鶴岡八幡宮や円覚寺、長谷寺など人気紅葉スポットから、切通など郊外の穴場スポットまで、鎌倉のおすすめ紅葉スポットをご紹介。2023年の夏は猛暑が続き9月に入っても暑い日が続いたが、紅葉の見頃は例年通りか少し遅れる見込み。鎌倉の紅葉は、静寂に包まれた寺院の境内や庭園で色鮮やかな景色に包み込まれたり、アクティブにもみじの絨毯の上を歩けるハイキングコースもあったりと、紅葉散策のバリエーションも豊富。さらに長谷寺ではライトアップも行われるので、光に照らされた木々が、鮮やかに夜空に映し出される景色は圧巻!バスや江ノ電といった交通機関で巡るもよし、ハイキングコースで紅葉を眺めながら山から山を縦走して紅葉スポットを目指すもよし。紅葉の時期ならではの鎌倉の魅力をリサーチして、散策するコースを計画しておこう。

【画像ギャラリー】鎌倉市内&鎌倉周辺のおすすめ紅葉スポット

■鎌倉の例年の見頃時期はいつ?

2023年の鎌倉の紅葉は、市街地と山間での紅葉の時期にズレがあり、例年の見頃だと11月下旬から12月下旬までと長めに楽しめるのが魅力。場所によっては12月中旬が見頃になるところも。有名寺院の紅葉や人気紅葉スポットもおすすめだが、ゆっくり紅葉を楽しみたいのなら、タイミングをずらして山間の穴場的なスポットを狙ってみよう!

■【美しい紅葉が見られる鎌倉市内のおすすめスポット】

鎌倉市内にあるおすすめの紅葉スポットを紹介。紅葉だけでなく、近くには魅力的なカフェやレストランなど、散策後の楽しみもいっぱい!都心から電車で約60分。気軽に行ける近場の紅葉スポットに、ぜひ出かけてみよう!

■鎌倉大仏殿 高徳院(鎌倉市長谷)/例年の見頃時期:11月下旬~12月中旬

「鎌倉の大仏さま」として人々から親しまれている高徳院の本尊、国宝銅造阿弥陀如来坐像。鎌倉唯一の国宝としても知られ、重量は約121トン、台座も含めた高さは13.35メートルもあり、圧倒的な存在感を誇っている。1252年(建長4年)に鋳造が開始され、開眼当初は大仏を覆う仏殿が建てられていたが、その後の台風や大津波によって今の姿になったそう。現在も大仏のまわりには、その大きな礎石が56基も残っている。参拝に訪れたら、大仏胎内の見学もおすすめ。大仏の内側から、鋳造された継ぎ目などを見ることができ、鎌倉時代の職人たちによる技術や建立にかける想いなどを感じることができる、歴史ロマンあふれるスポットだ。

桜の名所としても人気の寺だが、実は紅葉の穴場としても人気。紅葉が見頃になると、仁王門をくぐった辺りからもみじイチョウのほか、ススキなども楽しめる。大仏周辺の木々も色づき始めるので、紅葉越しに大仏の撮影も可能だ。また紅葉のライトアップは行われないが、暗くなると階段の脇に明かりが灯されるので、昼間とは異なる大仏の姿も拝められる。裏山の葛原岡・大仏ハイキングコースも木々が色づくので、紅葉ハイキングの始発・終着地にするのもおすすめ!

