表面的には、ザ・ローリング・ストーンズのボーカル、ミック・ジャガー(80)とテイラー・スウィフト(33)の間に類似点を見出すのは難しいだろう。しかし、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の新しいインタビューで、ショー・ビジネスに関してミックは、テイラーにある種の親近感を感じていることを明かした。

 ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスを中退しているミックは、数十年前にストーンズのビジネス面も担当し始めたのは“自衛のため”だったと語っている。その理由については、「やらなければやられる」からだと彼は言う。WSJに対して彼は、テイラーのようなアーティストが大規模なアリーナ・ツアーやスタジアム・ツアーを成功させる道をストーンズが切り開いたことを誇りに思うと語った。

 ミックは、「ストーンズで本当に誇りに思うことの一つは、自分たちだけのステージ、自分たちだけのサウンド、すべてを備えたアリーナ・ツアーを開拓したことだ。スタジアムも同じようにした。(当時は)誰もスタジアム・ツアーをしなかった」と話し、さらにストーンズが1970年に自分たちの名を冠したレーベルを設立し、初期はアトランティック・レコードを通じて流通させることにしたのは、自分たちの権利をコントロールするための努力であり、それはテイラーのキャリアにも通じていると語った。

 ミックは、50年以上前にストーンズがより自主性を重んじるようになったことについて、「この業界は黎明期で、今のようにサポートやアドバイスをしてくれる人がたくさんいたわけではなかった。でもね、今でもそういうことはある。テイラー・スウィフトの件だってそうだ!その内情はよく知らないけど、彼女は明らかにハッピーじゃなかった」と述べている。

 彼は、テイラーの元レーベルのビッグマシーン・レコードが、彼女の最初の6枚のアルバムの権利を宿敵スクーターブラウンに売却し、テイラーと争ったことに言及しているようだ。彼女はそれらのアルバムを次々と再録しており、現在までに『フィアレス』、『レッド』、『スピーク・ナウ』をいわゆる“テイラーズ・ヴァージョン”フォーマットでリリースしており、『1989』は10月27日に発売予定だ。

ミック・ジャガー、テイラー・スウィフトが自身の音楽の権利を所有したい気持ちがわかると語る「彼女は明らかにハッピーじゃなかった」