1970～80年代、フォーク、ロック、ニューミュージックといった音楽ジャンルで、日本の音楽シーンにおいて革新的な作品を世に送り出した、キングレコードの社内レーベル”POPSHOP”。
7/28より始動したPOPSHOPレーベル所属アーティストのカタログ作品配信企画、第5弾となる配信作品が9/27より全世界配信開始となった。
第5弾は、1970年代に関西を中心に人気を博したフォークトリオ ザ・ムッシュ、『ぎんざNOW!』への出演や代表曲「君の想い出」などで知られるフォークロックバンド オレンジ・ペコ、日本のフォーク/ロックの先駆的存在の一人である 南正人、テレビドラマやアニメ作品の主題歌などでも知られるコーラスグループ パル、メロウグルーヴとして再評価の声も高い横浜を拠点に活動したサーフロックバンド スーパー・パンプキンの計5アーティスト23作品。
当時を知るファンは勿論、シティポップや和モノグルーヴといった観点で音楽に触れる若い音楽ファンからも注目が集まる中、入手しづらくなっていた作品を中心としたラインナップとなっている。
また、POPSHOP配信第5弾に合わせ、プレイリスト『THE BEST SONGS OF POPSHOP』を公開。POPSHOPレーベル配信企画の第１～5弾で配信された楽曲に加え、既に配信開始となっていた高橋ユキヒロや近田春夫、丸山圭子などの楽曲もアーティストやジャンルの垣根を超えて発売順に収録。レコードやCDでも存在しなかったPOPSHOPレーベルの歴史を辿ることのできる内容となったプレイリストは、多くのリスナーにとって再評価や新発見のきっかけとなるのではないだろうか。
第5弾配信作品・各配信サイトURL
https://bio.to/POPSHOP5
『THE BEST SONGS OF POPSHOP』
https://lnk.to/POPSHOP_Best
第5弾配信作品紹介
ザ・ムッシュ
-Single
『明日こそ別れを告げよ/歌尽踊子情話』 1971年発表
徳永章、山本雄二、土橋広市によるフォークトリオ。関西を中心に活動をし、1969年にURCより『ともだち/坊やの絵』でレコードデビュー。2枚目のシングルとなる本作は彼らのメジャーデビューシングルとなった。「明日こそ別れを告げよ」は、ザ・リンド&リンダースのリーダーであった加藤ヒロシによる作曲。配信URL：https://lnk.to/TheMonsieurSG2
『ともだちがかわるとき/もし僕が結婚したら』 1972年発表
前作は、2曲共に提供曲であったのに対し、本作はメンバーによる作詞・作曲となった。編曲は数々のフォークソングを手掛けてきた青木望。「ともだちがかわるとき」は、爽やかなサウンドで若者の恋心を歌ったフォークナンバー。「もし僕が結婚したら」は、タイトル通りに結婚後の日常をイメージした歌詞をカントリー調の演奏に乗せて歌った楽曲。配信URL：https://lnk.to/TheMonsieurSG3
『視線/自転車旅行』 1974年発表
ザ・ムッシュの楽曲の中でもコーラスが印象的な2曲。ジャケットからもこれまでのザ・ムッシュとは異質な印象を受ける。「自転車旅行」は、ヴォーカル、アコースティックギター、ベース、ドラムのバンドサウンドを基調としながらもストリングスやピアノも絡んだ美しいオーケストレーションが魅力の1曲。配信URL：https://lnk.to/TheMonsieurSG5
-Album
『のってる のってる ザ・ムッシュ 舞台の上』 1972年発表
3回目のライヴとなる大阪厚生年金ホールでの公演の模様を収録した実況録音盤。演奏は勿論のこと、3人の愉快なトークや熱狂的な女性ファンの歓声等、彼らの魅力が詰まった作品。収録曲：1.明日こそ別れを告げよ 2.いつか二人で 3.汚れた水 4.あと5cm高ければ 5.もし僕が結婚したら 6.歌尽踊子情話 7.一人になった海 8.ネズミ・チュー・チューの世界 9.愛の泉 10.二人の朝が 11.今だからお話ししよう 12.雨にきえた奴 13.おぼえていたいもの 14.明日こそ別れを告げよ
配信URL：https://lnk.to/TheMonsieurLP1
『ザ・ムッシュのお部屋』 1973年発表
ザ・ムッシュの2ndアルバムにして最初のスタジオ・アルバム。ザ・ムッシュ、青木望がアレンジをした3曲以外は瀬尾一三によるアレンジ。「あなたのすべてを」は、同時期に関西で活躍していたアリスの堀内孝雄による作曲。収録曲：1.泣き虫ロポポ 2.たしかにどこかで 3.指切りげんまん 4.仕方ないさ 5.喫茶店で 6.あなたのすべてを 7.失恋の唄 8.人生のはじまり 9.サーカスの想い出 10.真夜中のおまじない 11.この指たかれ
配信URL：https://lnk.to/TheMonsieurLP2
オレンジ・ペコ
-Single
『その手を離さないで/コスモスの風』 1974年発表
