企画/原作・秋元康×総合演出・堤幸彦タッグのもと、俳優や声優、お笑い芸人、ミュージシャンといった幅広いジャンルのキャスト57名が日替わりで出演し、その日限りの化学反応を生み出すリーディングシアター『アドレナリンの夜』。2015年にAKB48が朗読劇として上演し、話題になった作品を、キャスト全員男性のニューバージョンで上演する。

24日(日)17時より行われた、岩田光央置鮎龍太郎加藤和樹、増子敦貴(GENIC)という声優×俳優の組み合わせによる初日公演の様子をお届けしよう。

ステージ上には洋館のようなセットが組まれ、美しいが不気味なBGMが流れており雰囲気たっぷり。開演時間になると照明が落ち、呼吸や呻き声のような音が場内に響く。キャストが登場すると、「怖い話をしているとなにかが寄ってくる」と話しながら今回の公演について語り始める。ピアノの生演奏や客席を巻き込んだ演出に、客席全体がひんやりとした空気に包まれる中、公演がスタートした。

今回はオムニバス形式で、各キャストが1人で語る物語が2つずつ、全員で語る物語が1つ展開される。立体感のある音響とリーディングのイメージを膨らませる映像や照明により、没入感も充分。恐怖や驚きを与える仕掛けもあり、キャストの言葉にびくついたり恐々と辺りを見回したりする観客も散見された。

幽霊や説明のつかない不思議、実際に起きるかもしれないゾッとする話まで多彩なパターンの“恐怖”は盛りだくさん。語り手となるキャラクターの設定も様々なため、自分好みの怖い話を探す楽しみ方もあると感じた。 さらに、キャストは日替わりで誰がどの役を演じるかはシークレットとなっている。それぞれの個性や芝居の違いを見比べることもできるだろう。

ホラーではあるがクスッと笑えるシーンや和むシーンも随所にあるので、「怖い話がずっと続くのは無理かも……」という方もご安心を。

この日の1話目は、増子がラジオリスナーの大学生を演じる。試験勉強をしながらうとうとしてしまった大学生は、深夜に放送されているラジオ番組に出会い、ファンになっていく。パーソナリティの声に癒され、毎週の放送にウキウキする青年の姿を、増子は可愛らしく表現。さらに、少しずつ不穏になっていく物語への恐怖を丁寧に表現する。

2話目では加藤がビルの夜間警備員に。人付き合いが苦手で霊感もない自分に向いている仕事だと考えていた彼だったが、空きビルのはずなのに監視カメラのモニターになにかが映る。加藤は気だるげな雰囲気とユーモアのある語り口で、警備員を魅力的に描き出す。

岩田が語る3話目は、ある会社員が遭遇する怖い話。残業を終えて退社しようとエレベーターに乗ると、13階で見かけたことのある社員が乗ってくる。二人がぎこちない会話をしていると突然エレベーターが止まって閉じ込められてしまう。会社員の悲哀も感じさせるストーリーを、岩田が自然体で演じて引き込んでくれる。

4話目では、置鮎が4歳の子供を持つ父親に。離れて暮らす祖父母にビデオレターを送っていた一家。だが、ある日送られてきた荷物には、孫へのプレゼントとして同じものが2つ入っていた。置鮎は和気あいあいとした幸せな家族の様子をあたたかく演じ、幸せな日常に訪れる恐怖の落差を強調。

さらに、増子があどけない小学生、加藤が少し軽薄な彼氏、岩田は格安物件に入居した青年、置鮎は映画俳優を主役にしたリーディングも行い、緩急のついた芝居を見せる。

一人ひとりのリーディングに集中できる短編が披露された後は、キャスト全員が集結して1つの話を演じる。本番までに台本を完成させられなかった売れない演劇ユニットが劇場に伝わるいわくつきの台本を探しだし……という内容で、リアルとフィクションが溶け合っていくような感覚にゾクッとする。4人のキャストによるイキイキとした掛け合いが魅力的だ。また、ソロのリーディングでは動きが少なかったぶん 4人がステージ上で右往左往する様子に緊張感が高まり、さらに引き込まれた。 演じるキャストによってキャラクターの印象や関係性も少しずつ変わると予想されるため、他の回も見てみたいと思わされた。

