吹奏楽・ブラスバンド・サックス

アメリカのスタジアムで、試合終了後も吹奏楽の演奏を続けさせた高校教師が逮捕された。『Fox News』『WKRG News』などが伝えている。


■試合後も演奏を続けた吹奏楽部

14日夜、アラバマ州のA高校アメリカンフットボール部は、同地区のB高校と対抗試合を行った。両校の生徒や吹奏楽部が応援に駆けつけて、大盛り上がりを見せたという。

試合はA校のスタジアムで開催され、午後9時30分頃にA校の勝利で試合終了。その後もしばらく両校の吹奏楽部は演奏を続けたが、スタジアムを早く閉めたい運営側は、警察に協力を依頼して観客たちの退出を促したそうだ。

アメリカの学生アメフトでは、地域によっては第4クォーターの試合終了後に、両校の応援バンドが演奏対決をする「第5クォーター」を設けて、どちらが優れているか競う風習があるという。


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■公務執行妨害で教師が逮捕

この試合では「第5クォーター」は許されなかったようで、両校の演奏に警察が介入したところ、B校の吹奏楽部は演奏を止めたが、A校は演奏を続けた。男の教師(39)は警察の呼びかけを再三無視し、指揮を執り続けたそうだ。

指示に従わないため警察が身柄を拘束しようとするも、教師は激しく抵抗。最終的にスタンガンを押し当てられたために降参し、逮捕に至ったという。

その後、教師は平和を乱した行為、公務執行妨害など複数の容疑で起訴されたが、数日後に保釈金を払って釈放されている。

起訴を受けて教師の代理人弁護士は、「市民の安全に問題ないのに、警察が演奏に介入するなど、権利の侵害であり不当逮捕です」などと話して、警察の対応を非難している。


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■教師の逮捕に賛否の声

このニュースが報道されると、SNS上では「先生の逮捕はおかしい。演奏タイムはローカルルールの範囲内」「試合も勝ったし、ノリノリで演奏しただけ。それくらい許してあげて」「逮捕はやりすぎ。注意で十分だと思う」など、警察の対応に批判的な声が上がった。

一方で、「夜中に近所迷惑。警察の判断は正しい」「吹奏楽の演奏はうるさい。試合が終わったら速やかに解散すべし」「生徒の前では警察も張り切る。特に先生が悪いお手本になっている時は」など、警察を支持する声も上がっている。

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(取材・文/Sirabee 編集部・宮 ちてら

アメフト試合終了後も吹奏楽部に演奏させた教師が逮捕 警察の対応に賛否の声