浦和レッズの一部サポーターによる違反行為を受け、Jリーグ日本サッカー協会(JFA)、Jリーグ全60クラブが共同声明を発表した。

事件は今シーズンの天皇杯ラウンド16の名古屋グランパス戦で発生。試合後、浦和の一部サポーターが暴徒化し、ピッチへの侵入の他、暴力行為や威嚇行為、破壊行為などを行っていた。

チームは事件後に「暴力行為はなかった」と発表していたが、JFAの調査により様々な違反行為が発覚。無期限の入場禁止処分が下されたほか、19日には浦和に対して2024年度の天皇杯の参加資格剥奪という重い処分が下されることとなった。

この処分決定を受け、Jリーグと全60クラブ、そしてJFAが共同声明を発表。断じて許さないとし、今後2度と起こらないように取り組んでいくとした。

日本サッカー協会(JFA)の規律委員会は9月19日8月2日開催の天皇杯JFA第103回全日本サッカー選手権大会ラウンド16 名古屋グランパス vs. 浦和レッズ(8月2日、CSアセット港サッカー場)で発生した事象に関し、浦和レッズに対して懲罰が科されました」

JFAの司法機関(規律委員会、裁定委員会、不服申立委員会)は独立した機関であり、司法機関の決定についてわれわれは関与することはできません。極めて厳しい決定ではありますが、本日開催したJFA理事会およびJリーグ実行委員会で、日本サッカー界全体の問題として厳粛に受け止めることを確認しました」

「ファン・サポーターの声援や熱気によって生み出されるスタジアムの熱狂的な雰囲気は、チーム・選手の背中を後押しし、サッカーをより魅力的なものにするための重要な要素です。しかし、安全で楽しいはずのサッカー観戦環境が暴力や威嚇、破壊行為で侵されるようなことがあってはならず、日本サッカー界として今回のような違反行為を断固許すわけにはいきません。もし、こういった行為を起こす、あるいは繰り返す者がいた場合、一切の関係を断つ覚悟で健全なサッカー環境を構築してまいります」

「今回のような危険な状況を招いたことについて、浦和レッズをはじめとするクラブ、そしてサッカー界全体が真摯に受け止め、二度とこのような行為が起こらないよう断固とした姿勢で取り組んでいくことを覚悟です」

「繰り返しますが、われわれサッカー界は、老若男女の誰もが安心・安全にサッカーを楽しめる環境を広げるべく、強い使命感と責任感を持って取り組んでいく考えです」