船橋たかき、丸山コージ、原田ひろき、キース戸部によるフォークロックバンド オレンジ・ペコの2ndシングル。「その手を離さないで」は、わかりやすい歌謡曲的なメロディーラインでアコースティックな出だしながら、曲が進むごとに彼らの持つロックスタイルの演奏が露わになると共にブラスも加わり、情熱的なメッセージをサウンドで表現した1曲。配信URL：https://lnk.to/OP_SG2
『姉さん/桜色の街』 1975年発表
KEITHと改名し石橋凌とARBを結成するドラマーのキース戸部が脱退し、新たに中村裕司を迎えた体制になっての3rdシングル。彼らの持ち味であったロックサウンドが抑えられ、コーラスを活かしたポップなフォークナンバーとなっている。オレンジ・ペコとしてはこれが最後の作品となる。配信URL：https://lnk.to/OP_SG3
-Album
『オレンジ・ペコⅠ ～ホーム メイド～』 1974年発表
本作では、ミュージカル・アドバイザーを高橋信之が務め、国吉良一や今井裕も演奏メンバーとして参加。オレンジ・ペコ唯一のオリジナル・アルバムが遂に配信。収録曲：1.Good-bye America 2.優しさは誰のために 3.恋のチャンス 4.愛さえあれば 5.君の想い出 6.その手を離さないで 7.恋の街 8.裏切り 9.最後のプレゼント 10.Keep On Dancing 11.君を忘れたい 12.悲しい想い
配信URL：https://lnk.to/OP_LP
南正人
『希望峰』 1977年発表
ベーシストの田中章弘やドラム上原裕らのリズムセクションを中心にノリの良いポップなナンバーから、サンバ、ファンクなど、南正人の幅広い音楽性が詰まった作品となっている。収録曲：1.上海帰り 2.IF YOU EVER 3.バラのつぶやき 4.希望峰 5.メケママル 6.EVERY DAY 7.オー・エンジェル 8.泣きぬれて 9.お気に召すまま 10.朝の雨
配信URL：https://lnk.to/MM_Kiboho
パル
-Single
『空は七つの恋の色/白い砂浜』 1978年発表
オレンジ・ペコのメンバーであった原田博喜と船橋孝樹がシンガーソングライターの尾関裕司を迎えて結成されたコーラスグループ パル。彼らのデビューシングルは、日本テレビ系ドラマ『空は七つの恋の色』にて「空は七つの恋の色」は主題歌、「白い砂浜」は挿入歌として使用された。配信URL：https://lnk.to/Pal_SG1
『さよなら学生時代/ミッドナイト・コール』 1978年発表
学生の切ない恋愛模様を歌った”卒業ソング”とも言える青春讃歌「さよなら学生時代」、深夜の恋人との電話というシチュエーションを洒落たポップスに仕上げた「ミッドナイト・コール」は、メンバーが作詞・作曲したナンバー。持ち味となるコーラスを活かしたソングライティングとなった2曲は、長戸大幸が編曲を手掛けた。配信URL：https://lnk.to/Pal_SG2
『想い出のサマー・ブリーズ/恋のめまいに』 1980年発表
尾関裕司が脱退し、女性ヴォーカル渡辺加世と後にアニソンシンガーとしても活躍する新井正人が加わった4人体制になってから3枚目となるシングル。2曲ともに原田博喜 作詞、新井正人 作曲。夏を彷彿とさせる爽やかなサウンドの「想い出のサマー・ブリーズ」は馬飼野康二が編曲。ロックテイストな「恋のめまいに」は、大村雅朗による編曲。配信URL：https://lnk.to/Pal_SG5
『想い出のKOBE/カリフォルニア・ウィンド』 1981年発表
「想い出のKOBE」は、1981年3月20日～9月15日開催の神戸ポートピア博覧会にて出展された「UCCコーヒー館」のテーマ・ソング。渡辺加世の伸びやかな歌唱が魅力でドライブミュージックにもピッタリな「カリフォルニア・ウィンド」は、渡辺自身による作曲で、作詞はメンバーの船橋孝樹。明快でメロウなアレンジは船山基紀によるもの。配信URL：https://lnk.to/Pal_SG6
『青空/愛はハーモニー』 1981年発表
「青空」は、TBS系テレビ ポーラテレビ小説『発車オーライ』主題歌として使用された。リードヴォーカルの新井正人の歌声とそれを支えるコーラスが美しいハーモニーを奏でる「愛はハーモニー」は、メンバーの船橋孝樹と原田博喜によるソングライティングで、コーラスを引き立てるオーケストレーションのアレンジは前作に引き続き船山基紀が手掛けた。配信URL：https://lnk.to/Pal_SG7
『枯葉色の季節/黄昏もよう』 1981年発表
「枯葉色の季節」は、フジテレビ系ライオン奥様劇場『ご縁ですね』主題歌。失恋をして秋の海に黄昏れる女性を描いた岡田冨美子による歌詞の「黄昏もよう」は、ピアニストの羽田健太郎の作曲で、ロックなエレキギターとアコースティック主体のバンドサウンド、パルのコーラスが交わるアレンジは大村雅朗によるもの。配信URL：https://lnk.to/Pal_SG8