住所:神奈川県鎌倉市長谷4-2-28

時間:8時~17時(10~3月)、8時~17時30分(4~9月) ※入門は閉門15分前まで

休み:なし

料金:一般(中学生以上)300円、小学生150円 大仏胎内50円 ※未就学児、拝観料免除対象者は無料 ※拝観料免除対象者(要事前申請):特別支援学校の学生と教員、障害者施設に通所または入所している障害者手帳を所持する本人

駐車場:なし

アクセス:江ノ島電鉄長谷駅」から徒歩7分、JR鎌倉駅「東口バス乗り場」から大仏方面行きで約10分、バス停「大仏前」下車徒歩1分、JR鎌倉駅西口から徒歩30分

■安国論寺(鎌倉市大町)/例年の見頃時期:11月下旬~12月中旬

1253年(建長5年)に鎌倉入りした日蓮聖人が、初めて道場とした岩窟を礎とする歴史のある寺院。境内には、その「御法窟」と呼ばれる岩窟が今も残り、ここで日本史の教科書にも登場した「立正安国論」を執筆したと伝わる(非公開)。

紅葉は、まず11月上旬頃になると山門前にある高さ約20メートルもあるイチョウの木が色づきはじめ、続いて下旬に本堂横の紅葉が赤く染まりだす。さらに、モミジの横には、市の天然記念物に指定されている江戸初期から残るサザンカが真っ白な花を咲かせる。時期が合うと黄色と赤、白という鮮やかなコントラストが楽しめるという。イチョウから落ちた銀杏は、100グラムあたり180円で販売されているので、参拝のお土産にもピッタリ!さらに休処では、抹茶やコーヒーなどを提供していて(500円お菓子付き)、紅葉散策中にホッとひと息つけるのもうれしいポイントだ。境内にある富士見台からは旧鎌倉市内や相模湾が一望でき、空気が澄んだ日には富士山を眺めることもできる。

住所:神奈川県鎌倉市大町4-4-18

時間:9時~16時30分

休み:月曜は閉門・祝日の場合は開門

料金:一般拝観1人100円、特別拝観:1人500円 45分 住職の案内付拝観(10名から。宝物や非公開の所も含む)

駐車場:なし

アクセス:JR鎌倉駅「東口バス乗り場」から「逗子・葉山駅」か「緑が丘入口」行きで約7分、バス停「名越」下車徒歩3分

■浄光明寺(鎌倉市扇ガ谷)/例年の見頃時期:11月下旬~12月中旬

1251年(建長3年)に、6代執権北条長時と僧の真阿により創建された、北条氏の菩提寺であった名刹。交通、防衛上に重要な亀ヶ谷坂の切通近くにある寺院は、その後、足利尊氏と直義の保護を受け室町時代には鎌倉公方の足利氏の菩提寺として繁栄した。収蔵庫「山上」には、国の重要文化財に指定されている、本尊の阿弥陀三尊像を安置。この仏像には、鎌倉でも数体しか見ることができない、鎌倉地方独特の技法「土紋」が用いられた装飾があしらわれているので、細部も見てみよう。さらに、裏山には中世の墳墓「やぐら」があり、由比ガ浜の漁師の網にかかったという逸話が残る網引地蔵が安置。参拝する際はこちらにも足を運ぼう。

紅葉は、11月下旬頃から緑から黄色そして赤とグラデーションを描くモミジをはじめ、鮮やかな黄色に色づくイチョウの姿も楽しめる。境内ではいたるところで紅葉の見頃を迎えるが、なかでも山門と不動堂のモミジ、鐘楼のイチョウがおすすめ。

住所:神奈川県鎌倉市扇ガ谷2-12-1

時間:拝観9時~16時30分、収蔵庫「山上」木・土・日・祝10時~12時、13時~16時※雨天と8月は中止

休み:なし

料金:拝観無料、収蔵庫「山上」一般(高校生以上)300円、小中学生100円

駐車場:なし

アクセス:JR鎌倉駅西口から徒歩15分

■英勝寺(鎌倉市扇ガ谷)/例年の見頃時期:12月初旬~12月下旬

1636年(寛永13年)に徳川家康の側室であるお勝の方(英勝院)が開山して以来、江戸時代から14代に渡り受け継がれてきた鎌倉唯一の尼寺。住職は、徳川頼房の娘・小良姫(清因尼)が初代住職を務め、それ以降は徳川家のお姫様が代々の住職を務めていた由緒ある古刹。運慶作と伝わる阿弥陀三尊像や英勝院の位牌を祀る祠堂、鐘楼、山門といった、国の重要文化財に指定されている貴重な仏像や建築も拝観することができる。

