マンチェスター・ユナイテッドに所属するイングランド代表FWジェイドン・サンチョが、クラブで居場所を失っているようだ。25日、イギリス紙『ミラー』が報じている。

 現在23歳のサンチョは2021年夏に移籍金7300万ポンド(約134億円)でドルトムントからマンチェスター・ユナイテッドに加入。昨季は公式戦41試合に出場し、7ゴール3アシストを記録した。

 さらなる活躍が期待された今季だったが、サンチョは3日に行われた第4節のアーセナル戦(1-3で敗戦)でメンバー外に。試合後、その理由について聞かれたエリック・テン・ハフ監督は「ジェイドンはトレーニングのパフォーマンスに基づいて選ばなかった。マンチェスター・ユナイテッドでは毎日あるレベルに達しないといけないし、私たちには前線の選択肢がある。だから、この試合は彼を選ばなかった」と説明した。

 しかし、この発言を受け、サンチョは自身のX(旧ツイッター)で「読んだものすべてをどうか信じないでほしい。僕は全く真実ではないことを言っている人々を許さない。今週のトレーニングではとてもうまくやっていた。この件には他にも理由があると思うが、ここで触れるつもりはない。長い間スケープゴートにされてきたけど、これは不公平だ」と指揮官が説明したメンバー外の理由を真っ向から否定した。この発言を受け、マンチェスター・ユナイテッドは14日に「サンチョはチームの規律問題が解決するまで、ファーストチームのメンバーから離れて個人トレーニングプログラムを続けることになる」と声明を発表。また、指揮官サンチョに対して謝罪を求めているものの、サンチョは謝罪要求を拒否しているとも伝えられていた。

 そんななか、今回の報道によると、サンチョはトップチームの選手たちが利用している施設が使用禁止になったとのことで、トレーニング施設だけでなく、食事施設の使用も禁止されており、居場所を失っているようだ。また、サンチョはクラブのこの対応には不満を持っているものの、依然として指揮官に謝罪を行う意志は無い模様。一方のテン・ハフ監督も謝罪をしない限り、チームに戻す気はないとのことで、事態は深刻化しているようだ。

クラブで居場所を失っているサンチョ [写真]=Getty Images