イギリスの最北端に位置するスコットランド在住の女性が友人宅に泊まった翌朝、自宅寝室に設置したカメラからの通知が携帯に届き、目を覚ました。その映像を確認してみると、自分のベッドに見知らぬ男がもぐり込んで眠っている姿が映っていたという。女性が「心臓が止まりそうだった」と語る恐怖体験を、英ニュースメディア『Metro』などが伝えている。

スコットランドのクラックマナンシャー州ソーキーに住むケイトリン・サリヴァンさん(Caitlin Sullivan、22)は先月30日、息子のケヴィン君(Kevin、1)とともに友人宅に泊まっていた。翌朝、携帯の通知が鳴り響き、ケイトリンさんは目を覚ました。

ケイトリンさんは自宅の寝室にベビーモニターを設置しており、何かしらの動きを感知したため、ケイトリンさんの携帯に通知が届いたようだった。しかし自宅には誰もいないはずで、不思議に思いながらも送られてきた映像を確認してみると、鳥肌が立つような恐ろしい光景が映っていた。

ベッドの真横に設置されたカメラは、見知らぬ男の姿を捉えていたのだ。男は掛け布団をめくると枕を頭の位置にセットし、靴を履いたまま毛布にくるまって眠ってしまった。

「自分の目が信じられなかったです。心臓が止まりそうでした。私は普段から息子と一緒にあのベッドで寝ています。もしあの時、私たちが友人の家に泊まっていなければ、あの男は私たちのベッドに入ってきてそのまま寝ていたでしょうね。」

そのように当時を振り返るケイトリンさんは、すぐ警察に通報し、警察官とともに男と対面した。ケイトリンさんは自宅にしっかりと鍵をかけていたと言い、男がどうやって侵入したのか見当もつかなかった。前の晩の午後10時頃、ケイトリンさんの自宅に侵入しようとする男の姿を近所の人が見かけたという証言があり、男は大声を上げて叫んでいたという。

ケイトリンさんはリビングでドライバーを発見しており、男はこのドライバーを使って窓から侵入したようだ。また、男は額から血を流していたそうで、ベッドには血痕が付き、「まるで犯罪現場のようだった」とケイトリンさんは語っている。

勝手に他人の自宅に侵入した男だったが、警察官はなぜか逮捕することなく、そのまま男を解放した。警察では「家の中にいた人物と通報した女性の双方に事情聴取を行い、犯罪性は立証されませんでした。この件に関して、他に苦情や報告を受けていません」とコメントを公表している。

また、ケイトリンさんがベビーモニターの映像をFacebookに投稿して被害を訴えると、なんと侵入した男本人がメッセージを送ってきた。男は「心からお詫びさせてください。調子が良くなかったのです。3時間も寝かせてくれてありがとう。何も被害がなかったことを祈ります」と綴り、最後には「いつかお会いできることを祈っています」と不気味な言葉で締めくくっていた。

ケイトリンさんはこのメッセージについても警察に相談したが、「ブロックしなさい」とだけ言われ、具体的な対策は何もなかったそうだ。

警察のこの対応に、ケイトリンさんは「男が戻ってこないと断言できますか? 罰を受けていないのだから、また同じことをやるかもしれない。小さな息子がいるので、今は家にいるのが怖いです」と怒りをあらわにしており、男が侵入してきたその日から、自宅には帰れないでいるという。

このニュースを見た人々からは、「家に不法侵入したのに犯罪性がないってどういうこと?」「ベッドを燃やしたくなるくらい気持ち悪い」「もし自分の家だったらと考えるだけでゾッとするよ」など警察の対応を疑問視する声や、男の行動に嫌悪感をあらわにするコメントが多数あがっている。

テックインサイト編集部ではケイトリンさんに、男と対面した時の警察官の対応や、今回の件が報じられた後は警察が新たな対策を提示してきたのかなどについて話をうかがうべく取材を申し入れている。

ちなみに昨年2月には、車のトランクに裸の男が3日間も隠れていた事実が発覚した瞬間を捉えた映像が、人々に大きな衝撃を与えていた。

画像は『The Scottish Sun 2023年9月10日付「‘MY HEART STOPPED’ Mum watched in terror as baby monitor camera showed an intruder in her bed」(Credit: SUPPLIED)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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