“花のお寺”としても知られる寺の紅葉の時期は、平均的な市内の見頃より少し遅く12月初旬から下旬まで。見頃前には彼岸花や秋明菊が咲きはじめ、趣のある竹林の散策もおすすめだ。紅葉が見頃となると、山門の外のイチョウが黄色い絨毯を作り、境内には点在するモミジや市の指定天然記念物トウカエデが赤や黄色、オレンジ色に色づき、美しい紅葉のグラデーションを演出する。不定期で抹茶(500円)が振る舞われ、紅葉と一緒に一服できたらラッキー。

住所:神奈川県鎌倉市扇ガ谷1-16-3

時間:9時~16時

休み:木曜

料金:一般300円、高校生200円、中学生以下100円

駐車場:なし

アクセス:JR鎌倉駅西口から徒歩15分

■朝夷奈切通(鎌倉市十二所〜横浜市金沢区朝比奈町)/例年の見頃時期:12月上旬~中旬

三方を山に囲まれた鎌倉への入り口として鎌倉時代に整備された鎌倉七口の1つ。歴史書「吾妻鏡」には、三代執権北条泰時によって1240年(仁治元年)に造営が決定され、翌年に工事が行われたと記されている古道で、国の指定史跡となっている。鎌倉と六浦(横浜市)を結び別名「六浦口」とも呼ばれ、鎌倉東側の守備の拠点となっていたそう。朝比奈ハイキングコースにもなっているので、報国寺や明王院など参拝してから横浜・都心方面へ帰る際の隠れた散策コースとしてもおすすめ。

山間の古道のため紅葉の時期は市街地よりも少し遅れ、12月上旬から見頃となる穴場的な紅葉スポットとして知られている。切り通しでは絶壁の上にある木々を見上げるため、ダイナミックに野趣あふれる紅葉が楽しめるのも魅力だ。

住所:神奈川県鎌倉市十二所~横浜市金沢区朝比奈

アクセス:JR鎌倉駅「東口バス乗り場」から十二所方面行きで約15分、バス停「十二所神社」下車徒歩10分

■長谷寺(鎌倉市長谷)/例年の見頃時期:11月下旬~12月中旬

736年(天平8年)創建の古刹で、ご本尊の十一面観世音菩薩像は木彫仏としては日本最大級。四季折々の花木で境内が彩られることから、「鎌倉の西方極楽浄土」とも呼ばれる。秋になるとカエデイチョウの紅葉が見られ、2023年11月23日(祝)から12月3日(日)の日没~19時(19時30分閉山)には期間限定のライトアップも行われる。妙智池と放生池の周辺では、紅葉が水面に映し出され、幻想的な光景を楽しむことができる。闇夜に浮かぶ紅葉は、日中と異なる美しい姿を披露してくれる。

鶴岡八幡宮(鎌倉市雪ノ下)/例年の見頃時期:11月下旬~12月上旬

※こちらの内容は2022年のものです。順次最新の情報に更新いたしますのでお待ちください。

御本殿は、1828年(文政11年)、江戸幕府11代将軍徳川家斉の造営による代表的な江戸建築で、若宮とともに国の重要文化財に指定されている。深い杜の緑と鮮やかな御社殿の朱色が調和する境内には源頼朝公、実朝公をお祀りする白旗神社をはじめとする境内社のほか、静御前ゆかりの舞殿や段葛が八百年の長い歴史を伝えている。秋には鮮やかに色づいた木々が境内をより神秘的に彩り、鎌倉周辺の紅葉の名所として知られている。モミジやカエデなどの紅葉が境内に点在する。池の水面に映し出される姿を見ながら境内の散策を楽しめる。

