JYPエンターテインメントと日本のソニーミュージックの日韓合同オーディション・プロジェクト「Nizi Project」。国民的ガールズグループとなったNiziUを生んだSeason 1に続き、ボーイズグループのメンバーを選ぶSeason 2(以下、S2)が、現在Huluにて独占配信中。ダンスとボーカルのレベルテストに続き、今回はスター性を確かめるテスト。今までの重苦しい雰囲気とは一転、個性的な自己アピールの数々に、笑い声や歓声が上がる楽しい時間となった第7話を考察と共に振り返る。

【写真】手を使わずにズボンを履くショーン

■個性が勝負の「スター性テスト」

地域予選を通過した20名は、5泊6日の日本での合宿期間中に、ダンス、ボーカル、スター性の審査、そしてチームミッションに臨み、合格の証であるNiziキューブ獲得を目指す。次の関門の韓国JYPセンターでのトレーニング合宿に参加するには、ダンス、ボーカル、スター性、そして姿勢の4つのNiziキューブを揃えなくてはならない。絶対評価の為、韓国合宿に行ける人数は決まっていない。

ダンス、歌ボーカルのレベルテストが終わり、2つともキューブを獲得したのは10名、ゼロが4名という状況。3つ目の審査は、スター性を確かめるテスト。いかに自分の魅力をアピールできるかがポイントだ。

トップバッターのユウヒは、腹話術を披露。幼い頃から家族や友達に、口を開かずに話している、と言われていたのを逆手に取って、身につけた特技のようだ。「かわいい魅力も見せたい」と、両手にはめたゾウとアヒルのパペットと3人で会話を始めた。3次審査以降、自信を失くしてしまっていた彼を、ゾウとアヒルが励ますストーリーだ。

見終わったJ.Y. Parkは、アイデアとかわいらしさは褒めたが「少し残念なパフォーマンスだった」と告げ、キューブ獲得とはならなかった。

■ボーカル・レベルテストとは打って変わって、キューブ獲得者続出!

次は、絵が得意なタイチ(東京)がJ.Y. Parkの似顔絵を描いた。J.Y. Parkの「FEVER(Short Ver.)」をBGMに、間奏ではダンスをしながら絵を仕上げていくタイチ。完成した絵は、そっくり!肩にはJ.Y. Parkのキャラクター“モチゴリくん”も乗っていて、J.Y. Parkは大喜び。「パフォーマンス中、ずっと笑顔にさせてくれたし、タイチくんがさらに興味深い人になりました。もっと知りたくなった」と、キューブを渡した。

続いては、ユウ。スーツでキメた彼は、レポーター風に犬の特徴の紹介を。チワワは高いアニメ声、ブルドッグはこもった低い声でゆっくり話す、など犬種ごとに声色を変えながら熱演した。日本語の理解が追いつかないJ.Y. Parkは、内容がわからず、参加者たちに面白かったかどうか尋ねた。みんなが大きく頷き、J.Y. Parkは少し悩んだ後、「皆さんを信じて」と、ユウにもキューブを与えた。

■現在キューブ0のケンのスター性は?

次のパフォーマンス用で、床に鍋とモップが置かれた。それを見て「次は掃除ですか?」とボケるJ.Y. Park。誰なのか気になっている彼に、ケンが手を挙げた。ケンは、ダンスは18位、歌は17位で、まだ1つもキューブが無い。明るく振舞っていたが、実はかなりヘコんでいたし自信も失っていた。今回の「スター性」では何とかキューブが欲しいところだ。

彼が用意したのは、J.Y. Parkの「FEVER(Short Ver.)」に合わせてポーズを取るパフォーマンス。子供の頃から姉妹とよくしていた遊びで、自分のいちばん自然な姿が見せられると思い、これに決めたそう。歌に合わせて、卓球のラケットで素振りをしたり、鍋を頭に被ってキメたり、モップをスタンドマイクにしてロックスターのように振舞ったりと、楽しさを振りまいた。

見終わったJ.Y. Parkは、「(Season1の)アヤカテニスのパフォーマンスを思い出した」と言い、「ぎこちない感じや、自分の未来と結果に確信が持てない姿もアヤカと似ていた」とつぶやいた。そして、「理由はさておき、面白かったのは否定できない」と、笑顔で「来てください」。ケンは思わず「えぇー!?」と驚き、とびきりの笑顔で初めてのキューブを受け取った。