『冒険者たち/いつかどこかであなたに会った』 1982年発表
作詞 阿久悠、作曲 大野克夫、編曲 佐藤準で制作された2曲は、NHKテレビ・アニメーション『太陽の子 エステバン』主題歌として使用された。その後、ソロとしてもアニメ主題歌を歌うことになるリードヴォーカルの新井正人にとっては、この楽曲がきっかけの作品とも言えるだろう。配信URL：https://lnk.to/Pal_EP9
『黄金のコンドル/それぞれのユートピア』 1983年発表
前作と同様に作詞 阿久悠、作曲 大野克夫、編曲 佐藤準の本作は、NHKテレビ・アニメーション『太陽の子 エステバン』の挿入歌。男女二人のリードヴォーカルと美しいコーラスを武器に様々なテーマ・ソング、テレビ主題歌などを歌ってきたパルだったが、本作を最後のレコードとして解散となった。配信URL：https://lnk.to/Pal_SG10
-Album
『Air Shampoo』 1978年発表
パルの3人時代唯一のアルバムとなった1stアルバム。全曲編曲は長戸大幸が手掛け、デビューシングルとなった「空は七つの恋の色」も新録音となっている。収録曲：1.パワー・ステーション 2.ラスト・シーン 3.レディ・レディ 4.朝の情景 5.二人だけのホリデイ 6.二人だけのホリデイ 7.さようなら学生時代 8.砂の城 9.空は七つの恋の色 10.ミッドナイト・コール 11.バースデイ・ナイト 12.スターダスト達よ
配信URL：https://lnk.to/Pal_LP1
『カリフォルニア・グレープフルーツ フレッシュ・オレンジ・ジュース』 1979年発表
日本テレビ系連続ドラマ『ちょっとマイウェイ』のサウンド・トラックとして荒木一郎プロデュースで制作されたパルの2ndアルバム。主題歌「夜明けのマイウェイ」も収録。収録曲：1.INTRODUCTION カリフォルニアグレープフルーツ・フレッシュ・オレンジジュースetc 2.夜明けのマイウェイ 3.灯りを消して 4.ラジコン・ブルース 5.噴水のある風景 6.プリテンダー 7.街～南代官山一丁目 8.カリフォルニアグレープフルーツ・フレッシュ・オレンジジュースetc 9.孤独なフリッパー 10.AY YAI YAI YAI 11.ENDING ラジコン・ブルース
配信URL：https://lnk.to/Pal_LP2
『Catch Me』 1980年発表
都会的なサウンドと美しいコーラスワークが魅力の本作は、メンバーが作詞・作曲を手掛け、全曲 船山基紀がアレンジを担当。シティポップブームによって注目の集まる1作。収録曲：1.プリーズ・キャッチ・ミー 2.サテンドール・ナイト 3.素直にどうぞ 4.恋の魔法 5.愛はハーモニー 6.ロンリー・レイン 7.愛する人よ 8.明日の風に… 9.ハード・ウェイ 10.ラスト・メモリー
配信URL：https://lnk.to/Pal_LP3
スーパー・パンプキン
-Single
『火傷/ミシシッピーの熱い風』 1978年発表
石原正敏、森卓也、山内康弘、小板橋博司、小林誠によるサーフロックバンド スーパー・パンプキン。本作は彼らの3枚目のシングル。山内による作曲の「火傷」はヤンチャな大人の色気が漂うラヴソング、石原による作詞・作曲の全編英詞の「ミシシッピーの熱い風」は、パーカッションがリズムを刻むアップテンポながらもメロウなナンバー。配信URL：https://lnk.to/SP_SG3
『夏はサーフィン/サンバ・デ・リコ』 1978年発表
「夏はサーフィン」は、演奏力の高さやコーラスワークも魅力のアイランドグルーヴ。前作の「火傷」に引き続き山内が作曲した「サンバ・デ・リコ」は、夏にぴったりな情熱的なサンバ調でありながらもメロディーラインにはクールさも感じられる大人びたサマーチューン。配信URL：https://lnk.to/SP_SG4
-Album
『パンプキン・パラダイス』 1978年発表
スーパー・パンプキン唯一のオリジナル・アルバム。「Light Mellow 和モノ669」に掲載されたアイランド・メロウ・グルーヴ/ブルー・アイド・ソウルの大名盤。収録曲：1.フレッシュ・レモネード 2.ハーバー・ライト 3.エリス 4.さみしがりや 5.プラットホーム 6.カリプソ・レディ 7.風の中に 8.サンディー 9.INAMURA-GA-SAKI 10.遠い夏の日 11.パンプキン・パラダイス
配信URL：https://lnk.to/SP_LP
[clink url="https://news.kingrecords.co.jp/2023/09/20068/"]
[clink url="https://news.kingrecords.co.jp/2023/08/19293/"]
コメント