■明月院(鎌倉市山ノ内)/例年の見頃時期:11月下旬~12月中旬

※こちらの内容は2022年のものです。順次最新の情報に更新いたしますのでお待ちください。

鎌倉市にある臨済宗建長寺派の寺。山門をくぐって左手にある本堂には本尊の聖観世音菩薩がまつられている。花の寺としても有名で、春先にはシダレザクラやレンギョウなど、初夏は参道から境内までを彩るアジサイ、冬はスイセンツバキ、ロウバイなど四季折々の花が咲く。秋はイチョウイロハモミジ、ヤマモミジなどが鮮やかに色づき、美しい景観が楽しめる。12月の紅葉期には本堂後庭園も公開される。丸窓から眺める紅葉は、丸い額縁に飾られた絵画のような格別の美しさだ。

■円覚寺(鎌倉市山ノ内)/例年の見頃時期:11月中旬~12月上旬

JR北鎌倉駅から徒歩1分。瑞鹿山の山号を持つ鎌倉を代表する臨済宗寺院。春には桜、夏にはアジサイ、秋には紅葉といった四季折々の風景を見ることができる。紅葉の季節にはイチョウやモミジが鮮やかに色づき、訪れる人々の目を楽しませる。階段を上った場所にある弁天堂では国宝の洪鐘を見ることができ、隣接する茶屋では抹茶や甘酒、団子などの甘味も味わえる。例年11月中旬から12月上旬頃にかけて、紅葉の見頃の時期となり、鎌倉周辺の紅葉の名所として知られている。

■一条恵観山荘(鎌倉市浄明寺)/例年の見頃時期:11月中旬~12月中旬

一条恵観荘は、江戸時代前期の皇子である一条恵観によって営まれ、1959年に京都から鎌倉に移築された国指定重要文化財。雅びと野趣をあわせもつこの山荘は、四季折々の花々や木々に囲まれ、訪問者に季節の移ろいを感じさせてくれる。秋になると、赤や黄、オレンジに色づいた木々の葉がグラデーションをなして重なり合い、「紅葉の錦」とでも言うべき趣きを見せる。例年、園内の紅葉とともに、カエデをあしらった「花手水」や、紅葉にちなんだ和菓子などを提供する「かふぇ楊梅亭(やまももてい)」が好評を博している。訪れた際にはぜひあわせて楽しみたい。

■建長寺(鎌倉市山ノ内)/例年の見頃時期:11月中旬~12月下旬

臨済宗建長寺派の大本山で、鎌倉五山第一位の格式を誇る寺。秋には境内最奥の半僧坊をメインに色鮮やかな紅葉が見られ、拝観に訪れた人々の心を癒やしている。また半僧坊は、瑞泉寺など二階堂方面の寺々をつなぐ全長4キロの天園ハイキングコースの入口となっている。例年、11月中旬から12月下旬頃が、紅葉の見頃の時期となる。半僧坊に至るまでの参道でも紅葉を鑑賞することができ、見頃を迎えると真っ赤なトンネルのようになる。

瑞泉寺(鎌倉市二階堂)/例年の見頃時期:11月下旬~12月中旬

瑞泉寺は別名花寺とも呼ばれ、1年中四季の花が楽しめる。ウメ、スイセンサクラ、 ハギなどが有名だが、瑞泉寺周辺の谷戸一帯は「紅葉ヶ谷」と呼ばれる紅葉の名が付く地名も残っており、見頃の11月下旬から12月中旬にはモミジ、カエデイチョウが美しく色づく。境内では紅葉のほか、珍しい冬サクラや寒菊も見ることができる。山門の周囲を鮮やかな紅葉が囲んでおり、訪れる人々が息をのんでしまうほど美しい姿を見せる。また寺の庭園は、夢窓国師作の名園として名高い。

