9月3週目、元はなおでんがんのでんがんのYouTubeチャンネルで、元裏方スタッフ・ノラの近況が報告された。さまざまな仕事を請け負うノラの現在の様子から、人気YouTuberたちを支えてきたスタッフたちのその後について考えてみたい。

参考:【写真】YouTubeチャンネル解散後の裏方の現状

 でんがんは、今年3月をもって解散した教育系YouTubeチャンネル「はなおでんがん」のメンバー。はなおとのコンビ解散後は個人チャンネル「日常でんがん」で動画の投稿を続けており、定期的はなおでんがんチャンネルを支えた元裏方スタッフの近況報告をおこなっている。

 今月16日に投稿された動画では、裏方スタッフとして働いていたノラが登場。でんがんが運転する車でドライブをしながら、「定期の仕事は3つで、それ以外は単発で」と現在の状況を回答しており、順調な仕事ぶりを明かしている。肝心の3つの仕事については、企業のYouTubeチャンネルの編集、専門学校の講師、イベント映像などの制作となっている。専門学校では週8コマの授業を担当し、動画編集の仕方などを教えている。イベント映像に関しては、関西コレクションのダイジェスト映像などを手がけているという。さらに単発ではWebデザインなどの仕事を請け負っているそうで、なかなか忙しい日々を送っていることがうかがえる。

 ノラはもともと、でんがんがはなおとコンビを組む前に勤めていた一般企業の同期だ。2年間システムエンジニアとして働いたあと、はなおでんがんのスタッフとなり、はなおがプロデュースしていたアパレルブランドのECサイトの制作や、SNSの運用を担当していた。でんがんは過去の動画で、ノラについて「困ったときの技術屋さん」と発言しており、厚い信頼が寄せられていたことがわかる。

 はなおでんがんの元裏方たちは、ノラのほかにもYouTubeチャンネルの編集に携わっているメンバーがいるほか、企業に入った者や学業に専念する者など、それぞれの道を歩んでいる。なかでも元編集隊長・マコは、『東大医学部の神脳』と呼ばれた河野玄斗が立ち上げ、教育関連のコンテンツを配信するYouTubeチャンネル「Stardy -河野玄斗の神授業」の編集者として活躍。ノラ同様、はなおでんがんで培った力を遺憾無く発揮している。

・チャンネル解散後の裏方たちの現状

 YouTubeにはエンタメ系をはじめ、さまざまなジャンルのチャンネルが渦巻いているが、そのなかには企業が運営するチャンネルも多く存在する。昨今はYouTubeの運営に力を入れている一般企業もあり、動画編集はいま社会で求められるひとつのスキルともいえるほど注目を集めている。ノラやマコの現在の状況をみると、その需要も一目瞭然。元人気チャンネルを支えてきたスタッフたちは、現代社会において引く手数多であることがわかる。

 チャンネルが解散する際、とくに注目されるのは動画に出演している人物たちのその後。はなおでんがんの場合は、はなおが登山チャンネルを開設し、でんがんは教育系コンテンツなどを発信するなど、それぞれがYouTubeでの活動を続けているが、YouTuberとして動画に出演していた人物が、ほかのチャンネルで編集を担当しているという話は頻繁に聞こえてくる。今回のノラやマコのケースは、人気者たちの元裏方スタッフたちも動画編集などのスキルを活かし、各方面で活躍していることがわかる興味深い動画だといえる。YouTubeやTikTok、Instagramなど、動画がビジネスにおいて重要視されるようになったいま、人気チャンネルの裏方スタッフも世の中で重宝される存在になっているようだ。

(文=せきぐちゆみ)

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