10月5日(木)に劇場デビュー15周年を迎える、名古屋・栄を拠点に活動するアイドルグループ・SKE489月29日(金)から10月1日(日)には、名古屋国際会議場 センチュリーホールにて「SKE48 リクエストアワーセットリスト ベスト100 2023」と「SKE48 15th Anniversary Festival 2023」が開催される。今回はコンサートに向けてチームS、チームKII、チームEのリーダーにそれぞれインタビューを実施。チームSリーダーの松本慈子に、コンサート開催を控える今の心境や最近のチームSの活動の様子、11月にドラフト1期生が10周年を迎えることなどについて話を聞いた。

【写真を見る】2018年の「リクエストアワー」に出演したときの松本

■「今のメンバーで“今のSKE48”を見せられたら」

――リクエストアワーと15周年コンサートの前に、今夏は6都市で開催した「SKE48 SUMMER Tour 2023」がありましたので、まずはそちらの感想からお聞きしたいと思います。

「SUMMER Tour」は2年連続でチームごとにライブをやらせていただいていたんですけど、今回は久しぶりに全メンバーをシャッフルしてのステージだったのですごく新鮮でした。チームSだと私が最年長なんですけど、「SUMMER Tour」では自分より年上のメンバーがいて、それが久しぶりの感覚で。ある意味やりたい放題やらせてもらったので、チームとは違う楽しさがありました。

――そんな「SUMMER Tour」を経てのリクエストアワーと15周年コンサートになります。リクエストアワーから始まりますが、開催前の今の心境はいかがでしょうか。

リクエストアワーは5年ぶりの開催で前回から楽曲もメンバーもガラッと変わっているので、ファンの方もどうなるか予想できない楽しみがあるんじゃないかなって思います。

卒業された先輩が歌っていた楽曲がランクインした場合は誰が歌うんだろうとか、そういう想像を膨らませながら、私もファンの方たちと一緒にリクエストアワーを楽しめたらなって思いますし、今のメンバーで“今のSKE48”をファンの方に見せられたらいいなって思います。

チームSの楽曲や私にとって思い入れのある楽曲は上位じゃなくてもランクインしてたらうれしいですし、卒業を控えている江籠裕奈さんと日高優月さんは最後のリクエストアワーになるので、お二人が思い出の楽曲を披露する姿も楽しみです。

9期より下のメンバーは初めてのリクエストアワーなので、その子たちがオリジナルメンバーの楽曲以外にどの曲で登場するのかも楽しみにしてもらえたらと思う一方で、先輩メンバーは昔の曲がランクインしたらその衣装で歌うので、果たしてその衣装が今も似合うのかとちょっとドキドキしてたりします(笑)。

――過去のリクエストアワーでの思い出はありますか。

昔は覚える楽曲がめちゃめちゃ多かった印象がありますね。リハーサル期間にヒーヒー言いながら、寝る間も惜しんで覚えてたイメージです。

でも、今年は資料が送られてきたときに「あれ? 意外に全部踊れるぞ」と思って。自分がSKE48にいる時間の長さを実感しました。昔は新鮮だった楽曲を今の自分ができる表現で歌えたらいいなと思います。

――ちなみに、松本さんの今回の1位予想は?

私個人の願望は「窓際LOVER」なんですけど、リアルな予想をすると、最後のリクエストアワーになる江籠さんとゆづちゃん(日高)の楽曲なんじゃないかなって予想しています。

■「セットリストを見たときに“こうくるのか”って思いました」

――リクエストアワーの後は「SKE48 15th Anniversary Festival 2023」があります。SKE48が15周年を迎えることについて、率直な感想は?

本当にすごいですよね。みんなで10周年をお祭り騒ぎでお祝いしてからもう5年たつことにびっくりします。

私も11月に10周年を迎えるんですけど、10年もグループにいられるっていうのは応援してくださっているファンの皆さんはもちろん、一緒に頑張っているメンバーやスタッフさんがいる環境があるからだと思うので、こうやって15周年をファンの皆さんと一緒にまたお祝いできるっていうのはすごくうれしいです。

――「SKE48 15th Anniversary Festival 2023」はどんなコンサートにしたいですか。

2022年の14周年コンサートは今までのシングルを順番に全部振り返るセットリストだったですけど、私は今回のセットリストを見たときに「今年はこうくるのか」って思いました。

もちろん盛り上がることは間違いないですし、15周年という区切りの良いときに、16年目に向けてみんなで団結して、もっとSKE48を応援したいと思っていただけるような熱いコンサートにしたいです。

