プレーオフに向けて準備を進める岡田監督の選択肢に秋山は入っているだろうか(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 阪神秋山拓巳9月20日オリックスとの二軍戦に先発登板して、7回11被安打5失点とピリッとしなかった。秋山はここ最近、1日のオリックス戦で6回3失点、13日のソフトバンク戦で6回3失点とゲームは作っているものの、好投と呼ぶには物足りない投球内容が続いていた。

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 秋山は今季一軍で2試合に登板したが、4月1日DeNA戦で5回5失点、8月2日の中日戦で4回途中3失点といずれも先発の役割を全うできなかった。今シーズンに限れば結果を残せていない状況に加え、二軍で思うような投球ができない現状を鑑みると、残りの一軍の試合での登板、さらにはプレーオフでの登板の可能性に陰りが見えている。

 阪神は先発投手陣が12球団屈指で、大竹耕太郎(11勝、防御率2.05)、伊藤将司(10勝、防御率2.39)、村上頌樹(10勝、防御率1.68)、才木浩人(8勝、防御率2.04)の4人は盤石。青柳晃洋は21日の巨人戦で打ち込まれたものの、西勇輝は12日の巨人戦で完封勝利を飾るなど調子を上げている。

 先発ローテーションの枚数が揃っているため、秋山の一軍昇格は容易ではない。それでも、秋山のポストシーズンでの登板を期待しているファンは多い。秋山は2009年に入団しており、優勝を経験していない。2014年はシーズン2位だったものの、CSを突破して日本シリーズに進出したが、当時はまだまだ頭角を表していなかったため登板はなかった。

 それ以降は着々と結果を残し、2017年、2020年、2021年に二桁勝利をマーク。阪神のエースとしてチームを支えてきた功労者だけに、リーグ優勝の瞬間に歓喜の輪の中にいなかったのは寂しかった。

 強力な先発投手陣の間に割って入るのであれば、残りの二軍戦で好投を連発する以外にない。積み重ねてきた経験と悔しさをバネに、CS、日本シリーズのマウンドに立っている秋山の姿を見たいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

二軍で7回5失点の阪神・秋山拓巳 かつてのエースにプレーオフでの登板はあるか