2023年9月20日（水）、人気ゲーム「龍が如く」シリーズの最新情報を発表する「RGG SUMMIT FALL 2023」が開催された。
【大きな画像をもっと見る】イベントはRADWIMPS・野田洋次郎さんのコメントから始まった。そして、2023年11月9日（木）に発売される「龍が如く7外伝 名を消した男」のテーマ曲「片時」が流れるオープニングムービーが公開される。この曲は、彼が敬愛するラッパーJ.I.Dさんとともに書き下ろした楽曲なのだという。
そのあとに流れた野田さんのインタビュー動画では、バンドではあまり表現してこなかったが、自分の中に流れているジャズのエッセンスを中心に添えて楽曲を作ったことが語られる。さらに、J.I.Dさんを知ったきっかけや、遠隔での共同作業を通じて、彼から受けた刺激を熱く語っていく野田さん。彼がこの曲に込めた情熱が伝わってくる内容だった。
ムービーが終わると、龍が如くスタジオ代表・製作総指揮、横山昌義氏がステージに登壇。サミットの開幕を告げた。まずは「『龍が如く7外伝 名を消した男』の世界観にマッチした楽曲を提供していただけて、ありがたい」と野田さんに感謝の気持ちを伝えると、このサミットでは、その次に控える待望のナンバリングタイトル最新作「龍が如く8」の情報を中心にお届けすると宣言する。
まず「龍が如く8」の発売日が、2024年1月26日（金）に決定したことが発表される。これには“想像よりもかなり早い”と、配信動画にたくさんの喜びのコメントが寄せられていたが、イベントでは間髪入れず、約10分の「龍が如く8」のトレーラーが初公開された。そこでも、桐生一馬がガンで闘病していたという衝撃の事実が明かされるなど、すぐには処理しきれないほどの情報量の多さに、「龍が如く」ファンも大興奮。ぜひ何度でも動画をチェックしてほしい。
横山氏は今作について「春日一番と桐生一馬、ダブル主人公の話になります。大雑把に春日視点であらすじを話すと、母親探しの旅です」と語る。母がいるというハワイへ行ったものの、いろんな人に騙され、気づいたらビーチに全裸で横たわっていた春日一番、そんな彼を助けたのがハワイにいた桐生なのだという。
また、ゲーム部分に関しては、ひとりではなく仲間に支えられて生きていく桐生の物語を描く上で「ライブコマンドRPG」システムが一番適していると考え、「７」に続いて同様のゲームシステムを採用していると説明する。そして、「桐生一馬を愛してくれていたファンの方には、絶対に『龍が如く8』での桐生の活躍を見てほしい」と熱弁していた。
ゲームについてはまだまだ語り尽くせないところもあったが、ここで、舞台袖で待ち構えていた豪華キャスト陣をステージに呼び込む。中谷一博さん（春日一番役）、黒田崇矢さん（桐生一馬役）、安田顕さん（難波悠役）、King Gnuの井口理さん（エリック・トミザワ役）、大塚明夫さん（足立宏一役）、上坂すみれさん（向田紗栄子役）、伊波杏樹さん（不二宮千歳役）という、パーティーメンバーを演じる7人が登壇すると、会場からは大きな拍手が起こる。
トークセッションでは、なんて面白そうなゲームなんだ！と、まずはダブル主人公役の2人が、トレーラーを見た感想を語る。桐生役の黒田さんは今作について、「桐生の死生観とか覚悟って、一般の人よりもずっと独特な価値観で生きてきていたと思うので、どんな病がこようが覚悟して戦っていくのかなと思いました」とコメントをする。そしてどのように病の桐生を演じたのかと問われると、自身もこれまでの人生で何度も病で死にかけているので、それを思い出しながら演じていたと答えていた。
前作「龍が如く７」から参戦した安田さんは、周りの評判を聞かれると「予想以上でした。仕事現場で“ナンバ”として認識してくれている人がすごく多くて。28年くらいお芝居をやらせていただいて、自分の演じたキャラが独り歩きすることって実写ではなかったことで、それをこの作品で初めて実感できたということが嬉しいです。……まぁ痛し痒しというか（笑）」と言って、笑いを誘う。
また学生時代に「龍が如く」シリーズをプレイしていたという井口さんは、長い収録期間に「タバコ休憩をたくさんいただけてありがたかったです」と話すと、会社の喫煙所で社員と会話するほど現場になじんでいたというエピソードを横山氏が明かした。トレーラーを見て、その演技力の高さに、驚いた人は多かったのではないだろうか。
