不要になった液体や油類を排水口に何気なく捨てていませんか。流すものの種類によっては最悪の場合、排水管のトラブルが起きてしまうことも。流してはいけないものや正しい処分方法をご紹介します。

排水管にトラブルが出る可能性があるもの5選

家事で不要な液体が出た時、「安全だろう」と思い、そのままシンクに流してしまうことはありませんか。流しても問題ないものもありますが、なかには排水管の破損や詰まりの原因になったり、時には火事につながったりするものがあります。

幅広い専用洗剤を販売し、Instagramで汚れや家事に役立つ情報を発信する泥スッキリ本舗(sukkiri_sentaku_kaji)が、シンクに流してはいけないものや正しい捨て方を教えてくれました。

1.アルコール消毒液

家庭で使うことが多いアルコール消毒液。アルコール濃度60%以上のものが多く、引火しやすい性質のため、消防法上では危険物扱いです。

液体だからといって流して捨ててしまうと、下水道管のなかで火災が起きる原因になることも! お住まいの自治体が指定する廃棄方法で処分してください。

2.食品の油

てんぷら油やツナ缶の油、ドレッシング、カレールーなど、油が含まれたものもNGです。少しずつ排水管に蓄積され、詰まりの原因になってしまいます。

捨てる時は新聞紙や古布などで可能な限りふき取り、燃えるゴミに出しましょう。量が多ければ新聞紙や古布を牛乳パックやビニール袋に詰めて、油を吸わせてください。

3.塩素系漂白剤

食器類やふきんの漂白、消毒に使用することもある塩素系漂白剤。流しても問題ないだろうと捉えているかも人もいるかもしれません。もちろん、通常の使い方なら問題ありませんが、原液を捨てたい時は別です。

原液のまま流すと排水管を傷めてしまう可能性があるため、水で薄めてから流しましょう。水5Lに対し、原液50mlが目安です。

4.熱湯

カップ焼きそばのお湯やパスタのゆで汁をはじめ、熱湯は排水管を傷める原因になります。とくにお湯を捨てる時、「ベコン!」という音がしていたら要注意です。排水管に使われている素材(塩化ビニル樹脂)の耐熱温度は60~70℃のため、熱湯を流すと変形や破損の恐れがあるとのこと。

熱湯は冷ましてから流すか、水道の水も一緒に流しながら捨てると安心です。

5.小麦粉

小麦粉は水分が混ざるとネバネバになり、そのまま流すと排水管に張り付いてしまいます。蓄積されると詰まりの原因になるため、排水溝に流すことは避けてください。

料理中、周囲に散らばった小麦粉は掃き掃除か拭き掃除で集めて、燃えるゴミに出しましょう。揚げ物の衣などで余った分は、紙パックやビニール袋に古紙や古布を詰めてなかに入れてから捨ててください。

また、余った衣を揚げてから捨てるという裏技も! 固形になるため捨てやすく、古紙や古布を用意する必要もなくなります。

そのまま捨てるとトラブルの原因になるものでも、適切な捨て方をすれば安心です。誤った方法で処分していたという人は、ぜひこの機会に見直してみてください。

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[文・構成/grape編集部]

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