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※画像はイメージです

9月14日に《熱39、8度。救急車呼びました》と、Xに投稿した人気漫画家の井上純一氏。続く投稿で《コロナ陽性でした》と報告したが、40度近い発熱で救急車を呼んだことに賛否が巻き起こる事態に。

《大人で39.8℃出てたら呼んじゃうのも無理ないと思う。。。》《こういうときちゃんと救急車呼べるのは大事》と理解を示す声もあれば、《ツイートする余裕あるならタクシーで大丈夫だったんでは、、》《救急車呼んだのにポストしてるのが1番の問題点だろな》と否定的な声もあった。

井上氏は17日にXを更新し、《ご心配おかけして申し訳ありません。コロナで今まで倒れておりました。なんとか生きていますので、大丈夫です。まだ本調子とはいきませんが、なんとかツイートできるトコまで戻ってまいりました》と病状を報告。続けて救急車を要請したことを、謝罪したのだった。

《そして40度程度の熱で救急車を呼んでしまったことは反省しております。自分の状態を見て妻が呼んでしまったのですが、自分も朦朧としており、それを止めることは思いつきませんでした。救急隊員の方々には大変ご迷惑おかけしました。本当にすみません》

緊急度の高い病気やケガの際に必要とされる救急要請。総務省消防庁が公式サイトに掲載している「救急車利用リーフレット(成人用)」では、突然の激しい頭痛や高熱、手足のしびれなど具体的な症状を複数紹介。他にも事故に遭った場合などに「119番」通報するようアナウンスしている。

そんななか、Xでは医師や看護師などの専門家からアドバイスを受けられる電話相談窓口「救急安心センター事業(#7119)」の存在が注目を集めている。

救急車を呼ぶ前にとりあえず救急安心センター(#7119)に相談するようにしてるんだけど、状況説明をしているときに「もうそれはすぐ救急車です!こちらで手配します!このまま切らずにお待ちください!必ず繋ぎます!大丈夫ですからね!!」と電話口で励まされたことがあって本当に心強かった》

20日にこう投稿したのは、『親になってもわからない 深爪な子育てのはなし』(KADOKAWA刊)などの著書があるコラムニスト・深爪氏。

続く投稿では《3分ほどで救急と繋がるも熱中症とコロナで救急車が出払っていて最短でも到着まで1時間かかると言われて「今、交通事故に遭ったらヤバい」っていうネットの噂は本当なんだなと軽く絶望した》と、救急車の出動率の高さを実感。その上で、《先行で対応してくださった消防隊と救急救命士の皆さんのおかげで今があります。心から感謝》と綴った。

このエピソードに、《救急安心センター、、初めて聞きました 有益な情報ありがとうございます》《私も利用したことある。心強いよね》との声が。

’21年の救急出場件数 は74万3,703件。過去には“話を聞いてほしい”の要望も

東京消防庁のX公式アカウントも11日に、《【119番通報が大変混みあっています】》と投稿。《119番は緊急通報です。問合せや相談等を119番通報すると本当に必要な緊急通報に対応できなくなる恐れがあります。不要不急の電話については最後までお話を聞かずに切断する場合があります。他の緊急通報を優先するための措置ですので、ご理解をお願いします》と注意喚起。

その上で、《病院へ行くか救急車を呼ぶか迷ったらネットで検索できる「東京版救急受診ガイド」または電話で相談できる「#7119」をご利用ください》と呼びかけていた。

東京消防庁では’21年の救急出場件数は74万3,703件で、42秒に1回出動している計算に。そのうち半数以上が入院を必要としない軽傷でした。過去には『眠れなくて、誰かに話を聞いてほしくて救急車を要請した』『本日病院に入院する予定が入っているが、自分で行くとタクシー代がかかるので救急車を要請した』など、不適正利用も報告されています」(全国紙記者)

なお総務省消防庁によれば、「#7119」を実施しているのは全国で15地域。宮城県福島県茨城県埼玉県東京都新潟県京都府大阪府奈良県鳥取県山口県徳島県愛媛県高知県福岡県となっている(’23年7月現在)。

また道県内一部では、札幌市横浜市南アルプス市岐阜市神戸市田辺市広島市が実施しており、実施地域は年々拡大傾向にある。救急車が適正利用されるためにも、「#7119」を利用する必要性が高まっている。