■覚園寺(鎌倉市二階堂)/例年の見頃時期:11月下旬~12月中旬

鎌倉駅から少し離れたところに佇む覚園寺(かくおんじ)は、1218年に建立された歴史ある寺。中世鎌倉の谷戸の風情を体感できる。モミジの本数が多く、境内各所で建物と紅葉、灯籠と紅葉といった色彩の対比を堪能できる。別世界のような厳粛な雰囲気の中、色鮮やかな紅葉を静かに堪能できる。また、紅葉の時期にはライトアップが行われる(予定)。

■源氏山公園(鎌倉市扇ガ谷)/例年の見頃時期:11月下旬~12月上旬

白旗山または旗立山とよばれたこともある。緑豊かな自然に囲まれ、公園のすぐわきには、鎌倉の七切通しの1つであり、国の史跡でもある化粧坂が、園内には頼朝像・広場などがある。 春には桜、秋には紅葉が楽しめ、山全体が紅葉で染まる。北鎌倉、大仏へ抜けるハイキングコースがあり、近くには葛原岡神社、銭洗弁天、佐助稲荷がある。晴れた日には富士山を眺められることも。

■妙本寺(鎌倉市大町)/例年の見頃時期:11月下旬~12月下旬

鎌倉時代中期に創建された、日蓮宗最古の寺院。妙本寺の位置する比企谷は、鎌倉の市街地からほど近い立地にありながら、多くの自然が溢れていることが特徴。晩秋になるとカエデイチョウが紅葉し境内に彩りを添える。例年、11月下旬から12月下旬頃にかけてが、紅葉の見頃の時期となる。

■報国寺(鎌倉市浄明寺)/例年の見頃時期:10月下旬~11月下旬

神奈川県鎌倉市にある臨済宗建長寺派の寺院で、1334年(建武元年)天岸慧広を開山に創建された。本尊は釈迦如来である。境内に孟宗竹約2000本からなる竹林があり竹寺としても知られている。一木一草が歴史を物語る古都鎌倉で、お抹茶を一服いただきながら、美しく生い茂る竹とともに錦秋の秋を味わうのは趣が深い。29世 義道和尚の下に昭和34年11月より始まった「日曜坐禅会」が、午前7時半より迦葉堂(かしょうどう)において行われている。一般の人も参加可能。※開催時間:7時30分~9時15分、毎週日曜日、年中無休、7時30分までに到着(時間厳守)。服装などについての詳細は公式サイト参照。

■鎌倉宮(鎌倉市二階堂)/例年の見頃時期:11月下旬~12月上旬

観光客も少なく鎌倉周辺の隠れた名所の鎌倉宮。秋の紅葉の時期には、イロハモミジやイチョウが色づき、見事な紅葉を見ることができる。御祭神ゆかりの京都から移植樹された一対の「いろはもみじ」は樹齢約150年で、社務所前広場を覆いつくす様から「紅天井」と呼ばれている。神苑内には、見上げるほど背の高い「ジャンボ黄葉」など、境内各所にさまざまな秋の風景が見られる。この紅葉にあわせた限定御朱印「紅天井」も人気を集めており、宮司撮影の紅葉の写真と栞が付いている。また、夕方には大鳥居の向こう側に夕陽が沈み、鳥居のシルエットが紅葉にうつる景色は必見。

■海蔵寺(鎌倉市扇ガ谷)/例年の見頃時期:11月中旬~12月上旬

四季を通じて花の名所として親しまれている、神奈川鎌倉市の海蔵寺。入り口の右手に鎌倉十井の一つ「底脱(そこぬけ)の井」が、左手奥には板戸を閉めたやぐらの中に丸穴が16個並んで湧水をたたえている「十六の井」がある。秋の紅葉の時期には、山門と周辺のモミジのダイナミックな色彩の対比や、境内に立てられた和傘や鐘楼と紅葉のコントラストは目を見張るほどの美しさだ。参道にも左右にモミジやカエデが植えられ、寺に着くまでの道のりも秋の風情が楽しめる。例年、10月下旬頃から色付き始め、11月中旬から12月上旬頃にかけて、見頃を迎える。

