無所属の元スペイン代表GKダビド・デ・ヘアに、現役引退の可能性が浮上している。22日、イギリス紙『ガーディアン』が報じた。

 現在32歳のデ・ヘアは、アトレティコ・マドリードの下部組織出身。2011年夏に加入したマンチェスター・ユナイテッドで長年に渡り正GKとして活躍し、公式戦通算545試合に出場した。

 同クラブでもトップクラスの週給37万5000ポンド(約6800万円)を稼いでいたが、減額が条件の新契約を提示されたことで契約延長交渉は難航。今年6月30日に契約満了を迎えると、7月8日に退団が正式に発表された。現在まで2カ月以上、フリートランスファーが続いている。

 個人で調整を続けているデ・ヘアに対しては、サウジアラビアを含む複数のクラブからアプローチがあった模様。しかし、デ・ヘアは金銭ではなくトップレベルでの戦いを望んでおり、納得のいくオファーはまだ来ていないようだ。『ガーディアン』紙によると、メジャークラブで正GKとなれるオファーがこのまま届かなかった場合、同選手は引退を決断する可能性もあるようだ。 

ユナイテッド退団後無所属のデ・ヘア [写真]=Getty Images