
フィリピンのニノイ・アキノ国際空港で、運輸保安局職員が搭乗客から米ドルの札束300ドル分を盗んだ後、飲み込んでいるふりをして口の中に隠すという仰天事案が発生した。
監視カメラには、女性職員が、丸めた紙幣らしきものを口の中に詰め込む様子が記録されており、当局が捜査にあたったところ、職員はチョコレートを食べていたと主張したという。
【画像】 女性運輸保安局職員が搭乗客の300ドルを口の中に?
Viral na NAIA security officer, iginiit na 'chocolate' ang sinubo niya | Frontline Pilipinas
フィリピンの運輸保安局(OTS)は、9月8日にニノイ・アキノ国際空港第1ターミナルで、搭乗客から米ドル紙幣を盗んだ疑いのある女性運輸保安局職員を捜査していることを発表した。
この日、搭乗客の300ドル(約44000円)相当の現金が行方不明になった。
当局が空港の監視カメラを確認したところ、女性職員が札束らしきものを口に押し込んでいる姿が映し出されていた。
女性は何食わぬ顔して紙幣を口の中へ詰め込みながら、指を口の中に入れ、その位置を確認するような動きを見せた。
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同空港では、最近、保安検査官による盗難疑惑の情報が流れていたようだ。

職員は「チョコレートを食べていた」と主張
運輸保安局は情報を検証し、事実調査を開始する措置を講じ、女性職員に事実を問いただした。
ところが、女性職員は「お金を口に入れていたのではなく、チョコレートを食べていた」と主張。
OTSは、マニラ国際空港管理局およびフィリピン国家警察航空保安局と協力して、この事件に取り組んでいる。
また、Facebookの公式アカウントには、この1件に関する声明を次のように掲載し、申し立てが真実であることが証明されれば、行政措置が講じられるだろうと付け加えた。
ニノイ・アキノ国際空港第1ターミナルで保安検査官 (SSO) が関与した最近の盗難疑惑に関する情報を受け取り、運輸保安局 (OTS) は顧客の300米ドル相当の現金が紛失していたと発表しました。
情報を検証し、事実調査を開始するための措置を講じました。
OTS は、マニラ国際空港管理局およびフィリピン国家警察航空保安局と緊密に連携して、責任者を訴え、申し立てが実証された場合には適切な行政措置を講じています。
記載されている行動は明らかに公務員の行動規範を逸脱したもので、ましてや規範を守る多くの職員たちが支持するものとは思えません。
女性職員はすでに停職処分を行った発表
女性職員が指を使って何かを口に押し込みながら、水を飲んでいる様子が映し出された動画を検証したOTS管理官次官マ・O・アプラスカ氏は、次のような見解を述べた。
これはチョコレートの通常の食べ方ではありません。彼女は、指で口をつつき続けていました。

アプラスカ氏は、この盗難事件が保安検査場で報告されて以来、警備員の制服の上着やポケットを取り除くなど、いくつかの予防策を講じ、同職員による違法行為を報告するよう情報提供者を奨励してきた。
OTSは、すでにこの女性職員を停職処分にしたと語っている。
アプラスカ氏によると、この女性警察官は空港で7年間勤務していて、月給は1万6000フィリピンペソ(約42000円)だという。
現在、運輸保安局はこの職員に対する「行政訴訟」を進めていて、刑事訴訟を起こすことを検討しているようだ。
動画に対する海外の反応は?
この女性職員の謎の行動の動機はなんなのか。動画を見たユーザーからは、このような声があがっている。
・監視カメラの位置を把握しているはずの保安局職員が、そのカメラの目の前でお金を飲み込んだという行為の意味はなんなのか。それを知りたい。
・女性にX線検査をすればすぐ札束を飲み込んだかどうかわかると思うんだけど。
・300ドルを盗んで飲み込んだがために、キャリアを無駄にしちゃったわけだ。
・お金を食べた…?口に入れてあとで抜き出そうとしたんじゃない?
・多分、安い給料でこきつかわれて、キレた瞬間だったのかもね…。
当局は、事件についての詳細が判明次第、発表すると述べている。
References:Airport worker seemingly swallows $300 in bills allegedly taken from tourist, claims it was chocolate / written by Scarlet / edited by parumo

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