1996年よりスタートした世界でも有数の規模を誇るゲームイベントで、9月21日から24日の会期で千葉・幕張メッセにて開催されている「東京ゲームショウ 2023」。その3日目となる9月23日、同イベント初出展となる日本最大級のライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」ブースにて、ゴールデンボンバー歌広場淳とイチナナVライバーによる「17LIVE “ストリートファイター6” スペシャル対決!」が行われた。

【写真】ハンデとして目隠しをしながら『スト6』をプレイする歌広場淳

ゴールデンボンバー歌広場淳がVライバーと対決「芸能界では最強だと思います」

今回が初出展となる「17LIVE」は、2018年にジャンルを設立し今年5周年を迎えた「Vライバー(バーチャル技術を使用してライブ配信を行う配信者)」や「ゲーム配信・ゲームライバー」の世界観や魅力を来場者へ訴求。2023年7月にデビューしたVライバーガールズユニット「武士来舞(BUSHILIVE)」によるトークイベントのほか、イチナナライバー(ライブ配信者)が参加する「ストリートファイター6」の対戦イベント、「17LIVE “ストリートファイター6” スペシャル対決!」や、アバターロボットを通じて人気イチナナVライバーとリアルタイムでお喋りができるイベントなど、様々な企画を行った。

司会を務めた大和周平からの呼び込みを受け、ブースに集まった観客の大きな拍手と歓声に迎えられ登場した歌広場。気になる「ストリートファイター6」の腕前については「芸能界では最強だと思います。『スト6』めちゃくちゃやってます」と胸を張る。

そんな歌広場と対決することになったのは、イチナナVライバーのろめちゃんこと清楼銘(以下、ろめちゃん)、りぼんちゃん、雷音レイ(れおんれい)、むらゆきの4人。対戦前のトークで、ろめちゃんから配信で心掛けていることを聞かれた歌広場は「できるだけ他のメンバーの話題を出して興味を惹く、ですね」ときっぱり。「そういうやつの名前を出してできるだけ盛り上げる。だからろめちゃんも大物ライバーとお近づきになる機会があったら積極的に名前を出して売名行為をしたほうがいい」と独自のアドバイスを送っていた。

ストリートファイター6」のランクは「一番上の『MASTER』っていうところにいます」という歌広場は、ろめちゃんが「私、『SILVER』の4留まりなんですよ。せっかくこんなレベル差があるんだったら勝てたらご褒美がほしい」とおねだりすると、ろめちゃんのランクに「赤ちゃんだね」と余裕の表情。続いて「ゴールデンボンバー、新曲出す予定とりあえずないけど、新曲出たらPVに出してもいいよ。絶対負けないから」と提案し、ろめちゃんは「言いましたね!」と気合十分だった。

ハンデをつけて戦うも歌広場がKOを連発

その後、イチナナVライバー4人との連戦を前に、ハンデを求められた歌広場は「左腕骨折する気がする」と予告し、左腕を骨折したという設定のもと、右手だけを使ってプレイすることに。初戦となったむらゆきとの対決では、アーケードコントローラーを片手で巧みに操り、KOを連発。見事勝利をおさめた。

レバーを使わずワンボタンで技を出せる操作方法の「モダンタイプ」でなく、従来のコマンド入力が必要な「クラシックタイプ」で操作していることを明かした歌広場は、片手操作で波動拳昇龍拳といった技を次々繰り出す自分に「これでやってんだよ!?」とびっくり。2戦目の雷音との戦いでは、司会の大和と雑談しながら相手キャラクターの体力をみるみる削り、雷音に「私のことかまって!」とツッコまれていた。

歌広場は「好きな食べ物なに?」「納豆にはネギ入れるほう?」と雷音に尋ねるなど、世間話をしながらも見事勝利。「片手で雑談しながら勝ってんだけど!」と自分に酔いしれた。

