アトレティコ・マドリードのDFセサル・アスピリクエタが、自身について語った。21日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 1989年8月28日生まれのアスピリクエタは現在34歳。パンプローナ出身で、同都市に本拠を構えるオサスナでプロキャリアを始めた右サイドバックは今夏、チェルシーからアトレティコ・マドリードに加入し、13年ぶりとなるラ・リーガ復帰を果たした。ディエゴ・シメオネ監督の下で、ここまでのリーグ戦3試合に出場している。

 選手キャリアも終盤に差し掛かってきたアスピリクエタが、長年積み重ねてきたことに言及。これまでに、ポジショニングや判断力に秀でた守備で、相手選手を封じてきた同選手は「個人的に好きなトレーニングはビデオセッションだ。対戦相手の3選手ほどのビデオを見ることで、(試合では)別の選手がプレーすることもあるけど、選手を知ることができるからね。イングランドに渡った頃ぐらいには、すっかりオタク気質だったよ」と告白。続けて「対戦相手をチェックする、それは損をしない情報。相手がどこにコントロールする傾向があるのか、どういう動きをするのか…観察をすることで、試合中に無意識のうちに頭に浮かんでくるんだ」と“分析の虫”であることを語った。

 今節は“宿敵”レアル・マドリードと対戦するアトレティコ・マドリード。自身初の“マドリード・ダービー”を控えるアスピリクエタは「僕はいつも、スペインサッカーを追いかけてきた」としつつ、「(マドリード・ダービーで)幸運に恵まれるといいね。それは僕の心に多くの情熱をもたらすから、それをうまく利用し、ファンの前でプレーすることを楽しみにしている」とラ・リーガにおける“ビッグマッチ”に向けた胸中を明かしている。

 今シーズンは3年ぶりとなるリーグ優勝およびチャンピオンズリーグでの躍進を目指すアトレティコ・マドリードに、アスピリクエタは情報に裏打ちされた守備技術で貢献することができるのだろうか。

“分析の虫”であることを明かしたDFアスピリクエタ [写真]=Getty Images