お酒。

 それは、かたく締められた頭のねじを緩め、言葉という名の水を湧き出させる秘密の小道具だ。

 飲めば気分は浮かび、やがて空を舞う。それが人の奢りとあれば、なおさらだ。

 さて、ここにひとりの男がいる。

 近藤季洋(こんどう としひろ)48歳。空の軌跡イースVIIIなどのシナリオライターとして知られるとともに、PC-88時代から続く老舗ゲーム会社・日本ファルコムを、なぜか32歳という若さで引き継ぐこととなった数奇な運命の持ち主だ。

「新海誠が社長だったかもしれない」32歳の若さで老舗ゲーム会社の社長に抜擢された苦労話を、日本ファルコム・近藤季洋氏から訊いた_001
日本ファルコム社長・近藤季洋氏。先日には最新作『イースX』もリリースしたばかり

 今日は、この男に酒を飲ませてみよう。

 そして訊いてみよう。

 なぜ32歳で社長をやる羽目になったのか。その時の社員の反応はどうだったのか。その後は……?

 え、社員からは「お前に社長ができるわけない」と言われたって?……メディアに挨拶に行ったら2時間怒鳴られ続けた! ?……え、同僚に『君の名は。』の新海誠監督がいた!?

 ──というわけで。電ファミニコゲーマーでは、お酒の力を借りた新しい動画企画「ゲーム人生酒場」をスタートする。

 変化の激しいゲーム業界。そこで働いていれば、いろいろな事件が起こるもの。実際、業界人が集まったお酒の席では、仕事にまつわる紆余曲折、酸いも甘いもな話を聞くことも少なくない──のだが、一方で、それが公の場に出ることはほとんどない。

 面白い話がいっぱいあるのに……もったいない!

 本企画では、そんな普段なかなか聞けないゲーム業界関係者たちの本音トークを、お酒の力を借りて引き出してしまおう&あわよくば世に公開してしまおう!というものだ。

 聞き手は、先日「電撃マ王」で著作『エトランジュ オーヴァーロード』コミカライズを突如発表した元ゲーム業界人っぽい謎のWeb小説家・喜多山浪漫氏と、電ファミニコゲーマー編集長のTAITAIが務める。

「新海誠が社長だったかもしれない」32歳の若さで老舗ゲーム会社の社長に抜擢された苦労話を、日本ファルコム・近藤季洋氏から訊いた_002 「新海誠が社長だったかもしれない」32歳の若さで老舗ゲーム会社の社長に抜擢された苦労話を、日本ファルコム・近藤季洋氏から訊いた_003

 「イース」シリーズや「英雄伝説」シリーズなど、いまや世界中にファンがいる日本ファルコム。同社を率いてきた近藤氏は、何を思い、何を考えながら、ゲーム業界を走り抜けてきたのだろうか? 

 居酒屋で横の席に座り、一緒に聞いてるつもりで、近藤氏の話に耳を傾けてみてほしい。

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今回のインタビュー映像【ゲーム人生酒場】32歳で老舗ゲーム会社の社長になった男がぶっちゃける当時の事情と軌跡(YouTube)はこちら日本ファルコムの公式サイトはこちら喜多山浪漫氏のX(旧Twitter)アカウントはこちら