松木安太郎

Jリーグの複数クラブで監督を務めた松木安太郎氏が、元浦和レッズ選手・鈴木啓太氏のYouTubeに出演。サッカー解説者としての哲学を語った。


■解説業の魅力を語る

鈴木氏は「監督を引退後、解説をメインにやられているじゃないですか。解説というのか、一緒に戦っているというのか、わからないですけど」と声をかける。

すると松木氏は「俺は鈴木啓太というボランチの選手が必死にがんばっているあの姿を、ちゃんとみんなに伝えるのが好きなんだ。ゲームのなかでは名前を呼ばれないようなポジションの選手でも、やっぱりそこにフォーカスを与えられるような解説って、すごく魅力なんだよ」と力説。

そして「それは俺の生き方にもしかすると、ちょっと重なるところもあるかもしれない。やっぱりそうやって一発勝負でがんばってるのが本来のプロだよという一面を見せてくれる人に、魅力を感じるんだよね」と語った。


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■解説時に背番号を叫ぶ理由は?

鈴木氏は「松木さんの解説って背番号を言って、選手の名前を言うじゃないですか。あれはなぜなんですか?」と質問する。

これに「サッカーに興味のない人が多いときに解説を始めたから。解説を始めたときって、Jリーグで監督をやって一番最初にクビになった監督が俺だからね。 Jリーグが始まって、監督になって自分から腹を切ったのは俺が初めて。これは俺の哲学だよ」と松木氏は話す。

そして「そこから俺は6カ月仕事がないんだよ。遊んでたんだよ、6カ月。小さかった子供と遊べた時期なんだけども、やっと来たのがテレビの仕事だね。しかも朝4時から、3分くらいしかない。3分間で何かを与えなきゃいけない仕事だと思うわけよ」と語った。


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■興味がない人にも…

松木氏はさらに「3分間サッカーの楽しみだったり、おもしろさだったり、サッカーを見たいという人たちを1人でも増やそうっていうのが、第一歩なのね」と話す。

続けて「だから全く興味のない、しかも解説者というサッカーにはカテゴリーがまだない時代なんで、見ている人がわかりやすいように」とコメント。

鈴木氏が「たとえば本田といわれても、本田って誰? って」「4番本田と言われれば理解できる」と語ると「俺が、違う競技を見たときに思ったの。なんとかがって言われてもわかんねえよって」と語った。


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■視聴者から驚きの声も

さらに松木氏は「コアなファンなら、そりゃわかるよね。でもほとんどの人がサッカーの試合を見ない時代だから。初めて見る人が多いのに、それをどうやって伝えるかと言ったら、そこかなと思ってね」と明かしていた。

松木氏が明かしたサッカー解説者としてのこだわりに、「すごい。そこまで考えていたなんて」「たしかにわかりやすい解説をしてくれている」などの声が上がっていた。

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■松木氏がサッカー解説業を語る

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(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治

松木安太郎氏、解説時に背番号と選手名を叫ぶ理由を告白 「初めて見る人が…」