全国の地域事業者と旅や地域貢献に関心の高いユーザーをマッチングさせるプラットフォーム「SAGOJO(サゴジョー)」を運営する株式会社SAGOJO(本社:東京都 品川区、代表取締役:新拓也、以下「SAGOJO社」)は、福島県葛尾村をはじめとする、原発事故被災地の支援団体である一般社団法人 葛力創造舎(事務所:福島県双葉郡葛尾村、代表理事:下枝浩徳、以下「葛力創造舎」)と連携し、2023年10月から12月にかけて、DIYによる村再生プロジェクトを実施します。本プロジェクトは、オンラインと現地でのイベントを計3回実施し、都内や村外からの参加者を全国から募集します。原発事故の全村避難を機に閉鎖した牧場跡地を、新たな関係人口や村内の交流拠点として共創し、地方創生へと繋げます。

観光庁では継続した来訪促進のためのモデル実証事業として「第2のふるさとづくりプロジェクト」を推進しています。国内交流市場の拡大に向けて「何度も地域に通う旅、帰る旅」という新たな旅のスタイルの普及・定着を図っており、2023年度では本事業を含めた全18地域が採択されています。2023年2月に開催された観光庁による第5回「第2のふるさとづくりプロジェクト有識者会議」では、来訪促進において来訪者と地域の人との交流が重要であり、両者を繋ぐ役割である “地域コンシェルジュ” の育成や受け入れ側の体制構築、空き家等を活用した中長期滞在者向けの滞在環境の整備が重要とされています。

福島県東部にある、15市町村からなる「浜通り地域」の定住人口は、東日本大震災および原発事故以降、震災前後の2010年と2020年の比較で9.4万人減少しており、20代の人口は1.5万人減少しています。その中でも葛尾村は、震災直後に全村避難を余儀なくされ、震災前の人口は約1,500人でしたが、現在は約450人前後まで減少し、村の存続が課題となっています。上記で述べたような “地域コンシェルジュの育成” や中長期滞在者向けの環境整備は、人口減少や人手/担い手不足で悩む葛尾村にとって喫緊の課題となっています。

「葛力創造舎」は、葛尾村をはじめとした人口数百人の極端な過疎に悩む福島県双葉郡の原発事故被災地を中心に支援活動を行い、地域資源の掘り起こしや経済循環、村外からの来訪促進、移住定住促進に力を入れています。

<参考資料>

葛力創造舎HP:https://katsuryoku-s.com/

葛尾村移住定住促進プロジェクト「かづろうものがたり」HP:https://tales-k.com/about/

観光庁HP https://www.mlit.go.jp/kankocho/page05_000261.html

第5回「第2のふるさと作りプロジェクト有識者会議」https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001591969.pdf

  • 葛尾村で原発事故の全村避難を機に閉鎖した牧場跡地を中長期滞在者向けの拠点としてDIYで環境整備!

今回SAGOJO社は葛力創造舎と連携し、2023年10月から12月にかけてDIYによる村再生プロジェクトを実施します。原発事故の全村避難を機に閉鎖した牧場の跡地を、中長期滞在者向けの拠点としてDIYにより環境整備を行い、今後、新たな関係人口や村内の交流拠点として活用していくことも狙いとしています。

本プロジェクトは、オンラインと現地でのイベントを計3回実施し、都内や村外からの参加者を全国から募集します。今回参加者たちは、 “村の暮らしを取り戻す物語の主人公になる” というRPGの世界観のもと、拠点作りに取り組みます。延泊希望の参加者は、薪割りや郷土料理作りなどをクエストとし、RPGの世界観のもと報酬として特産品を得ることができます。

さらに本プロジェクトでは、NFT活用で地域共創に取り組むKDDI株式会社の協力のもと、参加者の葛尾村への地域貢献度に応じて “称号” を記載したNFTを発行し、NFT所有者限定の体験や特典を用意します。

参加者が能動的に地域に関わることで、地域の人との交流を深め、関係人口や移住者となっていくだけでなく、将来的に地域の人と来訪者を繋ぐ “地域コンシェルジュ” として成長していくことも狙いとしています。これにより、持続可能な地域の体制作りへと貢献し、当プロジェクトを一過性のものとせず、翌年度以降の関係人口拡大へと寄与します。