大塚明夫さんは、自身が演じた足立について、「足立はダメなところがいっぱいあって。でも物語で役を演じる時って、ダメなところって意外とやらせてもらえないんです。ただ、ダメな部分を見てもらうことでキャラクターが立体的になる。それをたくさんやらせてもらえたので、大好きなキャラクターなんです」と役者ならではの感想を語っていた。
女性陣の2人は「龍が如く」シリーズの大ファンだそうで、台本でネタバレをくらい続けていたと話す上坂さん。「プレイする方は、ムービーが始まる前にお手洗いを済ませて、しっかりとムービーに備えてほしい！」と熱く語る。そしてオーディションで役を射止め、今回初参加となる伊波さんは、「この場に呼んでいただけたことが人生の宝です」とまで言い切っていた。千歳は今作ではキーとなるキャラクターでもあるので、ぜひ注目してほしい。
続いてゲームの中身についても紹介された。「8」はハワイを舞台にしていて、バトルシステムもパワーアップ！ アクティビティを体験してのジョブチェンジでは新ジョブも数々追加！ またカラオケや圧倒的なラインナップのプレイスポット（ミニゲーム）など、超充実した内容だ！
バトルアクションに関しては、「龍が如く7」と比較しても操作性、リアルタイム性はかなり向上しているので期待してほしいと横山氏が語ると、実際にゲームの一部をプレイしたという伊波さんは、「桐生さんのバトルスタイルが変えられるので、これまで好きだった皆さんにとっては嬉しいポイントだと思うし、RPGとアクションがうまいこと融合していて、面白さがグッと上がっていると感じました」とガチのプレーヤー目線で感想を語ると、横山氏は、自分よりも説明がうまいと感心しきりだった。
また舞台のハワイについては、コロナ禍でロケハンができず、リモートで現地の制作会社の人と連絡を取りながら行ったという苦労話も披露された。制限が緩和された頃、確認のために美術スタッフがハワイへやっと行けたのだという。「今回の舞台は広いので遊び尽くせないくらいだと思う。ゲームボリュームもものすごく、歴代イチであるうことは間違いないです」と自信をのぞかせていた。
また気になるカラオケについて、中谷さんは「もうノリノリです！ 収録のとき腹筋と背筋が吊りました。そのくらい力任せに叫んでいますので、皆さんノリノリでボタンを押してください」と笑顔で語っていた。
トークもたっぷり盛り上がった「RGG SUMMIT FALL 2023」。「来年は辰年ということで、頭から『龍の如く』一色になる最高のドラゴンイヤーが待っていると思います。最高の物語が待っていますので、期待していてください！」と中谷が語ると、最後に横山氏が、「今回のテーマが旅なんです。春日一番と桐生一馬という人間が、もし日本から飛び出し旅に出てみたら、どういうふうに生きるんだろうと思ったところから着想が始まっています。ですが作っていく中で、RGGスタジオも、ある意味旅に出ている最中だと思いました。初めて海外を舞台にし、いろんなテーマを軸にストーリーを作っていく中で、このシリーズが大きく世界に羽ばたいていく第一歩になれればなと思いました。明日発売したいくらい手応えがあるので、良いものを世界中の方に届けたいと思います！」と力強くメッセージを贈り、イベントを締めくくった。
（取材・文・撮影／塚越淳一）
【タイトル情報】
対応機種 ： PS5・PS4・Xbox Series X|S・Xbox One・ Windows・PC（Steam）
※Xbox Series X|S / Xbox One / Windows / PC(Steam)版はデジタル版の販売のみ。
発売日 ： 2023年11月9日（木）予定
価格 ： パッケージ版・デジタル版 5,940円（税込）
ジャンル ： アクションアドベンチャー
プレイ人数 ： 1人
発売・販売 ： 株式会社セガ
■「龍が如く8」
対応機種 ： PlayStation5 / PlayStation4 / Xbox Series X|S / Xbox One /Windows/PC（Steam）
発売日 ： 2024年1月26日（金） 発売予定
価格 ：
スタンダード・エディション 9,680（税込円）
デラックス・エディション 10,780（税込円）
アルティメット・エディション 12,760（税込円）
ジャンル ： ドラマティックRPG
プレイ人数 ： 1人
発売 ・販売 ： 株式会社セガ
>> 「龍が如く8」発売日発表！ 黒田崇矢、井口理（King Gnu）、大塚明夫、上坂すみれらメインキャストも登壇の「RGG SUMMIT FALL 2023」レポート の元記事はこちら
コメント