群馬県新潟県の県境にまたがる関越トンネルは、電力会社も東京電力東北電力の境目にあります。一体どちらの会社の電気が使われているのでしょうか。

県境以外にも電力会社の境目でもある

群馬県新潟県の県境にまたがる関越自動車道関越トンネルは、全長約11km(下り10926m・上り11055m)。2015年に首都高速中央環状線山手トンネルに抜かれるまでは、日本最長の道路トンネルとして知られていました。

新潟県北陸地方にも、東北地方にも数えられることがありますが、電気は東北電力が供給しています。では、関越トンネルは群馬側の東京電力、新潟側の東北電力どちらの電気を使っているのでしょうか。

トンネルを管理しているNEXCO東日本によると、関越トンネル東京電力東北電力双方から電力の供給を受けているという、珍しいトンネルになっています。しかも、その供給の区分けが非常にユニークです。

トンネル内の群馬と新潟の県境から供給先が変わるとイメージするかもしれませんが、そうではないそうです。実は上下線のトンネルともに、「走行車線側が東京電力」「追越車線側が東北電力」と、トンネル断面の半分で振り分けられているのだとか。

これは災害時を想定した振り分けとのことです。仮にどちらか一方の電力供給が途絶えたとしても、この状態であれば、トンネル内の片方の照明はついたままなので、真っ暗にはなることはなく、換気用の大型ファンなど、トンネルの管理に必要な施設の機能も維持し続けることができます。

ちなみに関越トンネルには上下線ともに、入口に信号機が設置されていますが、これは事故や火災などの緊急事態に備えたものです。

関越トンネルの入口(画像:写真AC)。