J.Y. Parkは、歌い出しの舌打ちのリズムを卓球で表現した事が斬新だったと感嘆。思いついたきっかけを尋ねると、卓球部だったケンは、「曲を聴いていて、卓球のラリーみたいだと思ったから」と答え、J.Y. Parkは「(きっかけが)粗っぽいです(笑)」と苦笑。「でも面白い」と笑っていた。ケンに対して、彼はダンス・レベルテストでも「この中で一番下手」と告げながらも笑顔だったし、非常に好感を持っている事がわかる。

ジャズダンスや空手ダンスで個性をアピール

続くタイガは、Stray Kidsの「Hellevator」に乗せて、今まで経験してきた事や想いをジャズダンスで表現した。一昨日のダンス・レベルテストで、彼は「1つのことを意識すると、それ以外の部分が雑になる」と指摘を受けていた。それが「今日は完璧に直っている」と、J.Y. Parkは感心。ダンスのセンスも褒めて、ユウとケンに続き、キューブを与えた。

良い流れの中で登場したのは、道着姿のミラク。テスト前に「(S1で空手を披露した)リクより上手ですか?」と尋ねたJ.Y. Parkに、「はい」と答えて、期待値を上げたミラク。今日も韓国語で、空手とダンスを混ぜたパフォーマンスをする事、空手を通して普段の明るいイメージとのギャップを見せたいとの想いを伝えた後、Stray Kidsの「Double Knot –Japanese Ver.-」に乗せて“空手ダンス”を披露。

途中でバク転も取り入れ、J.Y. Parkは思わず歓声。「タンブリングは、特にボーイズグループのパフォーマンスでは、非常に役立つ要素」と高評価し、「ギャップも感じられたし、本当にカッコ良かった」と、空手のポーズをマネながらキューブを渡した。

ショーンの「S1、S2を通して、最高のパフォーマンス」とは?

ショーンは、「手を使わずに、ズボンを履きます」と宣言し、J.Y. Parkを含め、全員の興味を一気に引きつけた。彼は、J.Y. Parkの前では緊張しておとなしいが、普段はみんなを笑わせる陽気な関西人。そんな面を見せたくて、この“芸”を選んだそうだ。

制限時間は「FEVER」のランタイム、2分13秒。成功確率は5%との事…。「失礼します」と言って、ジャージのズボンを脱ぐショーン。もちろん下には水着を履いており「安心してください」と笑わせる。そして、曲に合わせてダンスしながらズボンを履き始めると、成功できるかどうか、みんな釘付け。全員、審査だという事を完全に忘れて楽しみ、J.Y. Parkも爆笑だった。

見終わった彼は、「S1、S2を通して、スター性テストのパフォーマンスの中で最高だった」と、大絶賛。もちろんキューブ獲得だ。キューブを渡す間も笑いが止まらないJ.Y. Parkだった。

「スター性とは、結局はその人に目が行くかどうか」とJ.Y. Parkは参加者たちに言い、ショーンに「このパフォーマンスが終わった後は、もっと目が行きます」と告げた。始める前に「成功率5%」と言い、さらにタブレットで時間をカウントダウンして見せて、「失敗するんじゃ…?」と、緊張感を持たせるアイデアが秀逸だったと感心。「正直、“5%”ではなかったですよね?」と尋ねたJ.Y. Parkに、「本当に5%。スタッフに何度か練習動画を送ったが全て失敗していた」と答え、本当に今日は奇跡的に成功したと告げて驚かせた。

高確率でキューブ獲得の「スター性テスト」。次回も、和太鼓ヨーヨーなど個性的な自己アピールが続く様子。予告では、「追加合格は1人」との事。ということは、またキューブ連発になるのだろうか。

オーディション番組『Nizi Project Season 2』は毎週金曜日22時に新エピソードが追加され、Huluにて独占配信中。また「Nizi Project Season 2」の特集は、朝のTV情報番組『Day Day』(日本テレビ系)で毎週水曜に放送中だ。

◆文=鳥居美保/構成=ザテレビジョン編集部

『Nizi Project Season 2』第7話より/(c)Sony Music Labels Inc./JYP Entertainment