サッカー大国のアルゼンチンにも「ショウヘイ・オオタニ」の名は轟いている。(C)Getty Images

 大谷翔平エンゼルス)のタレント性は海を越え、野球が不毛とされる南米にも轟いている。

 現地9月22日アルゼンチンのスポーツ局『Tyc Sports』は大谷に対する特集記事を掲載。「ショウヘイ・オオタニは世代を超えたタレント、異次元の投球と打撃を見せる二刀流の天才、5億ドル以上の契約を結ぶ可能性のあるスター」と列挙し、“野球の本場”で一大センセーションを巻き起こす日本人にクローズアップした。

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 アルゼンチンと言えば、ディエゴ・マラドーナリオネル・メッシといった偉才を生んだ、言わずと知れたサッカー大国だ。多くのニュースサイトでもスポーツ情報は、やはりサッカーが大半であり、野球に関する情報は決して多くはない。しかし、メジャーリーグで球史を変え続ける大谷の存在は、野球選手というよりも、「大金を稼ぐ可能性のあるメガアスリート」として話題となっているようだ。

 まず、大谷を「ありふれた才能の持ち主ではない」と表現する『Tyc Sports』は、今オフにFA(フリーエージェント)となる去就については「いまだに運命は謎に包まれたままで、メジャーリーグプレーオフが1週間余りで始まるにもかかわらず、常に話題になっている」と指摘。規格外とも言うべき娯楽性を強調している。

 また、今季に史上初となる「シーズン40本塁打&2桁勝利」をやってのけた才能を「オオタニがどれほど“特別”なのかは比較される偉人がベーブ・ルースという時点で明確だ」と論じる同局は、「現時点で唯一確かなことは、エンゼルスとの契約が今季限りで終了すること、そしてオオタニとの契約を求める求婚者が後を絶たず、あるいは彼の前には白紙の小切手が出されてもおかしくはない」と指摘。さらに独特な表現でもってFA市場における争奪戦をもって伝えている。

「この比類なき天才には、驚くべきことに自分のチームに来ることを野球の神に祈るファンのため息と同じくらいに、オオタニには将来のための選択肢は豊富にある。しかし、ひとつだけはっきりしていることは、彼と契約する球団は、財布の中身をすべて空っぽにしなければならないということだ」

 サッカー大国でも「ただ者ではない」という認識が強まっている大谷。日本で連日取り上げられる野球人の名は、まさしく世界規模で広まっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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