2023年の蒸し暑い夏が過ぎ去り、まもなく秋がやってきますね。

秋といえば『〇〇の秋』と表現をすることがありますが、中でも『読書の秋』は多くの人に親しまれる言葉の1つです。

夏から秋への季節の変わり目に「1冊は何かを読んでみよう!」と意気込む人もいるでしょう。

筆者は隙間時間で本を読むために、外へ持ち歩くこともしばしば。時には雨に打たれるなどのアクシデントに見舞われたこともあります…。

本記事では、そんな事態を解決する『濡れた本を復活させる方法』をお伝えします。とても簡単で意外な方法ですよ!

濡れた本を復活させる方法

その方法とは、冷凍庫の中に入れて凍らせるだけです。

紙は濡れると伸び、乾く時に縮むという性質があります。これによりページが波打ってしまうので、自然乾燥させる前に冷凍して、紙に含まれた水分を蒸発させるといいのだとか。

それでは手順を説明していきましょう。

上の画像のように、濡れた本は紙がふにゃっと波打ってしまいますよね。

また、安易に触ろうとすると簡単に紙が破れてしまうので、きれいに復元させるためにも注意して扱いましょう。

まずは本を凍らせるために、濡れた本を冷凍用保存袋に入れておきます。袋のサイズはMサイズを使用しました。

一般的な文庫本であればMサイズの保存袋で収まるはずですよ。

あとは冷凍庫の中に、垂直に入れて放置するだけです。冷凍する時間の目安は24時間。

どれくらい濡れているかによっても必要な時間は変わるので、本の状態を確認しながら経過を確認するのがおすすめです。

冷凍する際には袋の口を開けた状態にしておくのがポイント。ちなみに筆者が試した本は全体がしっかり濡れている状態だったので、まずは24時間を目安に実践してみます。

冷凍庫に入れた後、3時間経過した状態の本を取り出してみました。その後、6時間後、9時間後、12時間後に経過を観察するも特に大きな変化は現れず…。

やはり1日以上は凍らせないと効果は期待できないみたいですね。ちなみに、缶詰は本の状態を確認する際、安定して立たせるために添えたものです。

そして、24時間経過した本の姿がこちら。本は完全に凍った状態で、ページをめくることができません。めくろうとすると紙が破れてしまいそうです。

見た感じは、冷凍庫に入れる前よりも紙の波打った状態が少なくなってきたように見えますね!

あとは本を解凍するために1時間ほど放置するだけ。すると、水分を含んで波打っていたページが乾燥して真っ直ぐの状態に戻っていきました。

紙自体は少し湿った感じが残っており、完全に元通りとはいきませんでしたが、本を読むのには気にならない程度まで戻ったといえます!

1日程度の時間は必要にはなりますが、本をきれいな状態に戻すには効果的な方法だと思います。

また、必要以上に触らないことが、きれいに復元させるポイント。

早く読みたいという気持ちがあると、状態を確認するためについ触りたくなりますが、よりきれいな状態にするには、じっくり待つことが大切かもしれません。

ただし、本や紙の状態、冷凍庫内の環境などにより、効果が変わる可能性があります。これらの注意点を踏まえたうえで、試してみることをおすすめします。


[文/キジカク・構成/grape編集部]