世界最大の化粧品会社ロレアルグループ（本社：パリ）は、現地時間9月15日、気候変動による気象災害に対して脆弱なコミュニティのレジリエンスを高め、支援するため1,500万ユーロのロレアル緊急気候基金を新たに設立することを発表しました。ロレアル緊急気候基金は、最も危険にさらされる地域のコミュニティをサポートし、弊社と提携する専門組織等が気象災害に備える手助けや、災害からの回復を迅速に行えるよう支援します。
過去50年間で気象災害は5倍に増加したと推定されています*1。現在、気候変動による気象災害のリスクが高い地域の人口は最大で30億人とされ、2050年までにさらに10億人増加すると予測されています*2。ロレアル緊急気候基金は、現地の災害救援組織および国際NGO とのパートナーシップを通じ、脆弱なコミュニティを支援します。ロレアルグループは人道および環境上の課題に対し長期に渡ってコミットしており、これまでも自然再生のためのロレアル基金、サーキュラー・イノベーション・ファンド、女性のためのロレアル基金等を通じて支援を行っていますが、本基金の設立によってこういった課題解決に投じられる当グループの総投資額は2億ユーロ以上に拡大されます。
*1 World Meteorological Organization (2021), WMO Atlas of Mortality and Economic Losses from Weather, Climate and Water Extremes, 1970-2019 (WMO-No. 1267)
*2 Intergovernmental Panel on Climate Change (2021), Working Group II Contribution to the Sixth Assessment Report: Headline Statements from the Summary for Policymakers（https://www.ipcc.ch/report/ar6/wg2/resources/spm-headline-statements/）
ロレアルグループのCCRO（チーフ・コーポレート・レスポンシビリティ・オフィサー）兼 ロレアル財団 CEO アレクサンドラ・パルトは次の通りコメントいたします：
「ロレアルは、美の産業におけるリーダーとして、世界が直面する環境および社会課題に対処する責任があります。気候危機は、あらゆる面での行動を必要とし、すべてのレベルでグローバルな連携を必要とする喫緊の問題です。今回、この新しい緊急気候基金を通じ、脆弱なコミュニティで革新的なソリューションを提供している組織と連携することで、現地におけるレジリエンス構築へのコミットメントを拡大します」
本基金は、気象災害が発生する前に災害対策や早期警告システムを通じて気象災害の影響を最小限に抑えるための「準備」と、災害が発生した際に医療、住居、食料、水へのアクセス等、重要なインフラとサービスを回復するための「修復」の2種類の活動に向けられます。本基金がまず支援する組織は、米国の非営利組織であるザ・ソリューションズ・プロジェクト（https://thesolutionsproject.org/）と、80以上の地域、国内、国際NGOからなるグローバルな連携体であるスタート・ネットワーク（https://startnetwork.org/）です。この二つの組織は、人道的危機が発生する前および発生時に、最前線で活動し、迅速かつ効果的な対応を提供するために活動しています。
スタート・ネットワーク CEO クリスティーナ・ベネット氏は次の通りコメントしています：
「気候危機はグローバルな性質を有すものですが、近い将来に発生する気象災害のリスクが他地域と比してはるかに高い特定のコミュニティが存在します。こうした共同体における気候に起因するイベントが、人災へと発展してしまうリスクを防ぐため、対策を講じる必要があります。ロレアルならびに地域社会に根ざした現地組織との連携を通じ、現地の状況を熟知し、適切な支援を差しのべることができる専門家チームの協力を得ながら、危機にさらされている人々が災害リスクに対して備え、自らを守り、災害から迅速に復興できるようにサポートします」
ロレアルの緊急気候基金についての詳細は、こちらのビデオをご覧ください。
https://www.loreal.com/en/press-release/commitments/the-loreal-climate-emergency-fund/
■ロレアルグループについて
ロレアルは110年以上にわたり美容・化粧品業界のリーダーとして、世界の消費者の美の希求とニーズに応えることに専念してきました。当社のパーパス「世界を突き動かす美の創造」は、社会に対しても、環境に対してもサステナブル、インクルーシブ、倫理的かつ寛大な形で美を通じて貢献していくという私たちの美への姿勢を包括的に表現するものです。36の国際ブランドを初めとする多様で幅広いブランドポートフォリオと、持続的発展と環境を守るための取り組みである「ロレアル・フォー・ザ・フューチャー」プログラムを通じ、美の無限の多様性を賛美し、世界のすべての人々に最高水準の品質、有効性、安全性、誠実さ、責任をお届けします。当社は、87,400名の従業員を擁し、地理的にもバランスの取れた拠点展開と、すべての流通網（eコマース、マスマーケット、百貨店、薬局、美容室、ブランドおよび旅行小売）における販路を有しています。2022年のグループ売上高は382億6千万ユーロにのぼります。世界11ヵ国に20の研究開発と研究開発拠点を置き、4,000人以上の科学者と5,500人以上の技術系の専門家を擁するロレアルは、美の未来を創造し、ビューティーテクノロジーを推進してゆくことを重要視しています。詳細については、以下をご参照ください。https://www.loreal.com/en/mediaroom
■スタート・ネットワークについて
スタート・ネットワーク：www.startnetwork.org（https://startnetwork.org/） | @StartNetwork | スタート・ネットワークは、6つの大陸からの80以上の国内および国際的な人道支援機関で構成される、非政府組織のグローバルネットワークです。その使命は、イノベーション、迅速な資金提供、早期支援、および地域対応を通じて、より多くの命を保護する新しい人道活動の時代を創り出すことです。スタート・ネットワークは、予防的な気象リスクの資金提供が援助セクターを革新し、危機への備えの新しい方法を促進し、より強靭なコミュニティを作り出す手助けができる可能性があると信じています。メンバーのフルリストについては、ウェブサイトをご覧ください。
“本プレスリリースは、ロレアル株式に関する販売の申込み、または、購入の申込みの誘因に該当するものではありません。ロレアルに関するより包括的な情報の入手を希望される場合は、フランス金融市場に関する当局(the Autorite des Marches Financiers)に登録された公文書をご参照ください。なお、当該文書については、当社ウェブサイト www.loreal-finance.com において、英文版をご覧いただけます。本プレスリリースには、予測に基づく情報が含まれている場合があります。当社は、これらの記述は本プレスリリースの発表日現在における合理的な仮定に基づくものであると考えますが、その性質上、これらの記述はリスクや不確実性を伴うもので、実際の数値とこれらの記述で示された数字または示唆された数字の間に乖離が生じる可能性があります“
配信元企業：日本ロレアル株式会社
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