リバプールユルゲン・クロップ監督が、日本代表MF遠藤航について言及した。クラブ公式サイトが伝えた。

今夏は中盤の補強を目指していたリバプールブライトン&ホーヴ・アルビオンエクアドル代表MFモイセス・カイセドやサウサンプトンベルギー代表MFロメオラヴィアの獲得に動いていたが、どちらもチェルシーに奪われることとなった。

一方で、イングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソン、ブラジル代表MFファビーニョがサウジアラビアへと移籍したことで、補強が絶対的に必要だったが、急遽加入が決まったのが遠藤だった。

30歳と言う年齢、日本代表とは言え大きな実績がない遠藤の加入には当然懐疑的な目が向けられることに。若手に投資するクラブ方針ともあっていないため、パニックバイという声も上がっていた。

当初はチームに慣れる必要があった遠藤だったが、27日に行われたEFLカップ(カラバオカップ)3回戦レスター・シティ戦に先発フル出場。すると1-1の70分にドミニク・ソボスライのスーパーミドルをアシスト。3-1の勝利に貢献していた。

30日に行われるプレミアリーグ第7節のトッテナム戦を前にした記者会見に臨んだクロップ監督。遠藤についての質問が飛んだ中、レスター戦のパフォーマンスを称え、疑問を呈された獲得であっても、遠藤が見せるものは素晴らしいと称える言葉を送った。

「特に驚くことではない。なぜなら、彼はそういったトレーニングをしているからだ。前にも言ったが、彼はすでにトレーニングに参加している」

「私は、彼の礼儀正しさと私の状況の説明の仕方にあまり満足していなかった。でも、ネイティブでなければ、私がここに8年もいるのだから、もっと上手に英語を話すべきだとみんなが思っていても、時には難しくなる」

自身の英語の問題で、遠藤が「何も理解できていない」という解釈が広がってしまったことにも触れたクロップ監督。チームに加入したタイミングにも言及し、良い目を向けられていなかったが、遠藤が見せたものは素晴らしかったと称賛した。

「今は、ドム(ドミニク・ソボスライ)とマッカ(アレクシス・マク・アリスター)という2人の新たな選手がいる。彼らは『こんにちわ。ここにいるよ!』と言って入ってくるだけだ。少し遅れて、ライアン(・グラフェンベルフ)も来て、明らかにうまくいっている」

「そこから4番目のもの(遠藤)が入ってきて、人々は『よくわからない』と言うが、多くの時間を与えないとしたら、どんな世界になるだろうか? 彼はそれでもトレーニングしているので、私は驚いていない。本当に素晴らしく、とても有望であり、まさにそれは我々が望んでいたものだ」

「彼はトップ、トップの男であり、彼が世界に対してクオリティを初めて見せられたことを本当に嬉しく思う。本当に良いと思う」

「ドミニクのゴールに注目が集まっていたのは当然だと思うが、2人の選手の間にスペースが全く見えなかったので、パスも同様に素晴らしかったと言える」

「ドムは後で私に言ったんだ。『彼が僕を見てくれているのを願っていたよ』とね。そう、彼は見ていた。でも、2人の選手の間にボールが入る十分なスペースがあるかどうかを考えなければいけない」

「あれはトップ、トップのパスだった。過去にミスしたパスであることもまた真実だ。彼は前へのボールをたくさん出したし、本当に良かった。良い意味で、後半にもその兆しを見せてくれて本当に嬉しかった」