和食に欠かせないのが、おいしい白ごはんです。炊飯器を使えば誰でも手軽にお米を炊けるはずですが、「なぜかうまくいかない…」と悩んでいている人もいるのではないでしょうか。

炊飯器でお米を炊く時に失敗してしまう理由を、家電メーカーPanasonicパナソニック)公式サイトから紹介します。症状別に考えられる原因と対処法を参考にしてみてください。

ごはんが柔らかい時

炊飯器で炊いたごはんが「柔らかい」「ベタベタする」と感じた時、炊飯前のお米の状態や浸水時間が原因として考えられます。お米を炊く時の手順を、一つひとつ丁寧に確認してみてください。

ごはんが柔らかくなってしまうのは、お米に対して水分量が多い時です。お米を計量カップで量る場合は、手で慣らして正しく計量するようにしましょう。また水分量は、指定する炊飯コースに合ったラインで合わせます。水位線のちょうど真ん中にくるよう、水の量を調整してください。

また、お米が割れているとベタつきの原因になってしまいます。パナソニックによると、「お米が割れているとでんぷん質が水に溶けだす」のだそう。お米を洗った後、ザル上げはしないようにしましょう。ザルに放置したままお米を乾燥させると、割れやすくなってしまいます。

最後に、炊飯時にお湯やpH9より高いアルカイオン水を使うと、ごはんが柔らかくなりやすいのだそう。こちらもぜひ確認してみてください。

ごはんが硬い時や焦げ付く時

ごはんが硬い時は、上記とは逆にお米の量に対して水の量が少なすぎると予想されます。こちらの場合も、まずはお米の量と水の量を丁寧に計量するところからスタートしましょう。

また、硬度100以上のミネラルウォーターは、ごはんのぱさつきや硬くなる原因になります。軟水を使用するのがおすすめです。

計量や炊飯器のコース選択、水の性質に気を配っても「まだごはんの硬さが改善されない」という場合は、炊飯前に浸水時間を作りましょう。洗った後のお米を30分~2時間程度水に浸した後に炊いてみてください。

ごはんが焦げ付いてしまう時には、割れ米が多く混ざっている可能性があります。また無洗米は普通のお米よりも焦げやすいため、専用コースで炊き上げるのがおすすめです。炊き込みごはんは、調味料や具が沈殿すると焦げやすくなるため、炊飯器にセットしたら速やかに炊くようにしましょう。

炊飯器でお米を炊く時に大切なのは、お米の状態や水の量です。炊飯器にはさまざまなモードが搭載されているので、自身の希望に合わせて正しく選択してみてください。お米をおいしく炊ければ、ただそれだけで食事のランクもアップするもの。パナソニックの情報も参考にして、理想のお米を目指してみませんか。

冷凍するなら早めがおすすめ

余ってしまったごはんは冷凍する、あらかじめ多めに炊いておいて冷凍する、という人も多いでしょう。

その場合は、早めに冷凍してしまうのがおすすめ。そのほうが、ふっくらした状態のまま冷凍保存できます。

温かい状態のごはんを1膳ごとの量でラップにくるむ、もしくは保存容器に入れたら、粗熱を取ってから冷凍庫に入れます。

ポイントは、しっかりくるんだり蓋をすることで、空気に触れさせないこと。水分の蒸発を防いで閉じ込めることで、解凍時にもパサパサせず、ふっくら感をキープすることができます。

また、1膳ずつ平たくラップにくるむことで、解凍時の温度ムラも防ぐことができます。

毎日の食卓に欠かせない白ごはん。おいしく炊いて、おいしく保存してください。


[文・構成/grape編集部]

出典
パナソニック公式サイト
※写真はイメージ