今季限りで現役引退することを発表した松田(C)CoCoKARAnext

 巨人松田宣浩内野手が今季限りで現役引退することを28日、球団が発表した。

 松田は2005年大学生・社会人ドラフト希望枠でソフトバンク入り、通算1832安打、301本塁打、991打点を積み上げた。侍ジャパンの一員としても13年、17年のWBCにも出場した。 

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 ソフトバンクでは6度のリーグ制覇、7度の日本一に貢献、「熱男」の愛称で親しまれ、現役最多67三塁打と勝負強さでチームをけん引した。守備の貢献も光った。パ・リーグ三塁手部門で最長7年連続を含む最多8度のゴールデン・グラブ賞に輝くなど名手としても知られた。

 代名詞となった「熱男」の裏には人一倍の努力もあった。あれだけ声を出すことで自身も「結果を残さないといけない」と責任感も発揮、自身を鼓舞しながら現役生活を続けた。ソフトバンク時代の後年は出場機会を減らしながらも、ベンチではひときわ大きく「声」で貢献。どんなときもあきらめない姿勢を体全体で示し続けた。

 今季から巨人に加入。1軍では11試合に出場し、1安打をマーク。長く過ごした2軍生活では若手にアドバイスを送りながら、野球への情熱を絶やすことはなかった。

「40歳までのプレー」が入団時から抱いていた自身の大きな目標だった。今季でプロ18年目、長くプロ生活を続ける中、ときに困難な道のりもあったが、持前のガッツで乗り越えてきたことが誇りだ。

 最後は幼い頃から憧れてきた巨人のユニホームで現役を終える。野球への情熱は衰えず、球界を盛り上げてきたガッツマンはまた次のステージに向かう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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