マイナンバーカード取得者にポイントを付与する「マイナポイント」。第2弾の申し込み期限は9月末となっている。
申請の手続きをする人も多いと思うが、利用者からは怒りの声があがっていて…。
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■第2弾の申し込み期限迫る…
マイナポイントは、マイナンバーカード取得で最大5,000円分、健康保険証としての利用申し込みと、公金受取口座を登録すると、それぞれ7,500円分のキャッシュレス決済ポイントがもらえる。合計2万円分のポイントが付与されるのだ。
第1弾は2021年12月31日に終了したが、第2弾は今年9月30日(土曜日)までとなっている(一部、早めに受付終了する決済サービスあり)。申込みの手続きとしては、「スマホでマイナポイントアプリを開く」、「利用者証明用電子証明書(4桁の暗証番号)を入力してマイナカードを読み取ってログイン」、「申し込む施策にチェックを入れる」、「マイナポイントをもらうキャッシュレス決済サービス、受け取り方法を選択する」という4つのフローだ。
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■利用者が明かす不満
スマホでお手軽に申し込めるのが利点…のはずだが、利用者からは不満の声があふれている。最近、高齢の両親のマイナポイントを申請した40代男性は、ため息をつく。
「マイナポイントを申し込むにはアプリが必要なのですが、私の両親のスマホはアプリに対応していない機種でした。対応していないと、役所の窓口まで行かなければなりません。実家は田舎なので車で40分ほどかかります。両親は高齢で運転を控えており、体調もあまり良くないので、私が運転して行くことになりました」(Aさん)。
スマホが対応していない場合、各市町村の窓口だけでなく、コンビニのATM等でも手続き可能。ただ、「マイナポイントの申し込み」と「健康保険証としての利用申込み」はできるものの、「公金受取口座」は一部市区町村を除いてできないケースもある。
一度に済ませようと思ったら、役所の窓口に行くのが確実なのだ。
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■「年配の人に優しくない」
役所で手続きするとなると、平日になる。Aさんによれば、忙しい時に仕事で休みを取らなければならず、車も出し、役所でも待ち時間があるなど、予想以上に大変だったそうだ。
Aさんは、「私の両親のように、マイナポイントのアプリ未対応の機種を使っていて、自分で役所に行けない人にはかなり負担になると思います。政府は『申し込み日が迫ってるから早めに申請してください』と国民を急かすようなことを言ってますが、それならきちんとシステムを整えてほしいです。今のシステムは年配の人には厳しすぎると思います」と怒りをにじませる。
9月中旬、総務省は約2,000万人がポイントを受け取る資格がありながら、申し込んでいないと発表した。マイナポイントを希望しない人もいるのだろうが、申請しようと思ったものの先述したような手続きを面倒に感じ、断念した人もいたのかもしれない。
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■ネットでも厳しい指摘が
ネット上でも、マイナポイントの手続きの手間を指摘する人は多い。
「役所行ったらポイント申請は各自でやりなさいと言われて役に立たなかった」「若い身内が近くに居れば何とかなるかもしれないけど、高齢者が自分で申請登録をするのは手間」「そもそも、マイナカードは郵送してくれない、基本的に本人が受け取りに役所に行かないと行けない」「こういうのに慣れていない人には敷居が高いと思う」など、厳しい意見が多数あがっている。
マイナポイントに限らず、マイナカードは証明書の誤交付や別人の情報が登録されるなど、トラブルが続出している。政府には、国民が安心して利用できる仕組みを整えてほしい。
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■執筆者プロフィール
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。
仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
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