ブンデスリーガ第5節、ドルトムントvsヴォルフスブルクが23日にジグナル・イドゥナ・パルクで行われ、ホームのドルトムントが1-0で勝利した。

チャンピオンズリーグ(CL)初戦のパリ・サンジェルマン(PSG)戦で0-2の敗戦を喫し、今シーズンの公式戦初黒星を喫したドルトムント。その敗戦からのバウンスバックと共に、今季初のリーグ連勝を目指した一戦では勝ち点1差で1つの上の6位に位置するヴォルフスブルクとの上位対決に臨んだ。

テルジッチ監督はPSG戦から先発6人を変更。並びを[3-5-2]から[4-2-3-1]に変更し、負傷離脱のザビッツァーの代役に加え、ジューレやマレン、ジャンといった主力をベンチに。代わってベンセバイニやエンメチャ、バイノー=ギテンス、フュルクルクらを起用した。

立ち上がりから高いインテンシティで試合に入ったドルトムント。開始5分にはボックス手前左の好位置で得たFKの場面でキッカーのロイスが右足の鋭いシュートを枠の左隅に飛ばすが、これはGKカスティールスの好守に遭う。

10分過ぎには攻守両面で相手を圧倒したものの、時間の経過と共に強度にアジャストしてきたヴォルフスブルクが押し返す展開に。アウェイチームは決定機には至らないものの、スヴァンべリらがボックス付近で足を振っていく場面も作り出す。

前半半ばから終盤にかけては中盤での潰し合いが目立つなど、試合は完全に膠着状態に。序盤以降攻めあぐねるドルトムントがなかなかフィニッシュまで持ち込めない中、37分にはヴォルフスブルクビッグチャンス。

相手セットプレーを撥ね返してのロングカウンターからヴィンドとのパス交換でトマスがボックス内に侵入。だが、DFに寄せられながら放ったシュートはGKコバルの好守に阻まれた。

結局、ゴールレスでの折り返しとなった試合は後半も拮抗。それでも、徐々に攻勢を強めたドルトムントは、53分にフュルクルク、ブラントと続けてディフェンスラインの背後を取って決定機。だが、いずれも先制点に繋げられない。

それでも、後半に入って相手を押し込むことに成功したドルトムントは、攻勢が続く状況で切り札を投入。63分にバイノー=ギテンスを下げて同じ左サイドにマレンを送り出した。

すると、この選手交代が待望の先制点をもたらす。68分、バイタルエリアで身体を張ってボールを収めたマレンが左サイドに展開。ブラントから絶妙な折り返しが入ると、マレンと動きが重なりながらもロイスが左足ワンタッチで合わせ、リーグ戦2試合連続ゴールとした。

先制したことでゲームコントロールに重きを置いた戦い方にシフトしたドルトムントだが、不用意な自陣でのロストからヴィンドに枠のわずか左に外れる際どいシュートを打たれるなど、やや締まらない場面も。

ヴォルフスブルクが攻撃的な3枚替えを敢行したことを受け、テルジッチ監督はフュルクルク、ロイスを下げてアラージャンと続けて交代カードを切って試合をクローズにかかる。

その後、前線でのミスが散見されてトドメの追加点を奪うことはできなかったドルトムントだが、ヴォルフスブルクの反撃を危なげなく凌ぎ切って1-0の勝利。お得意様のヴォルフスブルク撃破でリーグ連勝を飾ったチームは、CL敗戦をきっちり払拭した。