【こっそりミームを教えます・115】 ネット上で話題になるミームには、英単語の頭文字を並べたものも多くある。今回は主にゲーム界隈で使われる「RTA」をピックアップ。どのような意味を持つミームなのか、詳しく迫ってみよう。

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●ゲーム発祥のミームだが、新しい展開も・・・?



 RTAとはゲームをクリアするまでのタイムを競う遊び方で、「リアルタイムアタックReal Time Attack)」の略だ。レギュレーションによってはバグの利用もOKになるなど、新鮮な楽しみ方ができる。eスポーツと並び盛り上がりを見せており、RTAの大会も開かれているほど。

 ちなみに「Time Attack」は和製英語で、海外では「Speed run」と表現されて親しまれているそう。まさに日本発祥のミームといえるだろう。

 RTAが盛んにおこなわれているのは「スーパーマリオ」や「マインクラフト」、「ゼルダの伝説」などのソロプレイ向けのゲームタイトルだ。動画投稿サイトには、毎日のようにRTA動画がアップロードされている。

 また2022年に公開された映画「きさらぎ駅」は、ファンの間で「きさらぎ駅RTA」と表現されて話題になった。同作は04年に2チャンネルで投稿された内容を元ネタとしたホラー映画だ。

 主人公は「きさらぎ駅」という存在しない駅から生還した人の体験談を聞いた学生。実際に起こることを知った状態で「きさらぎ駅」へ赴き、次々と状況に対処していく様子から「きさらぎ駅RTA」と名付けられた。X(旧Twitter)上でも「きさらぎ駅RTAの字面がすごい」「唐突なRTAが面白かった」といったコメントが続出した。

 元々はゲームの遊び方の一つとして盛り上がった「RTA」だが、映画などの創作物を盛り上げるミームとしても使われている。もしスピード感重視の行動を見かけた時は、ぜひ「○○○RTA」と表現してみてはいかがだろうか。(フリーライター・井原亘)

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■Profile

井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている

ゲームを最速でクリアする遊び方(画像はイメージ)