(2023年 9月25日 太平洋標準時6:00本国発表)
セキュリティ、パフォーマンス、信頼性を備えたより高度なインターネットの構築を支援するCloudflare(クラウドフレア)は、本日、独立系調査機関・Analysys Mason(アナリシスメイソン)が発行した新たなレポートを公開しました。本レポートでは、企業のネットワークサービスをオンプレミスからCloudflareのクラウドベースのサービスに切り替えることで、ネットワーク関連の炭素排出量を大企業では最大78%、中小企業では最大96%削減できることが明らかになりました。これは、企業のネットワークとセキュリティハードウェアをより効率性の高いクラウドサービスに置き換えることで達成できる排出削減量の可能性を数値化した初の取り組みです。

現在、世界中で排出される二酸化炭素量の3.7%を占めるのが、インターネット利用によるものです。これは、全世界の航空輸送における二酸化炭素の排出量に匹敵します。世界中でパリ協定の実現に向けたゼロエミッション社会への移行計画が進む中、インターネットの全体的なエネルギー消費の削減が急務となっています。また、欧州気候法では、ヨーロッパの経済と社会の2050年までのクライメイトニュートラル(気候中立)達成を定めており、温室効果ガスの排出量を2030年までに1990年の水準から55%以上削減するという目標を掲げています。米国やEUなどの監督機関は、気候変動に関連するリスクや機会だけではなく、事業やサプライチェーンに起因する炭素排出などの気候関連情報の開示を企業に義務付ける計画も発表しています。さらに、フォーチュン・グローバル500に含まれる企業のうち63%が、現時点ですでに2050年までの排出削減目標を掲げています。大企業中小企業かに関わらず、ITインフラをはじめとしたサプライチェーン全体での炭素削減を目指す傾向が強まることが予想されます。

Cloudflareの共同創設者兼最高経営責任者(CEO)であるマシュープリンス(Matthew Prince)は、「ITインフラカーボンフットプリントを削減するのは簡単です。クラウドに移行すればいいのです。Cloudflareは、世界でも最高水準の効率的なネットワークを構築し、1ワットのエネルギーと1台1台のサーバーを最大限に活用しています。企業は、Cloudflareを利用することで、セキュリティ、スピード、パフォーマンス、そしてイノベーションを犠牲にすることなく、持続可能性の面でも目標を達成できるのです」と述べています。

Analysys Masonの調査によると、企業のネットワークサービスをオンプレミスのデバイスからCloudflareのサービスに切り替えることで、現在のネットワークの展開状況によっては二酸化炭素排出量を最大で96%削減できることが示されています。削減効果が最も大きいのは統合型サービスであり、複数のネットワーク機能を提供するサーバーの活用を増やすことで炭素効率が改善するとしています。オンプレミスのデバイスは複数のワークロードをホストするように設計されているため、常時電力を消費するものの、実際に稼働するのは1日のうち数時間、1週間のうち数日など限定的であり、使用量の低い時間が生じています。一方、クラウドインフラストラクチャは全世界に広がる数百万単位の利用者によって共有されるため、結果としてクラウドプロバイダーは経済的な運営を達成でき、ダウンタイムや非効率な作業が減り、排出量が抑えられることになります。さらに、Analysys Masonの調査から、クラウドデータセンターの高いPUE(電力使用効率)と、現地の電力供給網での発電に伴う炭素強度の差を活用することで、さらなる利益を獲得できる可能性が示唆されています。

詳細は、以下のリソースをご覧ください。

Switching to Cloudflare can cut your network carbon emissions up to 96% (and we're joining the SBTi)

https://blog.cloudflare.com/switching-cloudflare-cut-your-network-carbon-emissions-sbti/

Full report: Carbon Savings of Cloud-Based Enterprise Network Functions

https://downloads.ctfassets.net/slt3lc6tev37/25p5KbWP3RwWan5FdVb5ym/d9b3f9a285fe3e7e4972fee797b22ac2/Analysys-Mason-for-Cloudflare-Carbon-Savings-of-ENF-Report-Sep-2023.pdf

調査方法

Analysys Masonは、企業のデータセンターまたはサーバールームに設置された典型的なハードウェアスタックと、それに関連するエネルギー消費量をCloudflareのグローバルネットワークによって提供される同等の機能のエネルギー消費量と比較しました。オンプレミスとクラウドベースのソリューションの両方で、トラフィック要件はエネルギー要件に変換されました。この分析においては、クラウドのデータセンターとオンプレミスのデータセンターまたはサーバールームのPUE(電力使用効率)、地域の電力供給網における化石燃料と再生可能エネルギーの割合に基づく単位あたりの電力の炭素排出量の試算が含まれています。

Cloudflare(クラウドフレア)について

Cloudflare, Inc.( https://www.cloudflare.com/ja-jp/ /@cloudflare)の使命は、より良いインターネットの構築をサポートすることです。Cloudflareのプラットフォームは、ハードウェアやソフトウェアの追加、コードの変更を行うことなく、あらゆるインターネットアプリケーションを保護、高速化します。Cloudflareにより、インターネットプロパティのすべてのトラフィックがインテリジェントなグローバルネットワークを経由してルーティングされ、リクエストを受け取るたびにスマートになります。その結果、パフォーマンスが大幅に向上し、スパムその他の攻撃が減少します。Cloudflareは「アントレプレナー」誌のTop Company Cultures 2018、「Fast Company」誌の2019年版World’s Most Innovative Companiesに選出されました。

将来予想に関する記述

本プレスリリースには、将来予想に関する記述(1933年米国証券法第27A条および1934年米国証券取引所法21E条(いずれもその後の改正を含む)に該当)があり、それらには重大なリスクおよび不確定要因が含まれています。将来予想に関する記述は、「場合があります」、「つもりです、するでしょう」、「はずです」、「見込まれます」、「可能性を探ります」、「する計画です」、「予想します」、「かもしれません」、「意図しています」、「目標とします」、「見積ります」、「検討します」、「考えます」、「推測します」、「予測します」、「潜在的」、「引き続き」、またはそれらの否定表現、あるいは当社の予想、戦略、計画、または意図に関わるその他同様の用語もしくは表現によって識別することができます。しかし、すべての将来予想に関する記述にこうした語句が含まれているわけではありません。本プレスリリースにて明示または黙示されている将来予想に関する記述には、Cloudflareのグローバルネットワークおよび、その他の製品および技術に関するCloudflareの計画および目標、Cloudflareのグローバルネットワーク、およびその他の製品および技術を使用することで得られるお客様のメリット、Cloudflareのグローバルネットワーク、およびその他の製品および技術の期待される機能およびパフォーマンス、企業のネットワークサービスをクラウドに切り替えることによる影響、Cloudflareの技術開発、将来の事業活動、成長、イニシアチブ、戦略、CloudflareのCEOなどのコメントが含まれますが、これらに限定はされません。当社が2023年8月3日に米国証券取引委員会(SEC)に提出した四半期報告書(フォーム10-Q)や当社がSECに随時提出するその他の文書で詳説するリスク(ただしこれらに限定はされない)をはじめ、さまざまな要因によって、上記の将来予想に関する記述で明示または黙示した結果と実際の結果との間に重大な相違が生じる可能性があります。

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配信元企業:クラウドフレアジャパン株式会社

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