2016年12月に成立、2018年に施行された「休眠預金等活用法」における指定活用団体、一般財団法人日本民間公益活動連携機構(東京都、理事長:二宮 雅也、以下JANPIA)は、設立以来、社会の諸課題の解決を目指し、休眠預金等の活用による民間公益活動促進のための助成事業を行ってまいりました。
2023年7月をもちまして、JANPIAにより選定された資金分配団体からの助成を受けて民間公益活動を行う団体(実行団体)の累計数が1,000に到達いたしました。
これまでの実行団体とその事業内容、助成を受けてのコメントの一部をご紹介いたします。

○全国再非行防止ネットワーク協議会(愛知県名古屋市、代表 高坂朝人)

  • 事業内容
    罪を犯した少年が生き直しできる社会的居場所の選択肢を増やすため、県域を越えた支援の枠組みづくりと、その受け皿となる自立準備ホームの全国的ネットワークを構築する。連携の核となる協議会を設立し、団体間の共有を図る勉強会やシンポジウムを通して、支援の質の向上と強化も行う。

  • 助成を受けてのコメント
    ・全国での体制整備は、全国に拡散している事業所との連絡調整、意思疎通、活動展開に関して、当助成金においてコロナ禍に対応する関連機器等の整備やハイブリットによる勉強会の開催も試行することができました。3年目に全国組織(日本自立準備ホーム協議会)が始動できたことは、今後の事業展開に向け、大きな弾みとなっており、ご指導ご支援に感謝いたします。
    ・罪を犯した人に対する制度やシステムは、まだまだ他の社会課題と比べると少なく、民間団体が取り組もうと思っても資金を得られる仕組みがほとんどない状況です。今回の休眠預金を活用した助成を受けることができて助かっていますし、本当に必要だと思う活動を継続できることに大きな希望を感じています。

  • webサイト:https://nichijyunkyo.com/(日本自立準備ホーム協議会)

  • 活用事業サイトの記事:https://kyuminyokin.info/articles/566

  • 資金分配団体:更生保護法人 日本更生保護協会〈2019年通常枠〉


○保見団地プロジェクト(愛知県豊田市、構成団体:県営保見自治区・ NPOトルシーダ中京大学・外国人との共生を考える会・愛知県県営住宅自治会連絡協議会)


○一般社団法人 Teco(福島県いわき市、代表理事 小沼満貴)

  • 事業内容
    福島県いわき市において、河川の氾濫により被害を受けた在宅避難者や復興公営住宅の入居者への個別ケアや、被災者の孤立防止に向けたコミュニティスペースの運営等を行う。

  • 助成を受けてのコメント
    水害によって目の前に困っている方々がいる状態で、Tecoとして早く活動を始められたのは、今回の助成がとても充実していたからです。長期にわたって活動に集中できたため関われた方や携われたことがたくさんありました。

  • webサイト:https://tecojapan.wordpress.com/

  • 活用事業サイトの記事:https://kyuminyokin.info/articles/519

  • 資金分配団体:一般社団法人 RCF〈2019年度通常枠〉

○特定非営利活動法人グッド・エイジング・エールズ(東京都渋谷区、代表 松中権)

  • 事業内容
    オンライン・オフラインでのLGBT中高齢者支援を行う。
    住まい・居場所喪失及び失業等の生活困難向け相談窓口の開設、2020年10月に都内開設のLGBT総合的支援センター『プライドハウス東京レガシー』でのヒアリング調査に関連する業務やコミュニティカフェの運営等を行う。

  • 助成を受けてのコメント
    緊急助成をしていただき感謝しています。センターを立ち上げ時から体制を整備するにあたり毎月の進捗報告の際などには、アドバイスや励ましをしていただくなど伴走型の支援を、心強く感じました。会計事務についても丁寧にご指導いただいたことは、事務執行の力をつける事にもなりました。

  • webサイト:https://goodagingyells.net/

  • 活用事業サイトの記事:https://kyuminyokin.info/articles/473

  • 資金分配団体:READYFOR株式会社〈2020年度新型コロナウィルス対応緊急支援助成〉


○認定特定非営利活動法人キッズドア(東京都中央区、理事長 渡辺由美子)

  • 事業内容
    コロナで影響を受けた保護者に向けて、IT系プログラム受講等の就労支援を行う。

  • 助成を受けてのコメント
    コロナ緊急支援にて今回ご支援いただき、「オンライン無料就労支援」という先進的な取り組みを実施することができました。おかげさまで厚生労働省の助成金へと繋げることができ、現在では約250人の困窮家庭の親向けに支援活動を行うことができています。また、当就労支援だけではなく他にも「困窮する⾮正規ひとり親等の就労支援のあり方についての勉強会」など、様々な取り組みをすることができております。今後の制度化に向けた国への働きかけができているのは、本助成金があったからです。深く感謝しております。

  • webサイト:https://kidsdoor.net/

  • 資金分配団体:公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレンジャパン〈2020年度新型コロナウィルス対応緊急支援助成〉


その他の資金分配団体・実行団体はこちらからご確認頂けます。
https://kyuminyokin.info/players

データでみる休眠預金活用事業(全体像)

休眠預金等活用制度の仕組みについてはこちらでご説明しています。
https://www.janpia.or.jp/kyumin/

休眠預金等活用事業の現況<データ集>はこちらからご覧頂けます。
https://www.janpia.or.jp/about/information/pdf/plan/2022_plan_02.pdf?fbclid=IwAR3mO1ReLs-l3eidESaZjvQXmwngj_ifOhu06fuC90xOYakC3Jb0pzTtjkE

今後ともJANPIAでは、制度の狭間にある社会課題に取り組む民間公益活動の促進及び支援の担い手の育成のため尽力して参ります。

以上

配信元企業:一般財団法人日本民間公益活動連携機構

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