<第一回> 椅子・テーブル作り 

第一回のオンラインイベントでは、葛力創造舎の下枝氏より葛尾村の地域課題や空き家の現状についてを講義した後、双葉郡出身で郡山市を拠点に設計事務所を営む、一級建築士の木幡智和氏よりDIYの基礎知識についてお話しします。現地でのDIY体験では、同施設で使用する椅子やテーブルを制作しながら、地域の方との交流会や郷土料理を楽しめる昼食を用意し、地域との関係を深めていきます。

【オンライン】2023年10月6日(金)19時00分~  

 ・葛力創造舎 代表 下枝氏による葛尾村の紹介と、空き家の現状について

 ・一級建築士 木幡氏によるDIYの基礎知識について

【現地開催】2023年10月14日(土)~15日(日)1泊2日 

(1日目)

 11:30 JR郡山駅集合・出発

 13:00 葛尾村到着、オリエンテーション、DIY体験

 16:30 宿に到着

 18:00 地域住民との交流会(BBQ

(2日目)

  8:30 朝食

 10:00 DIY体験

 13:00 ランチ(地域の方と郷土料理の昼食)

 14:00 入浴、お土産購入

 15:30 葛尾村出発

 17:00 JR郡山駅で解散

※ 第二回以降の開催内容は、それまでの参加者からのフィードバックを踏まえ、変更される可能性があります。

<第二回> 塗装体験 

【オンライン】2023年11月10日(金)19時00分~ 

 ・葛尾村にあるゲストハウス「ZICCA」大家 佐藤智恵子氏による塗装レクチャ

【現地開催】2023年11月18日(土)~19日(日)1泊2日

 ・塗装体験 ※タイムテーブルは後日決定。

<第三回> しめ縄作り・障子の張り替え 

【オンライン】2023年12月1日(金)19時00分~ 

 ・葛力創造舎 代表 下枝氏による葛尾村の年越しについて紹介

 ・しめ縄職人によるしめ縄制作について 

【現地開催】2023年12月9日(土)~10日(日)1泊2日

 ・しめ縄作り体験

 ・障子の張り替え ※タイムテーブルは後日決定。

<開催場所>

篠木牧場跡地:福島県双葉郡葛尾村葛尾小板123 

<参考資料> https://school.sagojo.link/class/50

  • 各社コメント

<一般社団法人 葛力創造舎 代表理事 下枝浩徳氏>

これまで葛力創造舎は通常なら持続不可能と思われるような数百人単位の過疎の集落で、人々が幸せに暮らしていける経済の仕組みを考え、そのための人材育成を支援してきました。原発事故により全村避難となった葛尾村は震災前に1,500人だった村の人口が避難指示解除後100人まで減り、将来も300人程度と見込まれています。今回私たちはSAGOJO社と共に、少しでも村外からの来訪者が地域の方と交流し、葛尾村の新しい仲間として、移住や関係人口へとなり、葛尾村の存続に繋がれば幸いです。

株式会社SAGOJO 取締役 スガタカシ

SAGOJO社では、2019年から福島県浜通りエリアの関係人口創出に関わってきました。東日本大震災原発事故による全村避難を余儀なくされた浜通りエリアは、全国的にみても担い手不足が深刻な課題となっています。

今回のプロジェクトでは、オンラインと現地でのDIYイベントを行うだけではなく、延泊時にチャレンジできる「クエスト」や、 地域への貢献度に応じたNFTを発行することで、葛尾村へのリピート滞在を促し、関係人口や移住者へと繋がれば幸いです。、また、将来、葛尾村に滞在しながら外部からの受け入れ窓口を担う“地域コンシェルジュ”の担い手へと成長することも狙いとしています。

今後もSAGOJO社は葛力創造舎と連携し、福島県葛尾村における関係人口の創出及び村再生事業に取り組み、地方創生へと貢献してまいります。

配信元企業:株式会社SAGOJO

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