連勝の歌広場は「やりすぎて会場が冷めてるんだけど」「俺、異端か?」と冷静になりつつ、「慣れてきたから味変が必要な気がする」と、3戦目のりぼんちゃんとの対決は両手を使う代わりにアイマスクで視界をふさいで行うと提案。すると、ゲーム音や周囲のリアクション、実況を頼りにプレイする歌広場を、りぼんちゃんがついにKO。歌広場は「負けたー!りぼんちゃん強かった」とうなだれた。

■ろめちゃんがPV出演をかけて歌広場に挑む

いよいよPV出演をかけたろめちゃんとの戦いになると、歌広場は「まじで負けられないと思ったので、無意識のうちに仙豆を食ったみたい。体力全快でいけます」とハンデなしでの真剣勝負を宣言。「100パー負けないから。会場をまじで氷点下にしてみせる」との言葉通り、全力でろめちゃんを倒すと「これがストリートファイターなの!今までやってたのはカタリートファイター」と喜びをかみ締めた。

その後も健闘したろめちゃんだったが、最上位ランクの腕を持つ歌広場には歯が立たず。敗戦後、「もっともっと強くなってやろうという気持ちがふつふつと湧き上がっている」と言うろめちゃんに、歌広場は「お前、悟空みてえだな」と感心していた。

3勝1敗で対決を終えた歌広場は「最初どうなるかなと思ったんだけど、普通に強かったね」とVライバーたちを称え、「みんながちゃんとやってる感じが伝わったのがうれしかったです」と晴れやかな表情。そして「17LIVE “ストリートファイター6” スペシャル対決!」の最終結果は、りぼんちゃんの1勝によりVライバーチームの勝利となり、歌広場は「負けたー!」とモニターに倒れ込んでいた。

■歌広場、イチナナVライバーとの戦い振り返り「まじ楽しかった!」

終わりに、歌広場からベストプレーヤーに対して「歌広場賞」が送られることになると、歌広場は「選ばなきゃいけない人がいる」とむらゆきを指名。その理由を「なんでかと言ったら、むらゆきさん、(17LIVEの)フォロワーが17万人いるから。やっぱフォロワー17万と聞いたら選ばざるを得ない。戦闘力高い」と言い切り、笑いを誘った。最後に司会の大和が選ぶ「敢闘賞」が、唯一歌広場に勝利したりぼんちゃんへと送られ、りぼんちゃんは「やったー!」と全身で喜びを表現していた。

イベント終了後、ブースの壁面にサインを書き込んだ歌広場は「コナンの殺人現場にあるやつやって」と大和に頼み、自身の輪郭をシルエットとしてブースに残すと、満足そうににっこり。むらゆきは「今日は本当に皆さん、来ていただきましてありがとうございました。そしてプレイを一緒にしていただいた歌広場さん、本当にありがとうございました。とっても楽しかったです。次は左手が治った状態で一緒に戦ってもらえるよう精進してまいります」、雷音は「学んできたことが発揮できず悔しいので、たくさん練習してまた戦っていただく機会を勝ち取れるように頑張って練習してきます」とあいさつした。

次にりぼんちゃんが「めちゃくちゃ楽しかったです。思っていた以上に強くてドキドキしたけど、次はすっぴんの歌広場さんに勝てるように精進して頑張ります」とコメントすると、歌広場は「すっぴんは話変わってるじゃん(笑)」と指摘しつつ、「フルパワーで戦わせてください」と全力での再戦を希望。ろめちゃんは「本当に楽しかったです。これを機会に初めて格ゲーをやらせてもらったんですけど、良い機会をいただけました。次は一戦でも勝てるように頑張ります!」と意気込み、歌広場は来場者に向けて「イチナナのアプリ絶対落としてね!絶対ね!」と呼びかけると、「まじ楽しかった!」と笑って会場を後にした。

◆取材・文=山田健史

歌広場淳がイチナナVライバーと『スト6』対決/撮影=山田健史