パリ・サンジェルマンPSG)のナセル・アル・ケライフィ会長が、同クラブに所属するフランス代表FWキリアン・エンバペの去就について言及した。29日、スペイン紙『スポルト』がコメントを伝えている。

 未だ去就が不透明となっているエンバペは、昨年夏にレアル・マドリード移籍が目前に迫ったとされたなか、PSGと新契約を締結し残留。当初2025年6月末までの3年間と見られていた契約は、2024年までの2年間+1年間の延長オプションであり、同オプション行使の期限が今年の7月31日に設定されていた。しかし、エンバペはこの延長オプションを行使しないことや、契約延長を行わない意向を明らかに。これを受けてPSGは、来夏のフリー流出を避けるため、今夏の移籍市場での売却の可能性を模索しているとも報じられ、日本で行われたプレシーズンツアーにも帯同させず、主力組のトレーニングからも除外した。

 しかしその後、エンバペはクラブとの話し合いを経てトップチームに復帰。ここまで公式戦6試合に出場し、8ゴールを記録している。そんなエンバペだが、未だ去就は不透明のままで、来夏のレアル・マドリードへの移籍の可能性は今もなお報じられ続けており、その動向には大きな注目が集まっている。そんななか、PSGの会長を務めるケライフィ氏がポーランドメディア『Meczyki.com』でエンバペの去就について語った。

 インタビューの中でケライフィ会長はエンバペについて「彼はPSGの選手であり、彼はこのクラブを愛している。素晴らしい選手だし、世界最高峰だ。彼を獲得できて嬉しく思っているし、また彼を迎えるつもりだ」と語り、同選手の引き留めに自信を見せた。

 果たしてエンバペPSGの契約“問題”はどのような結末を迎えるのだろうか。今後の動向に注目が集まる。

ナセル・アル・ケライフィ会長とエンバペ [写真]=Getty Images