――15周年イヤーにやりたいことはありますか。

チームSが新公演を頂いてからチームKII、チームEも順番に続いて、チームSのメンバーも気が引き締まっていると言いますか、私たちも初日の気持ちを忘れずに「チームS熱いな」ってファンの方には思っていただきたいですし、私もリーダーとしても個人としてももっと頑張りたいなと思っています。

――それでいうと、先日放送された「SKE48 ゼロポジ」(TBSチャンネル1)の討論会企画では、チームSの若手メンバーが普段からすごく考えているなという印象を受けました。

あの討論会は、私は悔しいなと思う部分もありました。もっとリーダーとしてみんなの気持ちを高めていってあげたいし、個人としても背中をもっと見せられるようになりたいなと気が引き締まりました。

語彙力がないから発言してもなかなか伝わりづらいところがあるという実感はあったので、もっと自分の意見を口に出そうと思って、あの討論会が終わってから図書館に通うようになりました(笑)。

解決策になるかは分からないですけど、本を読んだりニュース番組を見たりして、みんなに伝える力を高めたいなと思ってテレビや本からインプットするようになりました。

――どんな本を読んでいるんですか。

恥ずかしいんですけど、ストレートに“語彙力が上がる”みたいな本とか(笑)。一旦そういうところから始めようと思って。一緒に小説も読むようになりました。

――チームSの話になったので1つお聞きしたいんですが、チーム別のライブなどを取材させていただいた際、終演後のあいさつで松本さんが「他のチームに比べると有名なメンバーがいないんですけど…」みたいなことを言っていたのが気になっていました。

それこそ討論会の議題にもなっていたんですけど、SKE48というグループの名前を知ってくださっている方はたくさんいても、今までSKE48を支えてくださっていた先輩たちが卒業して、今はその中にどんなメンバーがいるの?って話になったときに、なかなか個人の知名度が上がっていないのが課題だなって考えていました。

チームSの団結力や熱さは他のチームに負けていないって自信を持って言えるんですけど、なかなかそこから個人に、例えばチームEの熊崎晴香さんだったら競馬、鎌田菜月さんだったら将棋とか、そういう“武器”を持っている子が少ないなって。

チーム単位で動いているのが楽しいと思っているメンバーが多いと思うので、チームSのメンバー同士の仲が良くて楽しいのはリーダーとしてうれしいんですけど、さらに個人でもこういうことをしたいって考えているメンバーが少ないのかなと思っています。

ドラフト1期生は11月にグループ加入10周年

――SKE48の15周年の後は松本さんたちドラフト1期生が10周年を迎えますが、それについてはいかがでしょうか。

10年続くなんて思ってなかったですね。10年もいたのかなって思うくらいSKE48での活動は充実していて、すごくあっという間で、時の流れがすごく早かったです。

AKB48グループ全体のドラフト1期生は、SKE48の私と荒井優希ちゃんと福士奈央ちゃん、あとAKB48の下口ひななちゃんがまだ現役で、もう4人しかいないんです。寂しさもあるんですけど、3人も10年続けている同期がいるっていう心強さもあります。

――活動を10年続けられたモチベーションは?

私は大阪出身でダンスも未経験だったので、ドラフト当日は絶対に指名されないなって思いながら席に座っていたんですけど、一番ダンスに力を入れているSKE48からまさかの指名があって。それで「SKE48に指名してもらったからには絶対ダンスがうまくなりたいし、ちょっとでもグループやチームに貢献できるように頑張ろう」って入ったときに思いました。

両親は仕事の関係で難しかったので名古屋にはおばあちゃんがついて来てくれて、1~2年くらい一緒に暮らしました。背中を押してくれた家族のためにもアイドルとして頑張ろうって思いましたし、卒業していった先輩たちの背中からチームSへの熱い思いも感じていたので、チームSのリーダーにしていただいたときに「もっと頑張ろう」ってまた意識が高くなりました。

――最後に、「SKE48 リクエストアワーセットリスト ベスト100 2023」と「SKE48 15th Anniversary Festival 2023」を楽しみにしているファンの方へのメッセージをお願いします。

こうして15周年を迎えられるのはいつも応援してくださっているファンの皆さんのおかげなので、本当にいつもありがとうございます。

配信をニコニコ生放送さんでやってくださってすごくうれしいですし、当日は会場に行けないという方も配信で楽しんでいただきたいです。

15周年を迎えて16年目に入りますが、まだまだSKE48は熱いグループですので、これからもずっと応援してください!

SKE48 チームSリーダーの松本慈子/(C)2023 Zest, inc.