マッチングアプリで知り合った男性から、現金およそ2700万円を騙し取る。そんな事件で再逮捕されたのが、渡辺真衣容疑者(25)だ。渡辺容疑者は、個人を仲介するパパ活斡旋業者「頂き女子りりちゃん」という名前で「活動」。恋愛感情を利用して男性から現金を騙し取る手法を「頂き」とし、「りりちゃん魔法完全攻略マニュアル」と題したマニュアルを、数万円で電子販売していたとして、既に逮捕されていた。実際にマニュアルを購入して実践した女子大生が男性から1000万円以上を騙し取ったことで、詐欺ほう助の疑いも持たれている。

 渡辺容疑者以外にも「頂き女子」や「パパ活女子」を名乗る女性は、SNSに多く存在する。そのほとんどはパパ活のマニュアルを高額で販売する、いわゆる「商材屋」だが、中には女性を集める「援デリ業者」も多い。

 これが男性を仲介する個人のパパ活斡旋業者に渡る可能性もあるため、「SNSを安易に信じるのは危険」と警鐘を鳴らすのは、都内のデートクラブに勤務する男性だ。

「最近、SNSで増えているんですよね。稼いでいるパパ活女子を装って、パパ活希望の女性を勧誘する手口が。『私が稼いでいるパパ活仲介者を紹介してあげる』と言って、個人斡旋業者のパパ活グループに誘い込むんです。都内でデートクラブ(交際クラブ)を営業する時は、営業10日前までに営業所又は事務所を管轄する警察署の保安係を通して公安委員会への届け出が必要となるので、東京では個人でパパを仲介することは違法行為にあたりますね」

 パパ活斡旋業者の正体は主にスカウトマンで、パパを紹介してくれるように見せかけて、実は性サービス店に…というのが彼らの本当の狙いである。

 SNSに溢れるパパ活アカウントは一見、稼げるのではないか、と思うだろう。だが、フタを開けてみれば詐欺だったり、犯罪に巻き込まれるリスクがあることを忘れないようにしたい。

(カワノアユミ)

アサ芸プラス