作が2024年2月29日に発売決定

 『ファイナルファンタジーVII リバース』の発売日が、2024年2月29日に決定した。本作は1997年発売のオリジナル版『ファイナルファンタジーVII』のリメイクシリーズ第2作で、リメイク自体は全3部作になることが判明している。2023年9月現在は、『ファイナルファンタジーVII リメイク』および追加要素を加えた『ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』が発売中だ。

 公開されたトレーラーには新情報が満載。新たに神羅の社長に就任したルーファウスによるパレード、さまざまなアトラクションが軒を連ねるゴールドソーサーのほか、ケット・シーヴィンセントといったオリジナル版でもなじみ深い仲間たちの姿も確認できた。『クライシスコア ファイナルファンタジーVII』で死んだはずのザックスが、クラウドを連れてミッドガルに戻ってくるシーンも挿入されており、原作との違いも強調されている。

 Playstation.Blogに掲載されているインタビュー記事によれば、今回のストーリーは忘らるる都までらしい。つまり『FF7』の物語におけるひとつのクライマックスと言える場面までを描くわけだが、オリジナルがそのまま描写されるのか、それともリメイク版ならではの流れが作られるのか、今から楽しみだ。

■『テイルズ オブ アライズ』の大型DLCが配信予定

 2023年11月9日に、「テイルズ オブ」シリーズの最新作である『テイルズ オブ アライズ』の大型ダウンロードコンテンツ“ビヨンド ザ ドーン”が配信される。舞台となるのは、レナとダナというふたつの惑星を巻き込んだ戦いから1年後の世界。ダナとレナの血を引く少女、ナザミルとの出会いをきっかけに、主人公・アルフェンたちの新たな物語が描かれるようだ。

 『テイルズ オブ アライズ』は、2021年9月9日に発売された。つまり今回のダウンロードコンテンツは、本編の発売から約2年越しになる。新作が出てもおかしくはない期間が過ぎてからの発表に、驚いた人も多いのではないだろうか。

 Playstation.Blogの記事によると、バンダイナムコ総合プロデューサーの富澤祐介氏は、テストプレイで「20時間以上この新たな物語体験に浸っていました」という。通常のプレイで20時間だったのか、それともやり込んだ時間込みなのかは不明だが、今回のDLCが相当なボリュームであるのは間違いない。

■『バイオハザード RE:4』に無料アップデート&有料DLCが登場

 2005年に発売されたサバイバルホラーバイオハザード 4』のリメイクである『バイオハザード RE:4』に、無料アップデートと有料でダウンロードコンテンツが登場する。

 無料アップデートは、9月21日に実施。本編に実装されているコンテンツ“ザ・マーセナリーズ”に新たなキャラクターとしてエイダとウェスカーが追加された。並みいる敵をなぎ倒してスコアを稼ぐのが目的のザ・マーセナリーズで、新キャラクターが追加されるのはシンプルにうれしい。ちなみに、原作版のウェスカーは“掌打”という体術を使うと、ザコ敵を十メートルほど先まで吹っ飛ばせたのだが、今回は再現されているのだろうか。

 もうひとつの目玉は“セパレート ウェイズ”。本来の主人公であるレオン・S・ケネディではなく、スパイであるエイダ・ウォンの立場から本編を描くというもので、日本版の原作では“アナザーオーダー”という名前だった。当時は本編のおまけとしてついてきたが、今回は有料。ザ・マーセナリーズの無料アップデートと同様、こちらも9月21日だ。

 さらに、『バイオハザード RE:4』がプレイステーションVR2に対応することも発表された。『バイオハザード7 レジデントイービル』などと同様の主観視点で遊べるため、三人称視点だったときとはまったく違った感覚で楽しめそうだ。こちらのアップデートは今冬予定となっている。

(文=夏無内好)

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