日本アビオニクスは、工場などの電気設備や機械設備の遠隔状態監視に適した赤外線サーモグラフィ「ネットワークサーモ N50」2023年9月26日に発売しました。

 

日本アビオニクス「ネットワークサーモ N50」

 

ネットワークサーモ N50

 

開発の背景

・TBMからCBMへ

従来、工場などの電気、機械設備の保守では、一定の運転期間毎に設備の状態にかかわらず、設備の稼働を止めて部品交換などの保守を行う時間基準保全(TBM:Time Based Maintenance)が主流でした。

しかし近年、切迫した課題である電力供給量不足を抱える電力市場などを主に、稼働を止めることが困難な設備の保守や、部品交換の効率的な保守を目的として、運転状態で監視を行う予知保全/状態基準保全(CBM:Condition Based Maintenance)への移行が進んでおり、その稼働中設備の異常を検知する手段のひとつとして、ポータブル型赤外線サーモグラフィによる巡回点検が行われてきました。

今後、少子高齢化がますます進み、設備を維持するための保守点検・検査要員が不足し、安定した設備稼働が困難になることが予測されており、社会的な課題となってきています。

・本製品による社会問題への貢献

人による巡回点検に代わり、本製品を適切な箇所に常設し常時遠隔監視することで、設備の保守点検・検査要員不足を補うとともに、異常発熱をリアルタイムで検知し、設備異常の早期対応トリガーとして機能することで事故を未然に防ぎ、より効率的な設備運用へ寄与します。

また、本製品を低価格(当社従来製品比)に抑え、更にPoE給電の採用、保護ハウジングなしでも様々な環境下に設置できる高い耐環境性を持たせることにより、システムとしてコストダウンが見込まれ、設備内のより多くの監視ポイントでの本製品設置が可能となり、点検の効率化や省人化を促進し、安全な設備操業に貢献します。

実際の監視現場から得た要望や知見を反映し、より設備の状態監視に適した製品として提供します。

 

本製品の特長(ポイント)

1. いつでも、どこでも設備の状態をしっかり把握

・汎用Webブラウザ Microsoft Edge*によるカメラ制御とモニタリングが可能

タブレットやスマホなどの携帯端末で、設備の状況を確認

*Microsoft EdgeMicrosoft社の登録商標です

・可視カメラ内蔵。

赤外線熱画像と同期した可視画像も取得

赤外スラッシュ可視両画像による状態確認が可能

ローカルネットワーク

2. 利便性の訴求

PoE給電により、カメラ周囲への電源工事不要

PoE HUB経由でローカルネットワークにLAN接続だけで運用可能

・熱画像フレームレート7.5Hz

設備の瞬間的な温度異常を検知し、早期対応が可能

・監視対象領域、マスキング領域(非監視領域)設定による誤発報抑止

Webブラウザ上で簡単に設定可能

・異常温度検知時にアラーム発報

任意設定異常温度検知時に、本製品より無電圧接点出力

・HDMI*映像出力採用

本製品設置の際、ポータブルモニタリアルタイム映像を見ながら容易に画角調整可能

*HDMIはHDMI Licensing Administratorn社の登録商標です

・本装置のみでIP66相当の高い耐環境性環境性

保護ハウジング不要により、省スペースでの設置可能

シェード付きモデル「N50W」により、過酷な環境下(日射、雨、雪など)で使用可能

ネットワークサーモ N50W

■運用例

1. 状態監視

本製品により設備を常時監視することで、日常点検・定期点検の負担軽減に貢献

2. 予兆検知

状態監視により設備の熱状態を継続的に捉えることで、不具合発生前に問題個所(潜在箇所)の早期特定に貢献

3. 発火監視

発火前に異常な温度上昇を検知し、早期対応や火災の未然防止に貢献

仕様など詳細はこちら

HP製品ページ : https://www.avio.co.jp/products/infrared/lineup/ir-thermo/n50/

カタログ(PDF): https://www.avio.co.jp/products/infrared/lineup/pdf/catalog-n50-jp.pdf

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