ラ・リーガ第7節、バレンシアvsレアル・ソシエダが27日にメスタージャで行われ、アウェイのソシエダが0-1で勝利した。なお、ソシエダのMF久保建英はベンチ入りも出場機会はなかった。

8位のソシエダは前節、久保の前半開始早々のゴールなど大量4ゴールを挙げてヘタフェに4-3の勝利。公式戦3試合ぶりの白星を収めた。今週末開催の次節にアスレティック・ビルバオとのバスクダービーを控える中、今季初の連勝を目指して6位のバレンシアのホームに乗り込んだ。

イマノル監督はダービーに万全の状態で臨むべく、久保やブライス・メンデスら一部主力をベンチに置き、チョやカルロスフェルナンデス、トゥリエンテスらを起用した。

集中した入りを見せたアウェイのラ・レアルは4分、左サイドをドリブルでこじ開けたチョの鋭いクロスから最初の際どいシーンを創出する。

一方、バレンシアも10分にハビ・ゲラの鋭いミドルシュート、15分にはコレイアの技ありの右足アウトサイドクロスからゴール前のウーゴ・ドゥロのヘディングシュートでGKレミロを脅かした。

以降は互いにシュートシーンは少ないものの、ホームチームペースで試合が進んでいく。だが、要所を締める守備で守勢を耐えるソシエダが一瞬の隙を突いて先制に成功した。

32分、相手陣内左サイドでのリスタートの場面でキッカーのティアニーが早いタイミングで前線で動き出したカルロスフェルナンデスに縦パスを通すと、ボックス左で鮮やかな反転でDFを振り切ったラ・レアル背番号9が右足の正確なシュートをゴール右隅へ突き刺した。

ワンチャンスをモノにするしたたかな戦いぶりでリードを手にしたアウェイチームは、さらに前半終盤に数的優位を手にする。45分、オヤルサバルが空中戦の競り合いの際にすでに1枚カードをもらっていたアマラーのエルボーを食らうと、このプレーでアマラーに2枚目のカードが掲示された。

試合内容はいまひとつも1点リードと数的優位で試合を折り返しソシエダは、前半にカードをもらっていたアマリ・トラオレとウルコ・ゴンサレスを下げてオドリオソラ、スビメンディをハーフタイム明けに投入。

後半はボールを動かしながら一人少ない相手を引き出して追加点を奪いたいところだったが、相手の強度の高いプレーに苦戦。低い位置ではボールを持てるものの、後半は決定機はおろかフィニッシュまで持ち込めない。

その後、60分過ぎにはスベルディアとブライス・メンデスの主力2人を、72分にはヒザを痛めたティアニーに代えてムニョスを続けてピッチに投入。これで早々に5枚の交代カードを使い切ったラ・レアルでは、久保が今季初めて出場機会なしに。

試合終盤にかけても攻撃の形を作り出せないソシエダは、交代選手でギアを上げてきたホームチームの反撃に苦戦。不用意なロストからカウンターを浴びると、相手が勝負を懸けるセットプレーで際どい場面も作られる。

それでも、何とか虎の子の1点を守り抜いたラ・レアルは敵地でウノセロ勝利。エースの久保を含む一部主力を温存した中、泥臭く勝ち切ったイマノルのチームは、今季初の連勝でアスレティックとの重要なダービーに臨むことになった。