映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズで知られるマイケル・J・フォックスが、長く患う自身のパーキンソン病についてコメントし、珍しく辛い心情を露わにした。

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 Page Sixによると、現地時間9月19日クリントン・グローバル・イニシアティブのカンファレンスにマイケルが登壇。ヒラリー・クリントンやエレベーター・プライズ財団のCEOキャロライナ・ガルシア・ジャヤラムらとともに、彼が設立したマイケル・J・フォックス パーキンソン病リサーチ財団の基金についてトークを行ったそうだ。

 ここでマイケルは、「この病気と付き合わねばならなくて残念です」とコメント。「この病気の残酷なところは、徐々に自分らしさを奪っていくことです」と明かしたという。

 マイケルパーキンソン病と診断されたのは、まだ29歳だった1991年のこと。しばらくは隠していたが、1998年に病状を公表。体の震えやこわばり、バランスや協調性の困難などを招くこの病気について、公表以来マイケルはオープンに語ってきた。

 その後2000年に、この病気の研究を促すためにマイケル・J・フォックス パーキンソン病リサーチ財団を設立。マイケルはこの度エレベーター・プライズ財団のカタリスト賞を授与され、賞金の25万ドル(約3700万円)を自身の財団で役立てることを明かしている。

 また今年はじめには、映画や支援活動の功績が称えられ、2023 Spring Moving Image Awards生涯功労賞が贈られた。プレゼンターとして登壇したマーティン・スコセッシは、「80年代に、マイケルのキャリアが確立されていく様子は素晴らしいものがありました。初期の作品を見て、衝撃をうけたものです」とコメント。「パーキンソン病と診断されてからの活動は、目を見張るものがあります。彼は、パーキンソン病を患う人たちにとって、導く光のような存在です。僕の妻ヘレンにとってもそうです。マイケル、君の献身は妻と僕にとって大きな意味のある事です」と賞賛した。スコセッシの妻ヘレンモリスもまた、1990年パーキンソン病と診断されている。

マイケル・J・フォックス、パーキンソン病について珍しく辛い心情を明かす (C)AFLO