■浄智寺(鎌倉市山ノ内)/例年の見頃時期:11月下旬~12月下旬

鎌倉五山第四位の禅宗の寺。鎌倉石の参道が印象的で、深閑とした緑深い趣が特徴の境内には、本尊三世仏坐像を祀る曇華殿や鐘楼門、鎌倉江の島七福神の1つである布袋尊がある。秋にはカエデ、モミジ、イチョウが色づき、境内全域で紅葉が楽しめる。紅葉の後に訪れる落葉の風景も、木々を彩る姿と異なる美しさをもたらす。鎌倉石の参道脇や曇華殿前のイチョウは必見。ほかにも、紅葉で色づく境内奥の山も見逃せない。

■【鎌倉からアクセス良好!美しい紅葉が見られる鎌倉周辺のおすすめ紅葉スポット】

鎌倉市外にある、鎌倉からアクセス良好なスポットをご紹介!こちらでも美しい紅葉が見られるのでぜひ訪れてみて。

■三溪園(横浜市中区本牧)/例年の見頃時期:11月中旬~12月中旬

実業家の原富太郎(雅号、三溪)が明治39年に開いた日本庭園。17万5000平方メートルに及ぶ園内には、京都や鎌倉などから移築された歴史的建造物が数多く配置されている。見頃となる11月中旬から12月中旬にかけては、イチョウやモミジ、カエデなどが園内各所で美しく紅葉する。なかでも内苑の聴秋閣の周辺、外苑の横笛庵や林洞庵周辺が見事。横浜で古都のような風情ある紅葉の景色が楽しめる。2023年11月23(祝)から12月10日(日)までの金・土・日・祝日は、19時30分(最終入園19時)まで「紅葉ライトアップ」を開催。ジャンパンゴールドを基調とした色味で演出する紅葉や歴史的建造物のライトアップを実施。やわらかい光に導かれるように幻想的な空間が広がり、非日常的な景色を堪能できる。

■大山寺・大山阿夫利神社下社(伊勢原市)/例年の見頃時期:11月中旬~11月下旬

大山寺の参道の階段や大山阿夫利神社周辺にある、真っ赤に色づいた紅葉の木が観光客を迎えてくれる。見頃は11月中旬から下旬で、参道の階段に並ぶ石灯籠と紅葉が神秘的な雰囲気を作り出す。深紅に染まった紅葉や、相模湾を一望できる景色を昼夜を問わず楽しむことができる人気のスポットとなっている。2023年11月18日(土)から26日(日)の期間に行われるライトアップ(平日 日没~19時、土日祝 日没~20時)では、昼間と違った美しさが感じられる。また、ライトアップ期間中はケーブルカーの夜景運転を実施(平日 ~19時、土日祝 ~20時)。

■宮ヶ瀬ダム(愛甲郡愛川町)/例年の見頃時期:11月中旬~11月下旬

※こちらの内容は2022年のものです。順次最新の情報に更新いたしますのでお待ちください。

かつては関東の耶馬渓とまで称された中津渓谷が広がっていたが、平成12年に宮ヶ瀬ダムが完成し、新しい名所となった。深い緑に囲まれた周辺はかつてのおもかげを残しており、紅葉の季節には美しく色づく。見頃は11月中旬から下旬で、ダムの直下にある、県立あいかわ公園でも鮮やかな紅葉が楽しめる。湖畔エリア内の主要施設や観光ポイントを結びエリア内を1周できるロードトレインや、宮ヶ瀬ダムインクライン、遊覧船などからも紅葉を見ることができる。【2022年10月現在、エレベーター・ロードトレイン新型コロナの影響により運行停止中、観光放流は11月まで実施中です。詳細は公式サイト等をご確認ください】

新型コロナウイルス感染対策の実施については個人・事業者の判断が基本となります。

長谷寺/鎌倉市長谷/画像提供:長谷寺