東京ディズニーリゾートでは2023年10月31日(火)まで、スペシャルイベント「ディズニーハロウィーン」が開催されている。新型コロナウイルスが5類に移行され、初めて迎えたハロウィーンイベント。筆者が東京ディズニーシーを訪れると、今年は多くのゲストがマスクを外し、思い思いの衣装に身を包んで仮装を楽しんでいた。

【写真】制作期間1カ月以上の力作も!こだわりの衣装で仮装を楽しむゲストたち

取材当日、なかでも目を引いたのが、ディズニー作品の悪役であるヴィランズと、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャック・スパロウに扮した4人組。映画からそのまま飛び出してきたかのようなクオリティの高さに、パークを行き交うゲストも目がくぎづけに!例年、ハロウィーンの時期になるとこのメンバーで仮装しているそうで、少しずつグレードアップし、ここまでのレベルに到達したのだという。

東京ディズニーシーならではの仮装を楽しむゲストも、多数見受けられた。そのひとつが、2015年に同パークの「ディズニーハロウィーン」に初登場し、多くのファンを生んだ、ヴィランズの手下の仮装だ。今年はヴィランズの手下が出演するエンターテイメントプログラムは無いが、現在も根強い人気を誇っている。

今回、取材に応じてくれたのは、プリティ・スカー(スカーの手下)とマルフィ(マレフィセントの手下)に扮した2人組。彼女たちは高校時代から一緒に仮装を始め、今年で5、6年目になるのだそう。プリティ・スカーの衣装は、トップスの細かい模様を手描きで仕上げたという力作。その作業だけで1週間、衣装全体では1カ月半の時間をかけて準備したそうだ。一方、マルフィのゲストは、これまでも同じキャラクターに仮装してきたそうなのだが、今年はウィッグを新調したと、こだわりを教えてくれた。

東京ディズニーシーらしさという点では、過去に同パークで公演された「ザ・ヴィランズ・ワールド」の登場キャラクターに扮したゲストも。スカートのふくらみを調整したり、アクセサリーを手作りしたりと、こちらもキャラクターへの愛が感じられる仮装となっていた。

上記以外では、ディズニー・プリンセスの仮装が目立ったほか、5人全員で「レミーのおいしいレストラン」のキャラクターに扮したゲストにも出会えた。同作品の仮装はあまり見かけないこともあり話を聞いてみると、「『レミーのおいしいレストラン』が死ぬほど好き」という男性の熱意に仲間が応え、今回の仮装が実現したそうだ。作中に、毒のあるリンゴを食べようとしたお父さんネズミを、レミーが止めるシーンがあるのだが、そのリンゴを小物に取り入れ、色を忠実に再現したと話していた。

なお、東京ディズニーシーでは、アメリカンウォーターフロントニューヨークエリアを中心に「ハロウィーンフェア・イン・ニューヨーク」が初めて開催されており、仮装したゲストを対象としたプログラムも登場している。「レポーティング・フロムハロウィーンフェア」と題したこのプログラムは、新聞記者を夢見る人が所属する団体のメンバーに扮したキャストが、仮装したゲストを“取材”するというもの。体験したゲストに感想を聞いてみると、「こだわりのポイントなどを聞かれ、とても新鮮でした」とのこと。また、撮影したチェキをプレゼントしてくれるのも、よい記念になったそうだ。

ディズニーハロウィーン」の期間中は毎日、ディズニーキャラクターのフル仮装をして入園することができる。公式サイトに記載されているルールを守りつつ、ハロウィーンムード満点のパークで、お気に入りのキャラクターになりきってみては?

取材・文=水野梨香

新型コロナウイルス感染対策の実施については個人・事業者の判断が基本となります。

(C)Disney

ハイクオリティな仮装で注目を浴びていた4人組