2023年9月27日、エアアジアの持ち株会社キャピタルAとインドネシアガルーダインドネシア航空グループは、包括的なエコシステムを強化するため、戦略的パートナーシップの締結を発表した。

 両社のパートナーシップにより、エアアジアとシティリンク(Citilink)の民間航空事業、テレポート(Teleport)とガルーダインドネシア航空貨物の物流事業、キャピタル Aの子会社アジア・デジタル・エンジニアリング(ADE)とガルーダインドネシア航空グループの子会社GMFエアロアジア(GMF AeroAsia )による航空機整備・修理・オーバーホール(MRO)事業など、さまざまな分野において事業拡大を目指す。

 キャピタルAのCEO、トニー・フェルナンデス(Tony Fernandes)氏は、ガルーダインドネシア航空のイルファン・スティアプトラ(Irfan Setiaputra) 社長兼CEOと共に、ジャカルタ(インドネシア)で行われた覚書調印式に出席し、次のように述べた。「最高の価値、品質、選択肢を提供し、何百万人もの人々に愛されるASEANを代表する2つのブランドの有意義なパートナーシップの花が今開こうとしています。ガルーダとの関係は、シティリンクがairasiaのスーパーアプリに参画した時から始まりました。私たちの強みとリソースを結集し、人々の生活にさらなる価値を付加することで、この関係を一層強化していきたいと考えていま す。」

 ガルーダインドネシア航空のイルファン・スティアプトラ社長兼CEOは、このコラボレーションは、需要回復が期待される航空業界において大きな節目になると述べ、次のように続けました。「パンデミック後、航空業界のエコシステム内において常に最適化されるようなコラボレーションが必要だと信じています。キャピタル Aとのコラボレーションにより、両社のビジネス展望に対する基盤が強固となるだけではなく、地域社会へ最高の航空サービスで付加価値を提供するという私たちに共通するコミットメントを強化できると考えています。」

 エアアジア・グループのCEO、ボー・リンガム(Bo Lingam)とシティリンクのCEO、デワ・カデック・ライ(Dewa Kadek Rai)が調印したエアアジアとシティリンクのインターライン提携覚書は、今回の革新的なパートナーシップの土台となり、エアアジア・アビエーション・グループにとって初のインターライン提携となる。この提携により、シティリンクがインドネシアでカバーする国内約50都市と、エアアジアがASEAN地域で運航する国際線150都市という幅広いネットワークを活用することができる。2024年第1四半期までに一部の路線で提携が始まり、チェックスルー受託手荷物サービスや出発空港での搭乗券発行など、インバウンド、アウトバウンド双方の旅行者にシームレスな乗り継ぎ体験をご提供する。

ジャカルタで行われた覚書調印式に出席したキャピタル AのCEOトニー・フェルナンデスとガルーダ・インドネシア航空のイルファン・スティアプトラ社長兼CEO