SNS・スマホ・スマートフォン・誹謗中傷

頭脳明晰で博士号を持つ男が、出会い系アプリで知り合った男性たちに接触し、性的暴行を加え有罪判決を下された。事件の詳細を、『Metro』など海外メディアが伝えている。


■アプリを利用し獲物を物色

2019年夏、イギリス・ベッドフォードシャーで暮らす博士号取得者(38)がLGBTQコミュニティ用の無料出会い系アプリを利用し、同性ユーザーのAさん、Bさんと知り合った。

Aさんとは自宅で会い、同意を得たうえで性的関係を持つことに。しかし男が豹変し攻撃的な態度に出たため、怖くなったAさんは「やめてほしい」と懇願したという。

男はそれを無視してAさんに性的暴行を加え、怪我を負わせた。Aさんはこの翌日、性暴力被害者のためのワンストップ支援センターに被害を打ち明けたという。

第二の被害者Bさんも男に誘われ家に行き、ドラッグの摂取を勧められてそろってベッドへ。同意の上で性行為に及んだあとBさんは体調不良を訴えたが、男は気にもせずBさんに性的暴行を加えた。

Bさんはずいぶん悩んだが、襲われた数ヶ月後に警察に被害届を出した。


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■「精神的ダメージも」と証言

この被害について陳述を行ったAさんは、「事件によって精神的にも深刻なダメージを受けた」「地元の店に行くだけで不安になる」「人が近くにいると苦しいし怖い」「事件が起こる前はこのような悩みはなかった」と明かした。

また被害を受けたことで「以前の自分ではなくなった」「人生を立て直すためにも区切りをつけたい」「あの暴行が僕、そして僕の関係者に与えた影響は大きい」とも述べたという。

Aさん、Bさんを襲った男にこのほどようやく下されたのは、懲役10年の実刑判決だった。


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■アプリの利用は慎重に

出会い系アプリを使って理想的なパートナーに出会う人もいる一方で、「怖い経験をした」「想定外のトラブルに巻き込まれた」という人も少なくはない。

少し前には南米ブラジルで30代の男が逮捕され、過去約16年のあいだに14人もの人を殺したと自供。ターゲットを探す目的で出会い系アプリをたびたび利用したことを明かしている。

初めて会うときは、人が多い場所を選ぶ。よく知らない人とは絶対に二人きりにならない。個人的な情報をすぐに教えない。そうした身を守るためのルールを、しっかり覚えておく必要がある。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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