いつものように犬の保育園に行き、トリミングサービスを受けて帰って来たゴールデンレトリバーは、そっくりだけど別の飼い犬だった。
当初スタッフも家族も、取り違えが発生したことに気が付かなかったようで、少し様子が変わったのはトリミングのせいだと思っていたようだ。
だが飼い猫はすぐに犬が別者だと見抜いた。普段とても仲が良いのに、帰ってきたその犬を威嚇しはじめたのだ。
家族も違和感を覚え、動物病院でマイクロチップを調べてもらったところ、まったく別の犬だと発覚したという。
【画像】 取り違えに気が付かずデイケアから犬を連れ帰った家族
Family mistakenly takes wrong dog from day care
アメリカ・バージニア州バークに住むケビー・ケリーさんと夫のジョーさんは、ゴールデン・レトリバーのエーミ(メス 1歳半)を犬の保育園(デイケアセンター)「Affectionate Pet Care」に連れて行くのが日課となっている。
ある日、いつものように夫婦はエーミをそこへ連れて行き、グルーミングサービスを選択。その後、夫妻は息子にエーミを迎えに行ってもらったという。
ここで、取り違えが起きた。息子はエーミとそっくりの犬を間違って家に連れ帰ってしまったのだ。
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飼い猫が別犬だと見抜く
夫妻は、戻ってきたエーミにどことなく違和感を覚えたが、それはトリミングをしてもらったばかりだからだろうと考えた。
だが飼い猫は違った。普段なら仲が良いのに、すぐに攻撃的になりエーミを威嚇しはじめたのだ。
ここで何やらおかしいことに気が付いた飼い主。散歩中に大好きだった隣人に会っても、エーミは何の反応も示さない。
さらに、普段は人の顔を舐めたりしないのに、ジョーさんの鼻をなめたりかじったりする。
それでも、まさか一緒にエーミと暮らしている息子が、別の犬を連れ帰ってくるなど、夫妻は想像もしていなかった。
ケビーさんによると、調教師ですら行動がいつもと違うことに気づいたが、同じ犬ではないという事実には気付かなかったという。
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ケビーさんは、あまりにも前のエーミと行動が異なるため、デイケアセンターで何かがあったのではないか、あるいは病気になったのではないかと考えるようになった。
マイクロチップから別犬だと発覚
最終的に、不安な様子で激しく息を切らすようになった犬を見て、ケビーさんは動物病院へ連れて行った。
すると、エーミだと思っていた犬は、まったく別の犬だということがマイクロチップの情報から発覚したのである。
こちらが本物のエーミだ。
後のメディアの取材で、ケビーさんはこのように語っている。
こんなことが起こるとは、私たちも想像もしていなかったわ。エーミには舌にあざがあるので、これからはエーミの舌を毎回チェックするようにしなくちゃ。
自分のペットを愛するすべての人には、とにかくマイクロチップを埋め込んでおくようにアドバイスしたいわ。
デイケアセンターには腹を立てはいないわよ。むしろ、スタッフの迅速な対応にとても感謝しているの。
だって、2匹はとっても似ているんだもの。猫でもない限り、見分けるのが本当に難しいわ。
犬たちはそれぞれ正しい飼い主のもとへ
エーミとそっくりの犬はマディという名で、こちらもデイケアセンターの常連だった。
スタッフは間違いに気づいた後、すぐにマディの飼い主に連絡を取り、犬たちをそれぞれ正しい飼い主と再会させることができたという。
あまりにも顔が似ているため、エーミとマディが血縁関係にあるのではないかと考えている両方の飼い主は、もしかしたら近いうちに、2匹にDNA検査を受けさせるかもしれないと話しているという。
いずれにせよ、エーミとマディは今後も同じデイケアに通うので、取り違え要注意だ。
References:'Ruff' lesson: Virginia family mistakenly takes home wrong dog from day care/ written by Scarlet / edited by parumo
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