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楽曲のリズムやノリを作り出すうえでの屋台骨として非常に重要なドラムだけど、ひと叩きで楽曲の世界観に引き込むイントロや、サビ前にアクセントを付けるフィルインも聴きどころの1つ。そこで、この連載ではドラマーとして活躍するミュージシャンに、「この部分のドラムをぜひ聴いてほしい!」と思う曲を教えてもらいます。第9回はスリーピースバンド・サバシスターのごうけ(Dr)さんが登場。2022年3月の結成以降、数々の音楽フェスに出演し、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍するサバシスターごうけさんのオススメの楽曲とは。

構成 / 丸澤嘉明

ドラムフレーズが好きな曲とその理由

amazarashi「命にふさわしい」

amazarashiドラムは全体的に細かくて曲に寄り添っていて、でも目を引いてしまうドラムというイメージなのですが、2番に入る前の間奏はドラムが入っていなく、入った瞬間から段々と盛り上がっていき心が躍り出してしまうようなドラムがめちゃくちゃカッコいい……!!! この曲がライブで始まったら目を凝らしてドラムを見ています(笑)。

Age Factory「HIGH WAY BEACH」

増子(央人)さんのドラムは視覚でも聴覚でも興奮するカッコいいドラムで、全曲大好きなのですが、この曲はAメロのハイハットの遊びの感じがとても好きです。間奏からラストサビにかけての部分もドラムリズムに拳を上げてしまいたくなるような、ライブを観てもテンションが上がる1曲です。

LAMP IN TERREN「ほむらの果て」

テレンの曲はバスドラムとタムがすごく好きで、どっしりとしているというか、体の底にずしっとくるドラムで、「ほむらの果て」はめっちゃ難しいことをしている!という感じではないのですが、シンプルなのにめちゃくちゃカッコいい!という曲だと思ってます! 私も一番目指しているドラムスタイルなので憧れです。

tricot「POOL」

tricotはもうドラムどうなってるの!?といつも思っているのですが(笑)、ゴーストの入れ方、ロール、聴いていてすべてが気持ちがいいです。最初のAメロのリムショットからスネアに変わる部分、スネアの入れ方、ハイハット&ライドシンバルの刻み、ドラムの1音1音聴いているだけでもとても楽しいです。

自身でドラムフレーズをプレイする際に意識していること

私自身学生の頃コピーバンドをたくさんやっていて、難しいフレーズは当たり前にカッコいいのですが、“シンプルでもカッコいいドラム”“学生がコピーしたくなるようなドラム”を制作する際に念頭に置いています。実際にドラムを叩く際意識しているのは、曲に寄り添えるようなドラム。音だけでなくパフォーマンスも大事にしているので、観てくれている方が全身で楽しんでもらえるようなドラムを叩こうと思っています。

自身のプレイスタイルに影響を与えたドラマーや最近気になるドラマー

橋谷田真さん
増子央人(Age Factory)さん
KOZO(MUGWUMPS、DIMWORK、ex. Wienners)さん

ごうけ

9月26日生まれ。宮城県出身。2022年に結成されたスリーピースバンド・サバシスターのドラマー。同年「出れんの!?サマソニ!?」を勝ち抜いて「SUMMER SONIC 2022」への出演を果たして注目を浴びる。2023年には「ARABAKI ROCK FEST」「VIVA LA ROCK」「JAPAN JAM」「JOIN ALIVE」「RUSH BALL」など、さまざまなフェスに出演。さらに9月22日スピッツ主催イベント「ロックのほそ道」の宮城・SENDAI GIGS公演に登場する。9月に「キラキラユー」、10月に「マイベストラブ!」という配信シングルを2曲発表し、11月に5都市ツアー「KIRAKIRALOVE TOUR 2023」を開催。

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