『「現代用語の基礎知識」選 2014ユーキャン新語・流行語大賞』表彰式が1日、東京・有楽町の東京會舘で開かれトップテンにノミネートされた『壁ドン』について、解説がなされた。

 この日は、映画『L♥DK』から俳優・山崎賢人も出席となった(参照記事:山崎賢人「壁ドン」で流行語大賞表彰式登場!「僕がもらっていいのかな」とはにかむ)。

 ■以下『「現代用語の基礎知識」選 2014ユーキャン新語・流行語大賞』内での解説

 壁を背にした1人に対し、向い合って立つ1人が壁にドンと手をつき顔を接近させるポーズ。この姿勢、昭和の時代のドラマだったら、両方男性で、ちょっとぶっそうなシーンで見られる構図である。

 このポーズが今年、壁側に立つ女性、もう1人がイケメン男性という組み合わせで、女性憧れのシチュエーションとしてブームとなっている。言い出しっぺは声優の新谷良子で、少女漫画『L♥DK』が火をつけた。

 アイドルグループのイベントでは、アイドルが壁ドンして「君は僕が守るよ」と優しくささやく、といったファンサービスも行われているという。この壁ドン、男性側の強引な感じがよいのだという。

 初婚年齢は男女とも上昇傾向をたどり、女性が会社に勤務する年数も長くなるにつれ、女性が上司で部下に若い男性といった組み合わせも珍しくなくなってきている。従順な若い男性社員が増殖していることを背景に、現実にはなかなかお目にかかりにくい、強引に引っ張っていてくれる男性像が女子たちの妄想をかきたてたのだ。

[画像]

「壁ドン」と言い出したのは声優・新谷良子だった