映画『イコライザー THE FINAL』が10月6日(金) より公開される。このたび監督を務めたアントワーン・フークアのコメントが到着した。

本作は、デンゼル・ワシントン演じる元CIAトップエージェントのロバート・マッコールが、世の悪を完全抹消する闇の仕事請負人(通称:イコライザー)として暗躍する姿を描いた人気シリーズの最終章。多くの観客を魅了し続けている大きな理由として挙げられるのが、本シリーズの主人公で、見返りを求めず、正義のために一人で悪と闘うマッコールという存在だ。

この魅力的なキャラクターを生み出したフークア監督は、日本映画界が世界に誇る巨匠・黒澤明監督へのリスペクトを度々口にしており、黒澤に憧れてエンジニアから映画監督への道へ進んだほどの“クロサワ・フリーク”。彼は誰もが観るべき黒澤作品のひとつとして『七人の侍』を挙げ、「武士は一杯のご飯のために他人を助けるのですが、それは正義だから。彼らの行動にそれ以外の理由はありません」とコメント。目の前で困っている人がいたら放っておけず、どんなに強い相手であっても果敢に立ち向かい、一人で悪を成敗するというマッコールの人物像にもその影響は色濃く表れており、『イコライザー』シリーズと黒澤作品との共通点については、“正義が両作品において重要なテーマ”であることが伺える。

そして、謎めいた一匹狼マッコールを演じているデンゼルにも数々の共通点があるようで、フークア監督曰く、マッコールの人柄には「勤勉」「謙虚」「人格者」と、かなりデンゼルの人柄が投影されているという。

フークア監督は「ある日、フラフラと車道を歩き車に轢かれる可能性があるホームレスを見たデンゼルは、自分の車を停めて車から降り、そのホームレスの男性を歩道へ連れていったんです。またある時は、非常に荒れた地域に住み、すさんだ生活を送っていたある粗暴な子どもに話しかけ、その子の母親に会い、きちんと生活を送れるようにお金を渡す。そういうことをメディアのいないところで、ごく自然にたくさん行っているんだ」と話し、デンゼルの素の姿こそがそのままマッコールなのではと思えるようなエピソードを明かした。

<作品情報>
『イコライザー THE FINAL』

10月6日(金) 公開

公式サイト:
https://www.equalizer.jp/

『イコライザー THE FINAL』