本作は9月24日(日)より10月9日(月)まで東京建物Brilliant HALLにて上演。各公演の出演者はHPや公式Xでチェックしよう。

<公演概要>

リーディングシアター「アドレナリンの夜」

企画 / 原作:秋元康 「アドレナリンの夜」(竹書房

総合演出:堤幸彦

演出:菜月チョビ

脚本:井上テテ

音楽:植田能平

出演:

相葉裕樹 蒼井翔太 蒼木陣 赤羽根健治 阿部顕嵐 あべこうじ 新木宏典 

石川凌雅 糸川耀士郎 井上裕介(NON STYLE) 入野自由 岩田光央 

上口耕平 植田圭輔 植原卓也 置鮎龍太郎 

長田庄平(チョコレートプラネット) 小田惟真(THE SUPER FRUIT)

加藤和樹 加藤大悟 岸尾だいすけ 北村諒 木原瑠生 

喜矢武豊ゴールデンボンバー) 黒田崇矢 崎山つばさ 笹森裕貴 定本楓馬

佐藤信長 芝大輔(モグライダー) 陳内将 関太(タイムマシーン3号) 

高野洸 武田真治 田代万里生 立花慎之介 田中涼星 津田健次郎 中川晃教

永塚拓馬 浪川大輔 野島健児 林勇 葉山翔太 

平井“ファラオ”光(馬鹿よ貴方は)平井まさあき(男性ブランコ) 廣瀬友祐 

廣野凌大 福澤侑 増子敦貴(GENIC) 松島勇之介 水田航生 

水田信二(和牛) 森川智之 安元洋貴 山口勝平 りんたろー。(EXIT)

五十音

日程・会場:2023年9月24日(日)~10月9日(月祝)

東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)

(〒170-0013 東京都豊島区東池袋1丁目19−1)

チケット:S 席:8,000円 A 席:6,800円 (税込 / 全席指定)

チケットぴあ https://w.pia.jp/t/adrenaline/

■チケットぴあ『皆で観ちゃえば怖くないキャンペーン』受付実施!

金額:2名=13,000円、3名=18,000円、4名=22,000円

※詳細はチケットぴあ受付ページにてご確認ください。

■U25チケット:25歳以下の皆様が、お求めやすい価格でご観劇いただけるU25チケット。

※ご観劇日当日に25歳以下の方が対象となります。

※ご観劇当日、開演45分前より当日券窓口にて、引換券と身分証明書をご提示のうえ、座席券とお引き換えください。

※枚数限定ですので、予定枚数に達し次第、予告なく販売終了いたします。

※座席は事前にご用意いたします。先着順ではございません。なお、座席位置はお選びいただけません。

※詳細はチケットぴあ受付ページにてご確認ください。

TBSチケット https://tickets.tbs.co.jp/adrenaline/

イープラス https://eplus.jp/adrenaline/

ローソンチケット https://l-tike.com/adrenaline/

※未就学児入場不可。

※開場時間は各開演時間の30分前。

※本公演のチケットは主催者の同意のない有償譲渡が禁止されています。

車椅子でご来場のお客様は公演2日前までにチケットぴあインフォメーションinformation2@pia.co.jpまでご連絡ください。

※やむを得ない事情により出演者等が変更になる場合がございます。その場合でも払い戻し、他日への変更は致しかねます。

【当日券情報】

劇場窓口にて開演1時間前より先着順にて販売いたします。

・現金またはクレジットカードにてお支払い可能です。

・販売枚数は各日異なりますため事前のお問い合わせにはお答えできません。予めご了承ください。

・当日券ではU25チケットのお取り扱いはございません。チケットぴあにて事前にお買い求めください。

公式サイト:https://adrenalinenights.com/

公式X(Twitter):@adrenaline_Nts

製作:TBS

【公演に関するお問い合わせ】

リーディングシアター「アドレナリンの夜」事務局(10:00~18:00)TEL:0570-002-029

配信元企業:株式会社キョードーメディアス

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