乃木坂46の4期生であり、野球好きと知られる黒見明香がメジャーリーグベースボール(以下、MLB)の魅力を伝える初冠企画MLB連載「9-6-3のファインプレー!」。乃木坂46野球好き久保史緒里向井葉月・金川紗耶・柴田柚菜と共に結成された「乃木坂野球部」のメンバーであり、「ABEMA BASEBALL SPECIAL SUPPORTER」としてゲスト出演する「ABEMA」のMLB中継内では、あらゆる野球データが記載された直筆の通称・黒見ノートが視聴者の間で「レベルが高すぎる」と度々話題になっている。第2回のテーマは黒見の野球への“着眼点”を掘り下げる「黒見明香の野球眼(アイ)」をテーマに黒見ノートについて聞いた。今回から黒見が毎回一人ずつMLBの注目選手をピックアップしていろいろと語るレギュラーコーナー「このMLB選手について語らせて!」がスタート。

【撮り下ろしショット19枚】話題の黒見ノートを手に取る黒見明香

■<#2 黒見明香の野球眼(アイ)>

――前回最後にお話が出た「黒見ノート」。どんなことが書かれているのですか?

黒見:選手の名前を最初に書いて、そこから昨年の成績は絶対書きます。その後に選手がピッチャーだったら、どういう持ち球があるのか、選手の動画をたくさん見ます。例えば、昔はフォーシームを内角に投げていたけれど、最近は結構アウトハイに投げる傾向にあるとか自分なりに分析してメモします。あとは現地に留学している友達がいるので、その子に選手のインタビューの記事や現地情報を送ってもらい、身近に感じられるパーソナル情報を付け加えます。先発投手だったら、前回の登板時に、どんな球種を何球投げたかを調べ、今期開幕したときのデータと比べて、どう変化しているかなども記しています。

――データ派なんですね。

黒見:データから入りますね。技術的な面は元プロの解説者の方々の方が圧倒的に詳しいし説得力があるので、自分にできるのはデータかなと。

――ご自分で配球を考えたり?

黒見:もしこの選手のこの技術を持っていたら、自分だったらこう投げるかなというのは感想として出てくるので、そういう見方をしているのかもしれません。

■くろみんの野球眼(愛)

――ご自分でチームを作るなら、どんな視点で選手をスカウトしますか?

黒見:実際見て「この投手のボールってキレがすごいな」なんて思うかもしれませんが、やっぱりデータを分析しつつという感じかもしれません。ただチームって能力が高くても同じタイプの選手が集まると、あまり良い効果にならないような気がします。例えばリーダーシップのある選手ばかりでは、うまくいかないだろうし。

――黒見さんはどんなタイプの選手が好きですか?

黒見:メンタル面では、たとえ負けていても最後まで諦めずに、本気でプレイする姿を見せてくれる選手が好きです。コロナ禍でマイナーリーグが中止になったとき、野球をやりたくてもできない人がたくさんいたようです。そういう選手は野球をやりながらも違う仕事をしていたと聞きます。厳しい状況下でチャンスをつかみメジャーに上がってきて、闘志むき出しのプレイをする姿を見ると、とても応援したくなります。そういう選手がチームにいると、きっと大きな力になってくれるのかなと思います。

――能力的には?長距離砲や守備職人など、どんな選手が好みですか?

黒見:難しいですね…。一瞬で流れを変えられるホームランバッターも魅力ですが、私はどちらかというと守備の要のような選手が好きかもしれません。チームの絆が出るのも守っているときだし、守備でピッチャーを助けるのも格好いいですよね。

――今年「ABEMA」のMLB中継を盛り上げる「ABEMA BASEBALL SPECIAL SUPPORTER」に就任した黒見さんは、元プロ野球選手とご一緒することも多いと思いますが、なにか刺激になっている部分はありますか?

黒見:さらに野球が好きになった気がします。実際にプロで経験したことをお聞きできるのは大きな刺激になりますし、野球の魅力をダイレクトに教えていただけて、より野球が身近に感じるようになりました。これまでは試合の結果はしっかりチェックするのは日課でしたが、さらに一歩踏み込んで、選手を調べるようになりました。エンゼルスに移籍してきたルーカス・ジオリト選手が先発のときにいろいろ調べていたら、大谷選手とアニメの話で盛り上がったという記事を見つけ、そのことを話してみたり。サポーターに就任したことで、これまで以上に野球への楽しみ方が広がった気がします。

■くろみんの今週の推し選手・「エンゼルスパトリック・サンドバル投手

このコーナーでは、黒見明香が、毎回一人ずつMLBの注目選手をピックアップしていろいろと語るコーナーです。記念すべき第1回目は大谷翔平選手のチームメイト、エンゼルスパトリック・サンドバル投手をご紹介します!

黒見:サンドバル投手は、技術的な面でいうと、チェンジアップが決め球で、決まったときにはすごく気持ちのいい三振を取ります。プライベートでは大谷選手とすごく仲が良くて、よくベンチで会話をしているところを見かけます。

サンドバル投手は、大谷選手がプレゼントした17番と書かれた靴下を大切に使っていて、穴が空いても履いているなんて話も。とても可愛いですよね。WBCで大谷選手と対戦したときも、その靴下をサンドバル投手は履いていたそうです。

また日本式の焼き肉を食べたことがないということで、大谷選手と通訳の水原一平さんがサンドバル投手を焼き肉に連れて行ったという話もありました。メニューはすべて大谷選手が決めて注文したということでしたが、ものすごい量のお肉を食べたんですって。そんな可愛いエピソードがいっぱいありつつ、技術面でも素晴らしいピッチャーなんです。

「ABEMA(アベマ)」では現在、日本人初のホームラン王獲得に期待がかかる大谷翔平選手所属のエンゼルス戦と、吉田正尚選手所属のレッドソックス戦をシーズン終了まで毎日生中継でお届け中。 黒見さんは次回、9月23日(土)9時10分からのエンゼルスVSツインズの中継に出演予定。

黒見明香/撮影=大石隼土