岸優太は、はたして新米を口にすることができるのか。9月30日ジャニーズ事務所を退所する元King&Princeの岸が出演する「ザ!鉄腕!DASH!!」(日曜19時、日本テレビ系)が9月24日に放送されたが、岸に関しては何の説明もなかった。例年であれば、この時期はTOKIOのメンバーらが福島県で育てた新米の試食回。ところが同日の番組は、伊勢湾で伊勢海老やタコを食べる「海の厄介者」ウツボを捕獲して、フレンチや和食にアレンジする「グリル厄介」をまるまる放送した。来月以降の岸の出演継続、あるいは番組卒業にはいっさい触れられなかったのである。

 今年の「鉄腕DASH」の米作りは、例年とは趣向が違っていた。TOKIOは同番組企画として、福島県浪江町のDASH村で農作業に従事。DASH村福島第一原発事故の避難対象地域になって以降は、DASH村から直線距離で5キロにある葛尾村の荒地を開墾してきた。米作り23年目となる今年からは、舞台を安達太良山を臨む大王村に移し、高齢化によって荒地と化した棚田の復活に挑戦していた。

 遡れば6月18日放映回では、岸とTOKIOメンバー、SixTONES・森本慎太郎の5人で4月末に棚田で田植えをし、岸が稲の1本1本に「頑張れ、頑張れ、頑張れ…」と念を込める様子が紹介されていた。テレビ関係者が言う。

9月7日ジャニーズ事務所の会見では性加害だけでなく、ジャニーズ事務所を辞めたタレントを地上波に出演させないよう圧力をかける人権侵害と業務妨害についても、記者から厳しい追及があったばかり。岸がこのまま視聴者に何の説明もなくフェードアウトすれば、ジャニーズ事務所と忖度する日本テレビへの風当たりはますます強くなる。コトによっては、福島県産品のイメージダウンにも繋がりかねません。スポンサーの不信感と怒りに油を注ぐ結果になり、来春の番組編成に影響が出かねません」

 福島県ジャニーズ事務所の性加害報道後、TOKIOとの契約継続を表明してはいるが「今後の事務所の対応を注視する」と条件をつけている。どんな高視聴率、人気番組であろうと、人権侵害を重く見たスポンサー企業が降りれば存続は難しくなるのだが…。

アサ芸プラス